第2回
眉の描き方が顔を決める
「Say若創り学教室」主宰の浅香純子さんにメイクを習うと人生までハッピーになると言われています。年齢とともに変わる自分の顔を理解し、今の自分に合ったメイクに変える。的確で簡単。それが浅香流マイナス10歳メイクです。
アーチ型眉に注意
高田さんのBeforeの眉(上)を見てください。ずいぶんと大きく角度がついていて、細く、長いですよね。アーチ型眉は華麗な印象もありますが、ちょっとキツい人と思われてしまいます。本当は優しい女性でも、見た目で怖いと思われたら残念ですよね。眉のカタチには好みもあると思いますが、流行や若い世代の真似ではなく、40代からは自分の顔の変化に合わせたカタチを覚えていきましょう。
こんなに角度のついた眉でも大丈夫。描き足すところ、長さなどのポイントをおさえれば、印象を大きく変えることができる。
ゆらぎ世代の眉は上へ
まずは、前回のおさらい。ゆらぎ世代の眉はどう変化するのでしょうか。そう、全体に上がってしまうんですね。眉の下側の毛が生えてこなくなるばかりか、老眼による表情グセで吊り上がる。つまりアーチ型になっていくのです。これをそのままなぞってしまっては、老け眉を強調することになります。できるだけ、まぶたと眉の間の広がりを強調しない。これが若返り眉メイクのポイントです。
眉と目の位置の変化をホワイトボードに書いて説明する浅香さん。「目から眉毛までの距離が広がると顔全体がタテ長に見え老けた印象になります」。
太く、短く、まっすぐに
目指すは、太く短いストレート眉。減ってしまった中央下部分の眉を描き足して太くすることで、いきいきとした印象に。眉は長く描くと眉尻が下がり、顔まで面長にたるんだ印象になってしまうので、短めを意識する。眉頭と眉尻が一直線上にしたストレート眉に仕上げることで、横の線が強調され、下に垂れさがる顔の印象をきゅっと引き上げます。太く、短く、まっすぐ。この3つをおさえた眉メイクを覚えれば、「10歳若返り」も夢ではありません。
アイブロウは、「オリーブブラウンがおすすめ。肌になじみやすい黄色が含まれているので、自然な眉が描けます」。線が残りがちなペンシルよりも、2色入りのパウダータイプが扱いやすい。
眉山から眉尻へ、眉山から眉頭へ
早速、描いてみましょうか。まずは、淡い色と濃い色を同量ブラシに取って、眉山から眉尻に向かって色を乗せます。このとき、眉と目を近づけるように眉山の下に色を入れて、ストレートになるようにカタチを作ってくださいね。次に、眉山から眉頭に向かって淡い色だけを取りブラシを動かす。これでだいたいのストレート眉のカタチができます。眉頭と眉尻は淡く、毛の重なりあう眉山(眉の中央あたり)は濃くすると自然な眉になります。
眉頭の出発点は目頭のくぼみを上に伸ばしたところ。眉尻の終着点は、「よく小鼻から目尻の延長線上に……と言いますけど、それでは長すぎ。目尻よりやや外側くらいと思ってください」。
眉ひとつで印象が変わって見えます
さて、どうでしょう。眉毛の変化、とてもわかりやすいですよね。高田さん、どうでしたか?
「気がつかないうちに、ずいぶん角度をつけて眉を描いてしまっていたんだなと反省しました。だから、よく『怒ってる?』と聞かれていたんだと思います(笑)これからも『太く、短く、まっすぐ』とつぶやきながら、眉メイクをしていきたいなと思います」
眉は、顔の中で最も印象を左右するパーツ。優しい表情のストレート眉を習慣にすれば、気持ちまでも穏やかになっていくのではないでしょうか。さあ、次回はいよいよアイメイクです。アイシャドウの色選び、アイラインの引き方などたっぷりお伝えします。お楽しみに。
「気がつかないうちに、ずいぶん角度をつけて眉を描いてしまっていたんだなと反省しました。だから、よく『怒ってる?』と聞かれていたんだと思います(笑)これからも『太く、短く、まっすぐ』とつぶやきながら、眉メイクをしていきたいなと思います」
眉は、顔の中で最も印象を左右するパーツ。優しい表情のストレート眉を習慣にすれば、気持ちまでも穏やかになっていくのではないでしょうか。さあ、次回はいよいよアイメイクです。アイシャドウの色選び、アイラインの引き方などたっぷりお伝えします。お楽しみに。
自己流のおでかけメイク(左)と浅香流マイナス10歳メイク(右)。眉毛のカタチが顔の印象を決定づけているのがわかる。
浅香純子(あさか・じゅんこ)さん
ポジティブメイクでたくさんの女性の人生を変えてきた「Say若創り学教室」主宰の浅香純子さんに学ぶメイク術。まゆ毛、目、頬、唇などのポイントメイクをちょっと変えるだけで、マイナス10歳も夢じゃない。ハツラツとした若々しい自分に生まれ変わります。
「Say若創り学教室」主宰。長年、大手化粧品会社でブランドマーケティングに携わる。コスメブランド「RMK」では商品開発&PRを担当。「SUQQU(スック)」「CHICCA」などのブランドの立ち上げにも従事。2011年に退職後、大人のためのコスメブランド「Say」のブランドマネージャーに就任。2012年、東京・銀座に中高年女性向けのスキンケアとメイクを学ぶ「Say若創り学教室」をオープン。豪快でありながら説得力のある語り口が人気で、雑誌やテレビでも活躍している。近著に『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる』(大和書房)『いくつになっても変われる 大人のメイクレッスン』(ナツメ社)がある。