齋藤薫のエクエルダイアリー

Vol.09ボディケア習慣を持たない日本女性は、
だからインナーケアで全身を一度にウルウルさせたい。

欧米人はどちらかと言えば顔より体。肌のお手入れといえばまずボディケア。母親の躾もあって、体のお手入れは少女の頃に始めると言われる。逆に日本人は、体よりも顔。もっぱらフェイスケアばかりしていて、ボディケアを習慣にしている人は意外なほど少なかったりする。

そのせいなのか、30代半ばくらいから急に気になり始めるのが、ボディのカサつき。もちろん、気づいた時に部分的な保湿は行ったとしても、フルコースのボディケアはなかなか続かない。実際本気でやろうとして改めて、ボディの面積の広さに辟易するという人が多いのではないだろうか。とてもじゃないが自分では塗れないパーツも含め、ボディケアって意外に難しいということに初めて気づいてしまったりするのである。

そこで、年齢を重ねるほどにマストとなるのが、インナーケアのモイスチャー。こんな経験は無いだろうか。コラーゲンケアなどのドリンクやゼリー、サプリを飲み始めてすぐ、意外なパーツがウルウルしてきてびっくりしたようなこと。
実は以前、コラーゲンをインナーケアとして摂り始めて、カカトとか太ももの裏とか、日頃ボディケアを怠っているところほど、何だか急に潤ってきた気がしてハッとしたことがある。なんだか瞳までがウルウルしてきた気がするのは、おそらく気のせいではなかったと思う。まさに外からのお手入れではなかなか解決しなかった乾きトラブルに変化が起きたのは、思いがけない収穫と言ってよかった。

だから少なくとも私自身は今、こうした隅々までの保湿のためにこそインナーケアを欠かさない。 文字通り隅々までの丁寧なボディケアの代わりにインナーケアを続けているのだ。
とても有難いことに、インナーケアによる保湿の多くは、潤いが足りないところにこそ優先して潤いをもたらしてくれるような、そんな都合のいい効き方をする場面が少なくない。これも言うならば“塗るお手入れ”では得られない、“飲むお手入れ”のメリットで、インナーケアは血管を通して栄養を全身に届けるので、必要ないところはそこそこに、必要なところにはたっぷりと必要なものを届ける、結果としてのコントロールが可能なのだ。

肌は食べたもので出来ている……そんな言葉がある。言うまでもなく食べ物自体が、肌の美しさを左右していると言うこと。とりわけボディの肌の美しさは食べ物次第と言われるのだ。ダイエットのために油抜きをしていると、次第に体のあちこちがカサカサし、全くツヤがなくなってきたりするのはその証。パーツパーツのお手入れが面倒ならば、全身ウルウル潤っていたいなら、ちゃんと油ものも食べ、インナーケアでも潤いを届けること。

全身が潤っていると、不思議に自分が女性であることを深く深く自覚できる。欧米で、少女の頃にまずはボディケアを始めなさいと躾られるのも、女性としての自覚を持たせるためなのかもしれない。日本女性も、もっと自分のボディに関心を持ちたい。カサつく前に。知らず知らず、たるみが始まる前に。

美容ジャーナリスト/エッセイスト
齋藤薫

女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『大人の女よ!もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)他、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

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