室内で起こる熱中症

熱中症が起こるのは、炎天下での運動や作業中だけではありません。
室内で発生する熱中症も近年増加しています。

事例

Cさん(70歳、男性)は、最近風邪をひいて体調を崩したため、
散歩を休んでいます。食欲もあまりありません。水分不足になら
ないように普段からお茶を飲み、夕食時にはビールを1杯飲むよ
うにしています。2階の寝室に入ると、蒸し暑く熱のこもった感じがしたのですが、節電中なので
冷房を入れませんでした。寝る前にのどが渇いたのですが、トイレに起きるのが気になるため水を少し飲んだだけで横になってしまいました。夜中に吐き気で目を覚まし、家族によって救急車で搬送されました。点滴を受けて脱水状態から回復し、しばらく入院した後、無事に退院できました。

解説

Cさんには熱中症を発症させる要因がたくさんありました。体調を崩していて体力がない、食事をしていないため食事からの水分摂取も少ない、お茶とアルコールには利尿作用があり水分補給にはなっていない、暑くても我慢して冷房を入れない、トイレを気にして水分を控えているなど、いずれも熱中症の引き金になる事象でした。