コラム 暮らしを彩るワンポイント心理カウンセラー・石原加受子さんの
自己肯定感のレッスン

第9回 
ウィズコロナ時代の生き方

感染症対策をしながら生活していくことになった今、どんな気持ちで毎日を過ごせばいいか考えてみましょう。

新しい生活

新型コロナウイルスの世界的感染は、私たちの生活スタイルを一変させてしまいました。目下のところ、終息の見通しは立っていません。「平穏な日々が、いかに貴重だったのかと気づかされた」という思いは、衆目の一致するところでしょう。過去の生活を待ち望む人や、未来のことをネガティブに想像して恐れを抱く人もいるでしょう。こんな急激な変化に直面すれば、誰もがすぐに対応できるものではありません。

けれども、その一方で、驚くほど対応能力の高い人もいます。その違いはどこにあるのでしょうか。ひとつは、その人が「過去や未来に生きる」のか、「今に生きる」のかというところにあるかもしれません。
第9回 ウィズコロナ時代の生き方/心理カウンセラー・石原加受子さんの【自己肯定感のレッスン】
イラスト・三好 愛

過去や未来にとらわれる

「過去や未来に生きる人」は、元の生活に戻ることを期待しすぎて、この状況が長期化すると「まだ戻らない」と落胆します。また、「もっと酷い状態になったら」と未来を否定的に捉えて不安や恐れをいっそう増大させます。彼らは、頭ではいろいろ考えますが、実際には行動しません。それゆえに、普段の行動は判で押したように「自動的」です。

これまでは、秩序やルール、周囲の意見に従っていれば安全に過ごせたのかもしれません。そんな“安全”が吹き飛んだ今、それでもなお、自分で判断するのではなく、誰かが自分の行動を決めてくれるように望みます。たとえば、明日から自粛せよと言われれば、「今のうちに外出しておこう」と判断し、自粛要請が解除されたら「早速明日は外出しよう」と思うでしょう。自粛要請であれ、その解除であれ、ウイルスが人間の都合に合わせて増減しているわけでありません。

今と向き合う

一方で、「今に生きる人」は「今」に意識を集中しています。「この状況を、どうやって乗り越えようか、切り開いて行こうか」と考えます。「今に生きる人」は、実にシンプルです。一日一日の「今」と向き合って、自分の力で判断します。そして、今、自分ができるところまで落とし込んで行動します。こんな状況の中でも、活路を見いだせる力があります。

「今に生きている人」は、「自粛要請が解除されたら、みんなが一斉に外出するかもしれないので、まだしばらくは様子をみることにしよう」と自分で適切に判断できるでしょう。さまざまな情報を鵜呑みにしたり、「あの人が言うから」「あんなふうにテレビが言っているから」と、むやみに追従したりしません。

自然が五感を磨く

彼らは、どんな状況に対してもメリットを見いだすことができます。たとえば、ステイホーム期間を「家族で過ごす一日がとても貴重だった」と気づきます。「もっとゆっくりと、人間らしい生活をしていこう」と決める人もいるかもしれません。「今に生きる人」は、未来に希望を見いだすことができます。そしてまた、そんな未来への希望がどんな状況にも対応できる能力を育てるのです。
では、どうすれば「今に生きる人」になれるのでしょうか。それは、無機質的な環境から離れて、できるだけ自然や動物と触れ合うことです。そうすれば、自然が五感を磨いてくれますし、動物からはポジティブな感情、つまり、愛を学べるでしょう。これらはすべて、「私のポジティブな未来」へとつながります。
石原加受子
石原加受子(いしはら・かずこ)さん
心理カウンセラーの石原加受子さんが、ストレスフルな日常を乗り切る心構え を教えてくれます。
心理カウンセラー。心理相談研究所「オールイズワン」代表。「自分を愛し、自分を開放し、もっと楽に生きる」ことを目指す「自分中心心理学」を提唱。仕事や家族、人間関係に悩む人に向けたセミナーやカウンセリングなどを30年続けている。「誰にも言えない『さみしさ』がすっきり消える本」(SBクリエイティブ)「やっかいな人から賢く自分を守る技術」(三笠書房)など著書多数。文庫化された本や翻訳本も含めると200冊以上を出版している。日本カウンセリング学会会員。日本学校メンタルヘルス学会会員。厚生労働省認定「健康いきがいづくり」アドバイザー。
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