コラム 暮らしを彩るワンポイントSay若創り学教室・浅香純子さんの
マイナス10歳メイク

第10回 
小顔を作る朝のマッサージ

「最近、顔がひとまわり大きくなったような気がするんです」と悩む樋口貴久子さん(52歳)。「メイク前に3分マッサージするだけで全然違います」と浅香さんがマッサージ術を教えてくれました。

3分マッサージを習慣に

樋口:毎朝、鏡を見てはがっかり。むくんでいるし、ほおはたるんでいるし、自分がイメージしている顔のサイズではないんです。
浅香:年齢を重ねてからの肌の悩みって本当にいろいろありますよね。顔が大きくなっているかも……と落ち込む気持ち、よくわかりますが、大丈夫。顔がすっきりするマッサージ法を覚えて帰ってください。
樋口:朝はいつもバタバタしてしまって、洗顔して、保湿して、メイクして…って、なかなか時間が取れないのですが大丈夫でしょうか?
浅香:たった3分で効果てきめんのマッサージをお教えしましょう。
第10回 小顔を作る朝のマッサージ/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
左がいつもの樋口さんのメイク。右が顔整体マッサージを施してから行った浅香さん流メイク。ほおが上がり、首回りもすっきりしているのが一目でわかる。

首ほぐしから始める

浅香:毎朝の洗顔後、化粧水、乳液、美容液がセットになったオールインワンジェルを、顔全体、首にかけて伸ばしてください。オールインワンジェルがなければ、ジェル状の美容液など、手と肌が密着するものを使いましょう。
樋口:首まで伸ばすのですね。
浅香:最初に首をほぐすためです。首は、心臓から循環する血液を顔へと送る部分なので、しっかりほぐすとリンパや血液の流れがスムーズになり、効果がアップします。
樋口:どうやってほぐすのですか?
浅香:手の甲全体を、首の両サイドに置き、両手を同じ方向に軽く動かします。そうそう、いい感じです。
樋口:気持ちいいですね。
浅香:特に左に向けてのスライドを重点的に行ってください。右肩が凝っているときだけ、右に向けて行います。
第10回 小顔を作る朝のマッサージ/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
(左)オールインワンジェルは、2プッシュ(あずき粒2つ)くらいを手に取り、顔から首にまんべんなく伸ばす。(右)マッサージ前には、手の甲を使って首をゆるめておく。

たるみとほうれい線にツボ押し

浅香:まずは頬のたるみをケアしましょう。
樋口:たるみは年のせい…とあきらめていましたが、ケアの方法があるんですね。
浅香:頬のたるみの原因は筋肉の衰え。頬骨のツボをマッサージすることで、凝り固まった筋肉に刺激を与えることができます。さらに、血液の循環がよくなるので、顔全体にピンとしたハリを与えることができるんです。
樋口:頬の一番高い部分の少し内側に人差し指を置くんですね。
浅香:そうです。ちょっと内側、押すと少し痛いと感じる部分です。そのまま、指を押し付けながらぐりぐりと10回回します。
樋口:確かに、ちょっと痛い。ほぐれている感じがします。
浅香:次は、ほうれい線を目立たなくするマッサージ。
樋口:待ってました!(笑)
浅香:ほうれい線は気になりますよね。これもツボ押しマッサージ。ほうれい線のはじまり、小鼻の横に人差し指の腹を当てます。
樋口:左右10回ずつくるくると円を描くように回すのですね。
浅香:少し圧を与えながらですね。そう。とっても上手。簡単でしょう。
第10回 小顔を作る朝のマッサージ/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
(左)回しやすい方向に回す。10回1セット。やればやるほど顔がすっきりする。(右)指がずれない程度の強さでOK。左が終わったら右も同様にマッサージする。

下げて上げるマッサージ

浅香:少しずつ血行が良くなってきましたね。「顔整体マッサージ」でさらにほぐしていきましょう。これは、「上から下へ」と下げるマッサージです。
樋口:下から上に引き上げるのではなく……
浅香:逆に、あえて下げます。筋肉には反発する力があるので、圧迫しながら下げると30分ほどでほおが上がります。
樋口:わぁ。そんなに早く。楽しみです。
浅香:右手のひらをピタッと額の左側に押し当てたら、左手のひらをかぶせてぐっと圧をかけて密着させます。
樋口:そのまま下に……。
浅香:そうです。額→頬→あごまで下げたら、かぶせた左手を取り、右手の指先で耳の裏を軽く抑え、鎖骨までゆっくりと下げます。
樋口:いろいろ流れていっている気がします。
浅香:顔にたまった老廃物は、リンパ液に乗せて鎖骨の「ゴミ箱」まで運ぶ。そんなイメージでマッサージを行ってみてください。
第10回 小顔を作る朝のマッサージ/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
(左)額から頬、顎にかけて下げるときはしっかり行う。少しだけ口を開けておくと、顔の筋肉が緩んでマッサージの効果がアップする。右)リンパの流れに沿って鎖骨までやさしくおろす。これを2~3回行う。

「ついで」だから続けられる

樋口:え!これで終わりですか?
浅香:はい。これでちょうど3分くらいですね。気持ちよかったでしょう。
樋口:顔がほかほか、温かくなっている感じがします。めぐりが良くなった感じ。
浅香:朝の洗顔後、毎日続けてみてください。「私、小顔になったかも」と思う日が来るかもしれません。
樋口:それは楽しみ!洗顔のついで。美容液を伸ばすついで。メイクのついで。そんなふうに考えれば、続けられそうです。
浅香:慣れてしまえば普通のこと。マッサージが朝の習慣になったら強いですね。
樋口:マッサージひとつですが、なんだか前が開けたような、そんな気がしています。
浅香:それはよかったです。気持ちまで明るくなってもらえたようで私もうれしいです。
第10回 小顔を作る朝のマッサージ/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
「頬とほうれい線のツボは、メイクの上からでもできそう」と樋口さん。朝のマッサージだけでなく、空いた時間のツボ押しまで習慣になりそうです。
●次回は、「たるみを引き上げるメイク術」。マッサージと合わせて行えば、効果抜群。お楽しみに。
浅香純子(あさか・じゅんこ)さん
大人のメイク術に定評がある浅香さんに、40代以降のメイクの悩みを解決してもらいます。
「Say若創り学教室」主宰。長年、大手化粧品会社でブランドマーケティングに携わる。コスメブランド「RMK」では商品開発&PRを担当。「SUQQU(スック)」「CHICCA」などのブランドの立ち上げにも従事。2011年に退職後、大人のためのコスメブランド「Say」のブランドマネージャーに就任。2012年、東京・銀座に中高年女性向けのスキンケアとメイクを学ぶ「Say若創り学教室」をオープン。豪快でありながら説得力のある語り口が人気で、雑誌やテレビでも活躍している。近著に『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる』(大和書房)『いくつになっても変われる 大人のメイクレッスン』(ナツメ社)がある。
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