コラム 暮らしを彩るワンポイントSay若創り学教室・浅香純子さんの
マイナス10歳メイク

第9回 
マスク時代の大人のアイメイク

浅香さんが大人のメイクの悩みを解決します。今回のテーマはアイメイク。「目もとがぼんやりとしていて、どんなメイクをしても決まりません」と話す樋口貴久子さん(52歳)。「大人世代にぴったりの目力アップメイクを紹介しましょう」と浅香さんが背中を押します。

目力は、メイクの力で変えられる

樋口:ある日、「私の顔、前と違う」と思ったことがあったんです。だからといって、どうしていいかわからなくて……。今日のメイクも自信がありません。
浅香:顔は少しずつ変化しているはずなんですが、突然気がつくという方、意外と多いんです。それは目もとの印象が弱くなったせいなんです。
樋口:たしかに、昔よりも目が小さい感じがします。しかも、マスクをしていると口紅の色が見えない分、目もとが目立ってよけいに老けて見える。
浅香: だいじょうぶ! 弱くなった目もとの印象は、メイクで簡単に変えられます。マスク時代のマストアイテムはアイラインとつけまつ毛。たった2つのアイテムで、印象を大きく変えることができます。
第9回 マスク時代の大人のアイメイク/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
左が樋口さんのいつものアイメイク。右が、アイライン+つけまつ毛を施した目力アップメイク。目に丸みが出て、若々しい印象になっている。

目力ダウンの理由はまつ毛にあり!

樋口:若い頃はもっとパッチリしていたし、黒目も大きかった気がするんです。
浅香:加齢とともに女性ホルモンのバランスが変わると、全身の毛の状況が変わっていきます。顔の毛も例外ではありません。まつ毛は本数が減ったり、細くなったりして、スカスカになっていくんです。それが、ぼんやり目もとの原因です。
樋口:ビューラーで持ち上げたり、マスカラをたっぷりつけたりしてみたんですが……。
浅香:お気持ちはわかります。でも、それもまつ毛老けの原因のひとつ。まつ毛が痛み、抜け毛が増え、さらに寂しいまつ毛になってしまいます。
樋口:ああ(泣)そうだったのですね……。
浅香:大事なのは、まつ毛に負担をかけないこと。そして、優しくケアをすること。減ってしまった毛を増やすのは難しいですが、メイクで華やかな目もとを演出することはできます。さっそく、大人のアイメイクをレッスンしましょう!
第9回 マスク時代の大人のアイメイク/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
左が大人世代の目もと。右が若い人の目もと。まつ毛が細く、少なく、短くなっているだけでなく、目の上がたるみ、目が小さくなっているのがわかる。

若い頃のアイメイクは忘れましょう

浅香:まずはアイラインですね。
樋口:アイラインを引いてみたら、娘たちから「怖い」と言われたことがあり、それ以来、アイライン恐怖症……。
浅香:そうなのですね。もしかして、下まぶたまでしっかりアイライナーを引いて、目の周りを囲んでしまっていませんか? 大人世代は、かえって目が小さく見えてしまう要注意メイクです。
樋口:たしかに。リキッドでくっきり……。こわいですよね(笑)
浅香:おすすめのアイライナーはペンシルタイプで、紫っぽい黒。大人の黄色みがかった肌と目の色を美しく見せてくれます。まずは、手鏡を下にもって、目線だけを鏡の方に……。
樋口:こうですか?
浅香:そうそう。ばっちりです。目尻にペンシルの先をあて、目の中央に向かって少し太めに引きます。次に、目頭から真ん中に向かって。コツは1本の線を引こうとしないこと。まつ毛とまつ毛の間を埋めるように、ちょんちょんと色をのせていきます。
樋口:わぁ。思ったより上手に引けました。これだけで、目の輪郭がはっきりした気がします!
第9回 マスク時代の大人のアイメイク/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
(上)手鏡は下の方に持ち、目線だけを鏡に落とすとアイラインを引きやすい。(下)アイラインを引き終わった後。上まぶたの影が濃い人は、アイラインを引く前にアイシャドウベースをつけると目もとが明るくなる。

大人世代はマスカラよりもつけまつ毛

樋口:これ、つけまつ毛ですか? 初めて手にしました。
浅香:つけまつ毛こそ、大人世代に使ってほしいアイテム。少なくなったまつ毛を簡単に増やすことができて、たるんだまぶたを引き上げる効果もあり、目力アップに欠かせません。最近では、百円ショップで質のいいつけまつ毛が手に入ります。
樋口:でも、やっぱり難しそう。
浅香:マスターすれば「マスカラよりも早い」と言う人もいます。つけまつ毛の効果は、年齢を重ねるほど高まりますから、ぜひ、一度使ってみてください。
樋口:そうですね。いくつになってもトライすることが大事ですね!
浅香:いいですね。その通り! ポイントは、目につける前に、目の長さに合わせてカットすることと、人差し指に巻きつけてカーブを作っておくこと。このひと手間を丁寧に行うことで、格段につけやすくなります。
第9回 マスク時代の大人のアイメイク/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
(上)正面から見ると、目がぱっちりと大きくなり目力が格段にアップしていることが分かる。(下)意外とみられることが多い横顔。くるんと上向きのまつ毛があるだけで、美人度が増す。
※つけまつ毛のつけ方は、「第4回 つけまつ毛で変わる!」をご覧ください。

つけまつ毛がポジティブな第一印象をつくる

浅香:つけまつ毛、上手につけられましたね。
樋口:……こんなに変わるんですね。
浅香:鏡から目が離せない様子ですね(笑)意外と簡単だったでしょう。
樋口:はい。もっと違和感があるのかなぁと思っていたんですが、なじんでいます。実は、今度同窓会があるんです。いつもだったら、美容院を予約してフルメイクをお願いするんですが、今回は自分でメイクしてみます!
浅香:つけまつ毛は、パーティーメイクにもぴったりですが、近所に出かけるときもぜひ。眉毛とまつ毛が整っていれば、しっかりした印象を持ってもらえるはずです。
樋口:これからの時代。マスク美人はアイメイクにあり!ですね。
浅香:樋口さん、すっかり前向きになられましたね。メイクって、やっぱり楽しいですね。
第9回 マスク時代の大人のアイメイク/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
「帰ったら20代の娘たちとつけまつ毛について話してみます」と笑う樋口さん。目元がはっきりしたことで、顔全体が引き締まった印象になっている。
●次回は、「朝のマッサージが小顔を作る」。すぐに行える簡単なマッサージを紹介します。
浅香純子(あさか・じゅんこ)さん
浅香さんにメイクを習うと人生まで前向きになると評判です。多くの大人が抱える悩みを解決してもらいましょう。
「Say若創り学教室」主宰。長年、大手化粧品会社でブランドマーケティングに携わる。コスメブランド「RMK」では商品開発&PRを担当。「SUQQU(スック)」「CHICCA」などのブランドの立ち上げにも従事。2011年に退職後、大人のためのコスメブランド「Say」のブランドマネージャーに就任。2012年、東京・銀座に中高年女性向けのスキンケアとメイクを学ぶ「Say若創り学教室」をオープン。豪快でありながら説得力のある語り口が人気で、雑誌やテレビでも活躍している。近著に『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる』(大和書房)『いくつになっても変われる 大人のメイクレッスン』(ナツメ社)がある。
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