齋藤薫のエクエルダイアリー

Vol.03夏に肌が歳をとると言われる理由が、変わってきた?

昔から、肌は夏に歳をとると言われてきた。夏の間に何をしたか、何をしなかったか、それが肌年齢に大きく影響してくると。その決め手となってくるのは、言うまでもなく紫外線。UVケアは万全だったのか、紫外線によるダメージをきちんとケアしてきたのか、そういうことの一つ一つが直接的に見た目年齢を決めていくということなのだ。言うまでもなく、紫外線が真皮まで届いて、ハリや弾力のもと、コラーゲンを奪っていくからである。

しかしここ数年は、夏の暑さが尋常ではない。猛暑が当たり前となり、酷暑、そして危険な暑さと言う言葉まで生まれてきた。日差しによる日焼けだけじゃない、過酷な暑さによっても肌が日焼けしそうと思えてくるくらいに、肌が痛いような暑さに見舞われることが少なくないのだ。

じゃあ酷暑の高温は肌にどんな影響もたらすのだろう。気温が上がるほどに、汗とともに皮脂分泌が高まってくるのは誰もが知っている。この余分な皮脂量が思っている以上に多く、その結果、ニキビや炎症、毛穴の開きなど皮脂トラブルが増えてくるのは当然のこと。でも実はもっと問題なのが免疫力が落ちてくることなのだ。皮膚温が適度に上がること自体は肌にとって健康につながるが、酷暑の夏は、肌も熱中症状態。バランスをつかさどっている機能があまりにも高温だと大きく乱れてきて、外からのダメージをはねつけられなくなる。だから例えばそこにマスクをしていれば、ひりついたり、かぶれてしまったりという具体的なダメージにつながってしまうのだ。つまり、酷暑は肌を敏感にしてしまうということ。
コロナマスクの夏がもたらす問題は、熱中症の心配だけではない、そうした肌ゆらぎの危険もあるということ。

ただそうした環境の変化にも、肌がゆらがない人がいる。肌だけで考えれば、これはずばりバリア機能の働きが正常な肌。肌から水分を逃さず、外からの外敵をはねつける、つまり肌自身が自分のバリアになるという、城壁のような役割を果たしているのだ。

そしてこのバリア機能を奪うのは、これまた加齢に紫外線、そしてやっぱり潤い不足。しかも、バリア機能が低下してしまえば、尚さらに紫外線のダメージを受けやすくなり、そうなればまたコラーゲンを破壊されてしまうという悪循環。だからこそ、酷暑の夏は尚のこと早く歳をとるのだ。

そこで、解決の決め手はめぐりめぐって、コラーゲン。 答えは意外に身近にあった。コラーゲンのような乾かない潤いをたっぷりと与えてあげるのが何より大切なのだ。酷暑の夏のアフターケアもやはり潤いであり、コラーゲン。正攻法の潤いをしっかりと与えていくことで、肌揺らぎを止めること、それが、夏に歳をとらせない絶対の決め手なのである。今までも、そしてこれからも。

美容ジャーナリスト/エッセイスト
齋藤薫

女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『大人の女よ!もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)他、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

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