競泳メダリスト星奈津美の挑戦 競泳メダリスト星奈津美の挑戦

2016年リオオリンピック競泳女子200mバタフライ 銅メダリストの星奈津美さん(27)。
同年に引退した彼女が、なんと水から陸へと舞台を変え、初めてのフルマラソンに挑戦。
東京マラソン2018に出走することを決めた。
そんな星さんの初マラソンに向けて、今回のサポート役を担うのが、
マスターズ陸上80~84歳の部フルマラソンで世界記録(4時間11分45秒)を達成した中野陽子さん(81)。

出走本番までの2人の練習に密着した。

9月25日 第1回目練習会 in皇居

初対談時に課せられた課題は「ペースはゆっくりでよいので継続して長時間走れるようにしておく」こと。
星さんは時間走の練習を重ね、9月25日の第1回目練習会を迎えた。

この日は皇居を2周(10キロ)を1キロあたり7分半~8分ほどのゆっくりしたペースで完走。
練習の手ごたえを感じた様子の星さん。

11月20日 第2回目練習会 in六郷土手河川敷

第1回目の皇居での練習から、第2回目の練習までには、長い時間継続して走れるよう練習を重ねていった星さん。
第2回目は大田区六郷土手の多摩川沿い河川敷で練習会を行った。

この日はウォームアップで2キロ、クールダウンで2キロ、タイムトライアルとして5キロと合計約9キロを走った。
タイムトライアルでの5キロは29分25秒で完走した。
このペースであればフルマラソンは4時間20分ほどのタイムでゴールできると手応えを感じた練習会であった。

12月18日 第3回目練習会 in品川

第3回目は、品川シーズンテラスを出発し天王洲~芝浦運河沿い周回コースで練習会を行った。

この日は1キロ6分30秒のペースで8キロ走り、最後は1キロ6分10秒までペースを上げて走った。
中野さんは「このペースで8キロ走れたのであればきっとハーフマラソンも無事走りきれるでしょう。フルマラソン出走時は、1キロ6分15秒(5キロ31分15秒)のペースを目標に35キロ地点まで走り、それ以降は前の人を一人ずつ追い抜いて行く気持ちで走れたら良いと思いますよ。」と星さんにアドバイスを送った。

12月18日 練習を終えて

星さん 今回の練習も足の方が心配でしたが意外と大丈夫でした。
やはり一定のペースを守って走っていくことが大切なんだということがわかりました。
来週、足立フレンドリーマラソンでハーフを走ってみて実際の大会というものを体験しようと思っています。
中野さん、何分くらいで走れればいいですかね?

中野さん ハーフでしたら、だいたい2時間10分~20分くらいで走れればよいとおもいますよ。
頑張って下さいね。

第1回~第3回練習会と、順調に練習を重ねている様子の星さん。
東京マラソンを前に、ハーフマラソンに出走し、着々と本番を迎える準備を進めている。

  • 中野陽子さんシニアランナー81歳

    35歳以上のアスリートが参加するマスターズ陸上75~79歳の部で3種目の世界記録と、80~84歳の部で2種目(マラソン、5000m)の世界記録を持つ。 東京マラソン2017では4時間11分45秒のタイムで完走し、世界記録を樹立。

  • 星 奈津美さん元競泳選手27歳

    2015年8月世界水泳選手権200mバタフライ決勝で、競泳女子の日本選手として大会史上初の金メダル獲得の他、3大会連続のオリンピック出場・2大会連続でメダルを獲得した。 2016年10月国民体育大会をもって現役引退。現在、ミズノスイムチームコーチを務めながら、水泳の普及活動を行っている。

中野陽子さん81歳。
東京マラソン2017で世界記録を狙う。
インタビューVol.1

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