第6回
【首の筋トレ】 頭を支える、嚥下する首トレ
「首トレ」は人生100年時代に必須のトレーニング。何でもおいしく食べられる強いのどと、すっきりとしたフェイスラインをめざしましょう。

イラスト・内山弘隆
おいしいはうれしい
おいしいもの、食べていますか? 大きく口を開けて、ごくんと飲み込む。これにももちろん、筋肉が使われています。ふだんから固形のもの、硬いものをしっかり噛んで食べることも大切ですが、あごの下と首の前側の筋肉を鍛える首トレを習慣にすれば、いくつになっても、どんなものでもおいしく食べられるはずです。二重あごやフェイスラインのたるみが気になっている人にもおすすめの筋トレです。
鍛えられる部位
- ・あごの下にある舌骨上筋
- ・首の前側にある舌骨下筋
- ・飲み込む力(嚥下機能)の維持・向上
- ・フェイスラインや首元がすっきりとした印象に
- ・正しい姿勢を保ちやすくなる
- ★回数にこだわらない
適当に行った30回より、丁寧に行った10回のほうが筋肉は成長する。 - ★大きくゆっくり動く
ゆっくりとした動きはけがをしにくく、筋肉にかける刺激を強める。 - ★息を止めない
呼吸のしかたで筋トレ効果はさほど変わらない。
ただし、急な血圧上昇を避けるために、息は絶対止めないで。

鍛えるメリット
押し合う
イラストを見ながら、始めましょう。座ったままでOKですよ。ポイントは、おでこに置いた手と、頭とでしっかり押し合うこと。手で押す力で首が反り返らないよう、頭で押す力に腕が負けないよう、さあ、しっかり鍛えましょう。
首トレの行い方

1 手をグーにしておでこに置きます。手でおでこをぐーっと押し、首を前に曲げて押し返しましょう。互いにしっかり力を入れて押し合うことが大切です。
2 10秒間押し合ったら一度力を抜き、同じ動作を2~3セット行います。
2 10秒間押し合ったら一度力を抜き、同じ動作を2~3セット行います。

● 上級者……グーにした手とおでこで押し合いながら、首を反らせたり、下げたりします。10往復ほど行います。
老化は自分次第
はい、お疲れ様でした。どうでしょう。しっかり押し合うことはできましたか? いつでもどこでもできますので、気がついたときに何回行ってもいいですよ。自分の今の身体は、毎日の生活習慣の積み重ねの結果。元気で若々しい人はそれに見合うことをしているということ。加齢はすべての人に等しく起こる抗えないことですが、老化の進行具合は人によって違います。筋トレを習慣にするかしないか、どちらが今の身体に必要か、あなたならもうわかっているはずです。
続く筋トレ3か条

谷本 道哉(たにもと・みちや)さん
順天堂大学スポーツ健康科学部教授。専門は運動生理学、トレーニング科学。筋力トレーニングを中心に、生理学、解剖学、力学に基づいた研究を行っている。2018年からスタートしたNHK「みんなで筋肉体操」の筋肉指導者として注目を集める。番組終了後もテレビや雑誌など多数のメディアに出演し、すべての年代へ向けて運動の効果をわかりやすく解説。著書に『健康にEnjoy筋トレライフ』(ベースボール・マガジン社)『はじめよう
ランジ筋トレ』(NHK出版)などがある。
