ランニングサポーター久保のランニングスクール

疲れやすい、食欲がない、だるい、
すぐに息が上がるときに考えること

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2021.06.07 掲載
久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは。ランニングサポーターの久保です。

先日健康診断に行ってきましたが正常と診断されました。私は46歳になりますが、これまで体に大きな問題等は特にありませんでした。これもランニングを行っているおかげで健康が保たれているといっても過言ではないでしょう。そんな健康を保つランニングですが、ときには身体を蝕むことだってあります。これからやってくる夏は、熱中症や脱水などの症状に気をつけなければなりません。さらにスポーツ貧血は要注意です。身体を消耗したり、足底への衝撃が繰り返しかかるマラソントレーニングではスポーツ貧血を起こしやすくなります。

※スポーツ貧血とはスポーツが原因で引き起こされる貧血です。
通常の貧血の原因は主に、酸素を運ぶ役割のヘモグロビン量が不足し、体中に十分な酸素が十分に送られなくなることです。
スポーツ貧血は、激しい運動を行うことによる赤血球の破壊や大量の汗などで体内の中の鉄が不足していき、同時にヘモグロビンの量も減り続けていくことで貧血が起こります。

私も現役のころスポーツ貧血に悩まされたひとりでした。これに陥ると見事なまでに走れなくなります。日頃から疲れやすいし食欲も出ない。常に身体がだるくて眠気もあり、練習中はすぐに息が上がって高負荷の練習が全くできない、これが私の症状でした。もしかすると、市民ランナーでもこのような症状を感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか?以前は楽に走れていたペースで今は全く走れない、すぐバテてしまう、練習をやっても身にならないとか。このようなことを長い間感じるようなことがあれば、一度スポーツ貧血を疑ってみてもいいのかもしれません。

冒頭で健康診断をしたとお伝えしましたが、そこでもらえる血液検査のデータでスポーツ貧血がどうかの判断がある程度行えます。指標は「血色素量(Hb)」という項目がどれだけの数値を示しているかです。これはヘモグロビンの量です。一般の検査では「血色素量(Hb)」のみになりますが、マラソンをしているランナーは追加項目で「フェリチン(貯蔵鉄)」と「血清鉄」の値も測定してもらうとよりスポーツ貧血かどうかの判断をしやすくなります。フェリチンの値が低くてもヘモグロビンの値は正常であるためスポーツ貧血に気づかないランナーも多くいます。また一般向けの値が正常値だったとしても、ランナーとしての値は低いといった可能性もあります。スポーツ貧血を克服して見違えるように走れるようになったというランナーを数多く見てきていますので、最近とても調子がおかしいなと思ったら一度検査をしたりして自分の状態を把握し、もしスポーツ貧血であるならばまずは克服に努めるとを強くオススメします。

以前のコラムでもスポーツ貧血について書いています。こちらでは11年分の私のヘモグロビン濃度とマラソンの記録をまとめたものです。よろしければ参考にしてみてください。

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