コラム 暮らしを彩るワンポイント北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの
フィンランド花通信

第12回 
カスミソウの花かんむり

カスミソウだけで作るスタイリッシュな花かんむりです。初めての方でも簡単に作れる方法をヘンティネンさんが紹介します。
第12回 カスミソウの花かんむり/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】

フィンランド人は花かんむりが好き

リノ:わぁ!今日はたくさんのカスミソウですね。
クミ:カスミソウって日本ではバラの引き立て役と見られることが多いのですが、主役級にたっぷり使うことでスタイリッシュなアレンジメントを作ることができるんです。
リノ:今日はこれで花かんむりを作るのですね。花かんむりをかぶるの、久しぶりだからとても楽しみです。フィンランドにいたころは、パーティコーディネイトのアクセントに生花を使うことが多かったですね。
クミ:そうですね。コサージュを胸元に挿したり、髪にアレンジしたり。花かんむりは花嫁さんにも人気。最近では、ヘルシンキで行われるLGBTIQのイベント「ヘルシンキ・プライド(HELSINKI PRIDE)」にカラフルな花かんむりをかぶっていく人もいるみたいですね。
第12回 カスミソウの花かんむり/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
2019年9月に行われたヘルシンキ・プライドの様子。ムーミンの生みの親で、フィンランドを代表する作家トーベ・ヤンソンさんが大好きだったという花かんむりを作ってパレードに参加する女性がたくさんいる。
撮影・Pirjo koppi

かわいいつぼみはアクセントに

クミ:さあ、早速作っていきましょう。今日の材料はカスミソウだけ。まずは、同じ長さに切りそろえて水あげをしてください。
リノ:10cm程度にカットして、水に挿していくのですね。ずいぶんたくさんの量を使うんですね。
クミ:カスミソウはドライフラワーにもなる花なので、ドライになったときのことも考えて花を用意します。乾燥すると花も茎も縮んでしまいますから、たっぷりのボリュームで作りましょう。
リノ:ぽんぽんと開いた花もかわいいですが、つぼみも華奢で惹かれます。
クミ:そう。つぼみはかんむりのアクセントになるので、そのまま使いましょうね。
第12回 カスミソウの花かんむり/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
花材・道具:カスミソウ/コイルワイヤー/フローラルテープ/はさみ/リボン

小さな束を重ねていく

クミ:では、かんむりを作っていきましょう。まずは、頭の大きさの2倍の長さのコイルワイヤーを用意してください。だいたいで大丈夫。サイズが調整できるかんむりに仕上げますから。
リノ: コイルワイヤーは半分に曲げて、輪になった部分をねじって、1cmほどの小さな輪っかを作るのですね。
クミ: そう。仕上げに重要な輪っかなので忘れないでくださいね。さて、そしたらカスミソウをワイヤーにくくりつけていきましょう。
リノ:カスミソウを数本束にして根元にフローラルテープを巻き付ける。フローラルテープは切らずに、カスミソウの束をワイヤーに乗せ、フローラルテープ引っ張りながらでしっかり巻き付ける……。
クミ:そう。それを繰り返してください。前の束に少し重なるように巻き付けると隙間のない花かんむりになります。
リノ:コツは、カスミソウの束のボリュームを合わせることですね。
第12回 カスミソウの花かんむり/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
フローラルテープは引っ張ることで粘着力が出る。最初から最後まで切らずにカスミソウをワイヤーに巻き付けていく。

好みのリボンで仕上げる

クミ:残りのコイルワイヤーが5cmほどになったら、カスミソウを巻き付けるのはおしまい。ワイヤーの先をねじって輪っかにしてください。
リノ:巻きはじめと巻き終わりの輪っかが同じサイズになるときれいですね。
クミ:そこに、リボンを通してください。こうすれば、かんむりのサイズが調整できるでしょう。
リノ:お気に入りのリボンを使うと気分が上がりますね。でも、これ、小さな子どもがかぶってもかわいいでしょうね。
クミ:そうね。結婚式のとき、花嫁の入場をお手伝いするベールガールに付けてあげたいわね。
リノ:森の中の結婚式……。金髪の女の子…。想像が膨らみます♡
クミ:かんむりとしての役目が終わったら、そのまま壁にかければ、かわいらしいリースにもなります。
第12回 カスミソウの花かんむり/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
小ぶりでドライになるスターチスも同じように花かんむりにすることができる。「1種類の花で作るからこその味わい深さがあると思います」(クミさん)
ヘンティネン・クミ
ヘンティネン・クミ(へんてぃねん・くみ)さん
北欧フラワーデザイナーとして活躍するヘンティネン・クミさんとフィンランドでフラワーデザインを学んだ娘のリノさんが、植物と親しくなる方法を教えてくれます。
北欧フラワーデザイナー。13歳より池坊生花を学び、国内大手百貨店内のフラワーショップに10年間勤務。イギリス、オランダへ花留学したのち、1998年からフィンランドへ。北欧フラワーデザインのパイオニアであるヨウニ・セッパネン氏の専属アシスタントを務めながら、フィンランド国立KEMPELE花卉園芸学校マスターフローリスト科を卒業。ヘルシンキ市内でフラワーショップとスクールを経営後、2007年に帰国。東京・新御徒町の「LINOKA Kukka」を拠点に北欧フラワーデザインの普及に尽力している。著書に『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』(六耀社)がある。
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