齋藤薫のエクエルダイアリー

Vol.10信じられないほど
安価になったオシャレの価格。
だから、
もっともっとオシャレしましょ!

あらゆるものの価格が高騰して、本当に生きづらくなった………今誰もがそう思っている。でもその中で、信じられないほど安くなったものがある。気づいていただろうか?
実はそれ、「オシャレ」の価格。

もちろん、いわゆるハイブランドのバッグや服は、気がつくと2倍3倍になっていて、もう手が出せないほど高くなっている。もちろん高くなったからこそ、そこに価値を求めて買う人もいるのかもしれないけれど、逆にそうしたハイブランドにこだわらなければ、いやミドルブランドも、ちょっと名の知れたブランドも含めて、ブランド全般にこだわらなければ、服や小物の価格は、とんでもなく安くなっている。しかも、いくら安くても、ちゃんと洗練されていて、オシャレするのにお金が全くかからなくなったことに、今改めて驚いているところなのだ。

実はもともと私も若い頃、ハイブランドにこだわって思いっきり背伸びをして、必死で高いものを買っていたものの、40代にはもうブランド物にも飽きて、50歳を境にそういう欲が全くなくなった。いわゆるファストファッションの台頭もあって、昔のように安かろう悪かろうではない、安価でもきちんとした服が買えるようになって以来、あまりブランドや価格にはこだわらなくなった。むしろ安いものでいかにオシャレができるかに意欲を感じるようになったのだ。

だからいつもコスパを考えて服を選ぶのだけれども、それにしてもこれは安すぎるよなと思うものを、逆にちょっとチャレンジで買ってみたりすると、とんでもなく安い、例えば3000円台のブラウスやスカートがめちゃくちゃオシャレだったり、品質も悪くなかったりすることに最近気づいて、ここまで安価に、見た目とても洗練されていて高見えするコーディネートができたら、それはそれでオシャレの醍醐味と、その面白さに気づいてしまったのだ。

もちろん失敗もある。「安物買いの銭失い」と自分を笑うこともあるけれど、失敗の確率がどんどん減っているのも確か。私の場合は海外通販なども含め、ほぼ通販で買い物しているので、返却交換に至らずに諦めてしまうことも少なくないが、4回に1回は失敗する位のつもりで臨んでいる。
ただ、安いことと安っぽいことでは意味が違う。安いことは善だが、安っぽいことは悪。だから「安くても、安っぽくないもの」をきちんと選ぶ目を持つことが何より大事なのである。

でも、ここで言いたいのは、なにも「安いものを買いましょう」という話ではない。もっともっとオシャレしましょうと言う提案なのだ。年齢を重ねるとだんだんオシャレに消極的になる上に、品質の良いものを、長く着られる飽きの来ないものを………ということが頭をよぎってなかなか冒険はできない。ハッとするような服を見つけても、これは若い人が着るもので、私には無理と最初から諦めてしまうこともあるのだろう。

でも私はこう思う。一生モノの服を買っても本当に一生は着られないし、やっぱり毎年毎年"着たいモノ"が変わってきたりもする。トレンドを追うのではなく、その時代時代に1番オシャレに見えるものを、着つぶしてしまう位の気持ちでも良いのではないか。
そう思うと、"安くて良いもの"を買って、自分をどんどん更新していくというスタイルもありではないかという気がする。そしてそれが最強のアンチエイジングになると言いたいのだ。

さらにハッキリ言ってしまうと、シニア向けの服を着たら、ほとんどの人は実年齢より老けて見える。単純に私は、20代の頃から着るものはほとんど変わっていない。一説に、「27歳が着る服は、いくつになろうと一生着られる」という言い方があるが、まさにそう考えてもよいくらい、本来服には年齢がないはずなのだ。だから仮に若い人のブランドでも、サイズさえ合えば着こなしてしまうのがオシャレ。失敗を恐れず、着たいものに自由に挑戦するという心意気を持って欲しいのだ。実はそれが本当の意味のアンチエイジングにつながるのだから。
それも、オシャレが楽しくなるほど、生きるのが楽しくなるからであり、見た目にも生き生きとした生命感が煌めくようになるからなのだ。

もう一つ決定的なこと言えば、年齢を重ねるほど、人は華やかになるべき。もちろんシックであることは大前提。いや多くの人は、シック=地味と考えているけれど、そうではないのだ。シックとは上品で洗練されていること、そこを守ればいくら華やかでもいいと思う。例えばだけれど、全身グレーのグラデーションコーディネート、これは決して地味ではなく、むしろ街で目を惹く華やかさを孕(はら)んでいる。そういう意味の華やかさ"シックな派手さ"というものを狙って欲しいのだ。
さあ、失敗を恐れず、いや今時は失敗が許されるからこそ、もっとオシャレをしましょうという、これは大人への提案なのである。今は誰が何を着ても良い時代、そしてオシャレが信じられないほど安価で買える時代、オシャレしなければ損である。

美容ジャーナリスト/エッセイスト
齋藤薫

女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『Yahoo!ニュースエキスパート』でコラムを執筆中。『大人の女よ!清潔感を纏いなさい』(集英社文庫)他、『年齢革命 閉経からが人生だ!』(文藝春秋刊)など著書多数。

ダイアリーTOPへ

健康と美へのヒントが盛りだくさんコラム記事はこちら

取り扱い先

取り扱い先を調べる

公式通販サイト

ご購入はこちら