ランニングサポーター久保のランニングスクール

当たり前のことを問い直す

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2024.07.18 掲載
久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは、ランニングサポーターの久保です。

日々身体と向き合い、当たり前のことを問い直すことは自分自身に様々な気づきを与えてくれます。

例えば先日のこと。
25kmのロングJogを行っていたところ、20km過ぎで足に軽い痛みを感じました。自分としては段階的にトレーニングを行なってきたつもりだったので、そこまで負荷が掛かるペースではありませんでした。結局大事をとって22kmで終了しましたが、痛みが出た原因を問い直してみました。すると、考えられる原因が幾つか思い浮かんできたのです。

それは「心拍数」と「主観的な運動強度」です。

私は基礎体力を養うロングJogを行うとき「心拍数」を意識しています。その心拍数は、最大心拍数の75%です。そのときの「主観的な運動強度」楽であったりやや楽であったりします。しかし、今回走ったときの心拍数を見てみると、平均80%で走っていることがわかりました。「主観的な運動強度」を振り返っても、かなりキツかったです。つまり、負荷の掛け過ぎが原因で足に負担をかけていたのです。ではなぜそのようなことが起こったのでしょうか。それは「ペース」を追ったからではないかと思います。

痛みが出たときのペースは平均4分15秒/kmくらいだったのですが、このくらいで走らないと練習にならないといった“思い込み”がそのような走りに至ったと思っています。
気温が30℃を越えるような日が続き、体力レベルもまだまだ低い状態だったので、もっと抑えてもよかったはずです。「心拍数」や「主観的な運動強度」の尺度から見てみても、負荷が高かったのは明らか。そこで一度冷静になり、ペースではなく70%の「心拍数」で走ることや「主観的な運動強度」を意識しながら18kmのJogを行なってみました。すると5分/kmを切るくらいのペースに落ちました。一見そこまで負荷をかけていないのではと思うかもしれませんが、身体は正直です。
そこそこ負荷はかかるんですね。しかも主観的にも余裕度があったので、フォームの修正箇所を次々に感じ取ることもできました。おかげで足の痛みも和らぎ、翌々日には22kmくらいのJogもすんなりでき、私自身が7~8月(1ヶ月間)に掲げた目標である、「①基礎体力がないので、この1ヶ月でとことん基礎体力を養う」と「②週に1回の20~25kmイージーペースJog(走る習慣づくり)」を達成できています。

自分自身を客観的にみることは大変なことですが、「当たり前のことを問い直す」ことの大事さを改めて感じたような気がします。またそれにより、新たな価値観や考え方が生まれるので、日々少しでもそんな時間をつくれたらと思います。

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