コラム 暮らしを彩るワンポイントSay若創り学教室・浅香純子さんの
マイナス10歳メイク

第15回 
マスク時代のご機嫌メイク ~アイメイク編~

「マスクをしているせいか、メイクがおざなりになってしまって」と話す56歳の加藤洋子さん(仮名)。「メイクでマスク美人になりましょう」と浅香さんがアドバイスします。
第15回 マスク時代のアイメイク/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】

メイクを楽しむ

加藤:どうせマスクで顔が隠れるから……とメイクに時間をかけなくなっています。
浅香:そうおっしゃる方、多いですね。でも、マスク姿は目元で印象が決まってしまうので、以前よりアイメイクが大事だと感じています。
加藤:確かに。ということは、目元だけしっかりメイクすればいいのでしょうか?
浅香:いえいえ。マスクを外した瞬間も意外とみられていますし、マスクの下で気を抜いていると、老け顔が加速してしまうかもしれません。
加藤:それは怖いですね。
浅香:たまのお出かけや、人と会うときは、ぜひメイクを楽しんでください。気持ちも上向きになりますから。
第15回 マスク時代のアイメイク/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
「あ~!気になるところがたくさん!」と加藤さん。「久しぶりに鏡を見ると、いろいろ気になる気持ち、わかります。メイクで変わりましょう!」と浅香さん。

眉毛はしっかりと

浅香:まずは、眉毛を描きましょう。
加藤:私は、眉が太い方なので、描かなくてもいいかと思っていました。
浅香:濃く描くという意味ではなく、カタチを整えて、「きちんと感」を演出します。大人世代は、「太く、真っ直ぐ、短く」整えるのがポイントです。
加藤:やっぱり放置している太眉とは全然違いますね。
浅香:うふふ。そうでしょう。もともとしっかりとした眉をお持ちなので、足りないところを少し描き足すくらいでOKです。
加藤:私の眉、アーチが強めだったのですが、ストレートに調整してくださったおかげで、優しい印象になった気がします。
第15回 マスク時代のアイメイク/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
眉毛を整えた加藤さん。おだやかな印象になった。アイブロウパウダーはオリーブ系の色が大人世代の顔色になじみやすい。眉頭と眉尻が一直線上にあるストレート眉が理想の形。

目力アップメイク

浅香:ぱっちりとした印象的な目元は、アイライン→アイシャドウ→マスカラという順で仕上げましょう。
加藤:アイラインは上まぶただけなのですね?ぐるっと囲った方が、目力が強くなると思っていました。
浅香:かえって目が小さく見えてしまいますから、まつ毛のすき間を埋めるように、色を乗せてください。
加藤:アイシャドウ、これはオリーブ色ですか?もう何年もベージュやブラウン以外を選んだことがありません。
浅香:自分に似合う色を決めつけず、好きな色を選んでください。ふだん茶系をお使いでしたら、オリーブ色なら抵抗感なく使えると思います。ほかの色を選ぶときは、ラメが強いものだと目の周りの小じわも目立ち、厚化粧の印象になってしまうので避けたほうがよいでしょう。
加藤:このアイシャドウは、落ち着いたグリーンがキレイですね。
浅香:仕上げはマスカラ。まずはマスカラベースでボリュームを出して、マスカラは上まつ毛の上側からと下側から、しっかり厚みを出すように塗ってください。
第15回 マスク時代のアイメイク/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
アイメイクを施していない目元(上)と、アイライン、アイシャドウ、マスカラをつけた目元(下)を比較してみると、目力が格段にアップしているのがわかる。

元気はメイクから

加藤:私、なんか、いい!(笑)
浅香:よかったです。チャーミングな笑顔がより魅力的になりましたね。
加藤:ずっと鏡を見ていたい気分。メイクって楽しいということ、忘れていました。
浅香:「どうせ見られないんだから」と思うより、「見られてもいいように」って前向きにメイクすることで、出かけるときの気持ちも変わるはずです。
加藤:「めんどうだわ」っていう方が先立っていて、楽しいとか、キレイでいたいっていうことが後回しになっていたかもしれません。
浅香:自粛の日々で気持ちがふさぎがちですが、そんな時こそ、メイクから力をもらってほしいなと思います。
第15回 マスク時代のアイメイク/Say若創り学教室・浅香純子さんの【マイナス10歳メイク】
「これだけキレイになると、誰かに会いたくなりますね」と加藤さん。「自撮りを楽しむのもいいですね」と浅香さん。
浅香純子(あさか・じゅんこ)さん
浅香純子さんに、大人の人生をもっと楽しくするメイク術を教えてもらいます。
「Say若創り学教室」主宰。長年、大手化粧品会社でブランドマーケティングを担当。メイクアップアーティストブランド「RMK」、大人の女性のためのコスメティックブランド「SUQQU(スック)」「CHICCA(キッカ)」を立ち上げる。2012年10月に中高年向けのスキンケア&メイクを学ぶための「Say若創り学教室」を東京・銀座にオープン。著書『40歳からの若見えメイク塾』(集英社)『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる』(大和書房)など。『助けて!きわめびと』(NHK)、『あしたも晴れ!人生レシピ』(NHK Eテレ)、『なないろ日和!』(テレビ東京)などTVにも多数出演している。
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