コラム 暮らしを彩るワンポイントスタイリスト・石田純子さんの
明日、何着る?

第60回 
新しいカーディガンの着こなし

「カーディガンは気温調整のためだけに使っています」という会社員の村島加純さん(50代)に、石田さんが新しいカーディガンの着こなしを伝授します。
第60回 新しいカーディガンの着こなし/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】

脱・普段着

村島:この季節、カーディガンが便利でベーシックなものを何点か持っているのですが、いつもはおるだけ。おしゃれに着まわす方法を教えてください。
石田:はおるだけ、着るだけだとただの普段着に見えてしまうのがカーディガンの難しいところ。ボタンを留めてしっかり着ると肩の丸みが強調されてしまうし、どのくらいの丈のものを選べばいいかわからないという話も聞きます。今日は、カーディガンの着こなしを4つ紹介しましょう。まずは、タイトスカートとフリルシャツに合わせます。
村島:ボタンは1ヶ所しか留めないんですね。
石田:カーディガンは、ボタンを中央だけ留めて上下にVラインを作るのが基本。痩せて見えるだけでなく、抜けた感じがおしゃれ上級者の装いになります。
第60回 新しいカーディガンの着こなし/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
ネイビーのラインが入った真っ赤なタイトスカートに、グレーのフリルシャツ、グレーのカーディガンを合わせて。腕をまくって見せることで、さらにこなれた雰囲気に。カーディガンは、通常の前ボタンのほかに、前身ごろの両サイドにボタンが一列ずつ施されており、そのボタンを留めると二枚重ねのカーディガンを着ているように見える。
イヤリング、バングル/ともに(アビステ ☎03-3401-7124)ハイソックス/靴下屋(タビオ ☎0120-315-924)ローファー/マッキントッシュ フィロソフィー(モーダ・クレア ☎03-3875-7050)

インナーで印象を変える

石田:さきほどのグレーのカーディガンを、今度はギャザースカートに合わせてみましょう。インナーはタンクトップ。胸元がすっきりとあいているのでエレガントに見えます。逆に、タートルネックを合わせて胸元を詰めると、マニッシュな印象になります。
村島:中に着るものの選び方でも印象って変わるんですね。
第60回 新しいカーディガンの着こなし/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
グレーのカーディガンをグリーンのボリュームスカートに合わせて。スカーフの色を、スカートの色に合わせて統一感を持たせた。
イヤリング/(アビステ ☎03-3401-7124)スカーフ/ニーシャ・クロスランド(ムーンバット ☎03-3556-6810)ハイソックス/靴下屋(タビオ ☎0120-315-924)バレエシューズ/ツモリチサト ウォーク(モーダ・クレア ☎03-3875-7050)

ボタンを留める、留めない

石田:次は、誰もが1枚は持っていそうなネイビーのカーディガンを主役にする着こなしです。インナーの黄色はネイビーと補色関係にあり、互いの色を引き立てる鮮やかな組み合わせがポイントです。裾のボタンを多めに開けて、袖からもあえてはみ出させて強調しています。
村島:ボタンは何個まで留めるとかルールはあるのでしょうか?
石田:自分のカラダに合わせて、どこまでボタンを留めるか、あるいは留めないか。袖からインナーをどのくらい見せるか。ぜひ、鏡の前でああでもない、こうでもないとトライしてみてください。ベストが見つかるはずです。
第60回 新しいカーディガンの着こなし/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
カーディガンとインナーの色に合わせて、ブルーと黄色のチェック柄のロングスカートを合わせた。
ハイソックス/靴下屋(タビオ ☎0120-315-924)ブーツ/J&M デヴィッドソン(モーダ・クレア ☎03-3875-7050)

背中でボタンを留めてボレロ風

村島:え?このカーディガン、どうなっているんでしょうか。
石田:先ほどと同じネイビーのカーディガンですよ。実は、一番下のボタンを背中で合わせて留めているんです。
村島:こんな裏技があるとは!初めて知りました。
石田:ボレロみたいに着られるでしょう。この方法は、ボリュームのあるカーディガンをタイトに着たいときにもおすすめです。
村島:家にあるカーディガンでいろいろ試してみるのが楽しみです!
第60回 新しいカーディガンの着こなし/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
第60回 新しいカーディガンの着こなし/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
全身ネイビーで統一したのは、ボレロ風カーディガンをなじませるテクニック。ボレロ風に着る方法は、一番下のボタン(カーディガンによる)を背中側で留めて、裾を整えるだけ。
カーディガン、ワンピース/ともに(MOGA ☎03-6861-7668)バングル/(アビステ ☎03-3401-7124)
※記事内で紹介している服や小物は、石田さんのセレクトショップ「DUE deux」(東京・月島 ☎03-6228-2131)で購入できるものもあります。石田さんのマンツーマンアドバイス(ひとり1時間5,000円)も予約可能。
石田純子
石田純子(いしだ・じゅんこ)さん
スタイリスト。ファッション誌「装苑」の編集者を経て独立。メディアで活躍する一方、スタイリングアドバイザーとして、体型のコンプレックスをプラスに転換する着こなし術を提案。東京・月島のセレクトショップ「DUE deux」のプロデューサー。同ショップでは予約制で「着こなし相談会」を実施中。1時間5,000円で石田さんからマンツーマンアドバイスが受けられる。監修書に『おしゃれの魔法 18人の物語~おしゃれが上達する大人服』『捨てられない服』『第一印象で素敵な人になるおしゃれの法則』(共に、主婦の友社)『おしゃれな人には理由がある』(三笠書房)など多数。
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