コラム 暮らしを彩るワンポイントスタイリスト・石田純子さんの
明日、何着る?

第8回 
悩み相談②家の中でもおしゃれでいたい

30、40代と仕事、介護、育児と忙しい日々を送ってきた坂本智恵美さん(50代)。「特に手を抜いてしまう普段着を変えたい」と石田さんの店を訪ねました。黒で無難にまとめたスタイルが一変!注目のワイドパンツをかっこよく着こなしています。
第8回 悩み相談②家の中でもおしゃれでいたい/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】

おしゃれの力で前向きになる

坂本:新型コロナウイルスの影響もあり、家にいる時間が増えたのですが、こんなときこそ着るものをちゃんとしたいと思っています。
石田:着る服が変わると、気持ちも変わります。坂本さんの心がけ、素敵ですね。大人世代の多くが、コンプレックスを隠すように、カラダに負担のないものを…と考えているうちに、無難で、楽なコーディネイトに落ち着いてしまう。でも、坂本さんのおっしゃるように「こんなときだからこそ」ですよね。
坂本:でも、普段着は、とにかく動きやすい服。デニムとパーカーが定番。お尻周りを隠すためにチュニックを選ぶことも多い。そんな私が、私が急におしゃれな服を着るようになったら、家族に変な顔で見られるかも……。
石田:よく選んでいる色を基準にすれば、流行のデザインや個性的な柄もすんなりと自分のスタイルに溶け込みます。それに、おしゃれでいることで、自分も家族や友人もまとめてポジティブなオーラで包み込んでしまいましょう(笑)。
第8回 悩み相談②家の中でもおしゃれでいたい/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
「今まで選んだことがない服に挑戦しましょう」と石田さん。「おしゃれへの第一歩が始まり、ワクワクしています」(坂本さん)

ワイドパンツは小顔&足長効果あり

石田:お尻周りが気になる方におすすめは、ワイドパンツ。ボリュームがあるものを選ぶと、自然に下半身をカバーできます。
坂本:こんなに太いパンツ、履いたことありませんでした。
石田:挑戦したことがない服を選ぶとき、躊躇しないでくださいね。ワイドパンツを選ぶなら、たっぷりと広がっているものを。ここで、「自信がないから」と広がりを抑えたパンツを選んでしまうと、無難な着こなしを卒業できません。
坂本:カーキは好きな色。手持ちの服にも合わせやすそうです。なにより、ウエストのリボンもかわいいですね。
石田:そうでしょう。リボンでウエストをマークすることで、細見え&足長効果もあるんです。坂本さん、いいですね。小顔が強調されています。
第8回 悩み相談②家の中でもおしゃれでいたい/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
トップスは丈の短いもの、またはパンツにインしてコンパクトに見せるとバランスがよい。ステイホームの今、帽子やバッグを合わせて、外出するときのコーディネートを試行錯誤してみるのも楽しい。

ラクチンでおしゃれ、初めてのサルエル

坂本:このパンツ、とっても楽!
石田:そうでしょう。サルエルっぽいデザインのこのパンツ、ウエストがゴムで柔らかな素材だから、家でゆったりと過ごすときもおすすめ。
坂本:家でもおしゃれに過ごせるっていいですね。
石田:お気に入りの服を着ると元気がでます。だれにも会わないときでも、自分を元気づけるためにおしゃれをしたいですね。
坂本:自分のために服を着るという感覚、初めてかもしれません。こんなにデザイン性の高いパンツを履いてたら、娘にも褒めてもらえそう。
石田:家族に「いいね!」って言ってもらえる。それだけでも1日ハッピーに過ごせますね。
第8回 悩み相談②家の中でもおしゃれでいたい/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
ドットが配されたサマーニットを合わせて。柄ものに挑戦したことがない人でも、一部に柄が入っているものなら取り入れやすい。

ワイドデニムで新鮮なスタイルに

坂本:いつもはストレートのデニムばかりですが、ワイドのデニムパンツかっこいいですね。自分で鏡を見て言うのもなんですが、足が長く見える(笑)
石田:真っ白のレースのブルゾンと合わせて、とっても爽やかです。いつもと同じ色、同じ素材でも、こんなにいろいろなデザイン、着こなしがある。自分の感性を信じて、どんどん新しいコーディネイトに挑戦してほしいと思います。
坂本:私、こんなに「好き」って思える服があるなんて知りませんでした。新しい自分を見つけたようで、今、ドキドキしています。
石田:楽しいでしょう。試着するたびに表情がイキイキと変わっていくのがわかりました。坂本さん、今こそ、おうち時間のおしゃれ、楽しんでくださいね。
第8回 悩み相談②家の中でもおしゃれでいたい/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
ワイドパンツを履いて自然と背筋が伸びている坂本さんを見て、「おしゃれを始めると、人から注目されることを意識して姿勢まで変わるんです」と石田さん。
ヘンティネン・クミ
石田純子(いしだ・じゅんこ)さん
「おしゃれは日々の暮らしをポジティブなものに変える」と話す石田純子さん。どこにいても楽しい気持ちになれる着こなしを聞きました。
スタイリスト。ファッション誌「装苑」の編集者を経て独立。メディアで活躍する一方、スタイリングアドバイザーとして、体型のコンプレックスをプラスに転換する着こなし術を提案。明快でありながら親身な語り口に惚れる人も多く、あらゆる世代の女性から支持されている。東京・月島のセレクトショップ「DUE deux」のプロデューサー。監修書に『おしゃれの魔法 18人の物語~おしゃれが上達する大人服』『捨てられない服』(共に、主婦の友社)など多数。
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