こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
走ることを続けていると走る意味を模索したり、こんなにも苦しいのになぜ走っているんだろうと考えたりしたことはありませんか?
ましてや真夏の暑い時期に走ることはキツいし、少なからずも精神的な葛藤に駆られることは少なくありません。私もこれまで幾度となくキツい場面を乗り越えてきました。そんな経験を通して得てきたものがあります。それは前向きな思考です。落ち込んだとき、辛いときにいつまでも気持ちを引きずるのではなく、ある瞬間から前を向くポジティブな姿勢へと変わる癖がついているような気がします。それは走っているときに培われてきたマインドだと思っています。例えばフルマラソンを走っていてとてつもなくキツくなったとしましょう。そのようなときに、自らを鼓舞するために皆さんはどのようなことから力をもらっていますか?これまでの練習を思い出したり、沿道の声援が励みになったり、給水や給食を食べることで元気になったり、ゴールがあるからこそ、またゴール後の楽しみがあるからこそ頑張れたという経験はありませんか?ネガティブな思考が勝れば勝るほど完走や記録更新からは遠ざかっていきますが、ポジティブになれる要素を探し、そこから力を得ながらゴールに向かって走っているのではないでしょうか。そんなことの繰り返しが走ること。苦しくて辛いときにポジティブな感情が沸き起こるよう常に訓練していること。これらの経験は日常でも大きく私たちに影響を及ぼしているのではないかと思っています。
先日こんなことがありました。
外出先から帰ってきたときのこと。「キリキリ…」。なんだか蝉の鳴き声が部屋の中で聞こえます…。まさかそんなことはないだろう、気のせい、気のせいと思っていると、「キリキリ…」。やっぱり部屋の中から聞こえてきます。恐る恐る部屋を見渡してみましたが、蝉の姿なんてどこにありません。気のせいか、いや確かに聞こえたリアルな蝉の鳴き声。急に死角から私の身に飛びかかってくるのではないか。何だか恐ろしくなってきてビクついていると、再び「キリキリ…」。密室で見えない恐怖と戦う数分間。突然、私の直感が素早く私の手を腰へと押し当てました。るとTシャツの中でモッコリするものあり。バタバタしながら鳴いているではありませんか!こんなことってあるのでしょうか。私のTシャツの中に蝉がいたのです!!ビックリを通り越して笑うしかありませんでした。蝉を触ったのは幼い子どものとき以来でしょうか、そっと取り出し外に逃してあげました。
普通ならこれでおしまいといったお話ですが、ポジティブマインドが染み付いている私は違ったのです。何か意味がある!と思ってしまいました。
調べてみるとフランスでは、蝉は幸せの象徴として縁起のよい存在のようです。また蝉は幸福を表すといわれていて、幸運な状態である人に近づいたり、これから幸運を手にする予兆として近づくといわれているようです。これは何かいいことが起こる前ブレなのでしょうか。
このように走る行為を続けてきたからこそ何気ない出来事でもポジティブ思考になれてしまうのかなと思ったりします。物事は考え方次第。走る行為はポジティブマインドを上げる訓練のようにも思えてなりません。