ランニングサポーター久保のランニングスクール

ヒールストライクの私が受けた
厚底シューズの恩恵

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2021.10.11 掲載
久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは、ランニングサポーターの久保です。

私は昔からヒールストライクです。踵から着地する走法のことです。逆に、つま先から着地することをフォアフットと言います。カーボンプレートの厚底シューズが出現してからというもの、フォアフットが脚光を浴びてきました。厚底シューズがもたらす推進力はフォアフット走法でより発揮されるためです。私のようにヒールストライクのランナーも厚底シューズの”恩恵”に与ろうと一度はフォアフットにチャレンジしてみたという経験があるかもしれません。もちろんフォアフットでなくともこの”恩恵”を受けたランナーもたくさんいることでしょう。しかし私は今までこの厚底シューズの”恩恵”という言葉が今ひとつピンとこなかったのです。地面からの反発がすごいとか楽にスピードが出るという話をよく聞きますが、あまりそのようなことを感じたことがなかったからです。むしろ薄底シューズの方が接地の安定感があり、走り易かったと思うくらいです。それでも最近厚底シューズを履き続けているのは、練習後の足に対するダメージがかなり軽減されるためです。特に足底、足首周り、アキレス腱、ふくらはぎなど膝下部分の負担が少ないため、翌日の疲労がこれまでと全く違うんです。これはもしかすると恩恵のひとつかもしれませんね。しかし「地面からの反発と楽にスピードが出る」といった意味での”恩恵”を少なからずも受けたいという思いは心のどこかにありました。

私の身体の特性からして、これまではヒールストライクになるのは致し方ないと割り切りながら走ってきました。なぜならば私の重心はやや後ろ側にあり、そのようなランナーは踵から接地する傾向にあるからです。重心の位置は人それぞれ違いますが、逆に重心が前側にあるランナーは爪先から接地する傾向にあるようです。そんなことから接地といった一部分だけを無理に変えようとしなかった理由は身体全体のバランスが崩れてしまう恐れがあったからです。

最近足指の運動を復活させ、ジョギングでも指あたりに体重を預けながら身体を安定させることができるようになってきました。これまでの踵から接地するヒールストライクのイメージとは異なり、スムーズに身体を前へ運ぶことができるような感じも芽生えてきました。もしや!と思い、久々にカーボンプレート入りの厚底シューズを履いてちょっとしたスピード練習を行ってみたんです。これが”恩恵”というものなのか!。初めてそのようなことを感じることができたのです。走る前に主観的なキツさ、心拍数、動きの質、身体にかかる負荷などをある程度思い描いていましたが、思っていた以上に楽であり、力を使わずとも前へ進むことができるという感じでした。これはつま先だけに重心を乗せるのではなく、接地した瞬間に「つま先・大腿部・腹圧」などのポイントで身体を支えることが大事だと考えます。

今更??と思われるかもしれませんが、遠回りしてわかることもあります。また正解ではない可能性もあります。しかしいろんなことを試して実践し、変化や気づきを感じながら検証していくことって結構楽しいものです。

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