コラム 暮らしを彩るワンポイント北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの
フィンランド花通信

第16回 
食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト

ヘンティネンさんと娘でフラワーデザイナーのリノさんが、プレゼントに喜ばれるアレンジメントを提案。花と果物と紅茶をセットにしました。
第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】

春を届ける

リノ:4月に入り、一気に暖かくなりましたね。
クミ:フィンランドも雪解けが始まり、春になるころ。南のほうの首都・ヘルシンキは4月の終わりくらいになると、花々が顔を出し始めます。
リノ:春の花と言えば、日本でもフィンランドでも黄色のミモザが人気ですが、残念ながらフィンランドには咲いてないんですよね。
クミ:フィンランドの黄色い花と言えば、キンポウゲ科の植物たち。足元に咲いているのを見ると、春が来たと感じたものです。
リノ:今回は森に咲いているだろうなという花がたくさんありますね。
クミ:色鮮やかな花と香り高いハーブに、いちごとブルーベリー、そしてフィンランドの紅茶を添えて、ギフトアレンジメントを作りましょう。
第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
花材:オルレア/ヒヤシンス/ナデシコ/リューココリーネ/ワスレナグサ/マトリカリア/アリウムコワニー/ミモザ/ビバーナム/ローズマリー/ミント
第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
道具:かご/フローラルフォーム/プラスチックカップ/和紙/紙パッキン/果物を入れるプラスチックのグラス(2つ)/紅茶/イチゴの実/ブルーベリーの実
第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
春のフィンランドの森には、色とりどりの花が咲く。黄色の花はハイキンポウゲ(ラナンキュラス)。

フローラルフォームの秘密

クミ:まずはフローラルフォームに花材を挿していきます。
リノ:…と、その前に、フローラルフォームの大事な豆知識をお伝えします。
クミ:フローラルフォームは、たっぷり水を張った容器に浮かべてください。ここで決してぐっと押して沈めないこと。上から水をかけるのもNG。ほうっておくと、下から水を吸い上げて沈んでいきます。
リノ:上から水をかけてしまうと、中心まで水が入っていかなくなるんですよね。花に十分な水がいきわたらなくなり、枯れる原因になってしまいます。
クミ:最初にきっちり水を吸わせても、1日1cmくらいの感覚でどんどん乾いていきます。水を足すときは、上から。花の間からしっかり水をかけてくださいね。
リノ:意外と皆さん知らないんです。でも、これで花の持ちは格段にアップします。
第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
①プラスチックカップに水を吸ったフローラルフォームをセットし、かごの中に入れる。まずは、ミモザやローズマリーなど垂れさがる花材を側面に挿す。2~3cmほどの深さまで挿しこむ。
第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
②果物を入れる用のカップを置く。不安定な形のカップの場合は、フローラルフォームに挿してもよい。
第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
③すき間にどんどん花材を挿していく。カップのふちやフローラルフォームを隠すように挿すのがきれいに見せるコツ。ヒヤシンスなどの柔らかい茎の花材は、先に棒などでフローラルフォームに穴を開けてから挿す。

春の森を思う

クミ:今回はハーブも合わせて11種の花材を用意しました。
リノ:この時季にしか手に入らない花材がほとんどですね。
クミ:春の森をイメージして、とにかく種類はたくさん!
リノ:そうですね。森では、手のひらほどの空間の中に何種類もの花が咲いてますよね。上の花をかき分けると、下にかわいい花を見つけたりして。何時間でも森で遊んだものです。
クミ:私が通っていたフィンランドの園芸学校は森の中にあったのですが、「森から20種類の花を摘んできてブーケを作る」という課題があったことを思い出しました。たくさんの花が咲いているので選ぶのが楽しかったです。
第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
④最後に挿すのはミント。紅茶に1枚浮かんでほしくて。
第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
⑤花材をすべて挿した状態。こんもりと山のような形に。同じ色の花が重ならないようにする。
第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
⑥花を挿し終えたらカップにイチゴとブルーベリーを入れる。

森の妖精とリラックス

クミ:今回は、「tonttu(トントゥ)」がモチーフになっているフレーバーティー「cafe tonttu」を用意しました。
リノ:トントゥは森に棲んでいると言われる小さな妖精ですね。自然の面倒を見ながら、天災や病気から人間を守ったり、サンタクロースのお手伝いをしたりすると言われている働きものです。
クミ:我慢することの多い日々、トントゥに守ってもらっていると思うと少し癒されますね。
リノ:美しい春の花を見ながら、飾ってあるイチゴやブルーベリーをつまんで、ミントを1枚ちぎって紅茶に浮かべて……。
クミ:大切な友人に、お世話になった人に、こんな手作りのギフトをプレゼントしたら喜んでもらえると思います。
第16回 食べて飲んで見て楽しいフラワーギフト/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
⑦フラワーアレンジメントの隣に、フィンランドの紅茶を添えてできあがり。
ヘンティネン・クミ
ヘンティネン・クミ(へんてぃねん・くみ)さん
北欧フラワーデザイナーとして活躍するヘンティネン・クミさんとフィンランドでフラワーデザインを学んだ娘のリノさんが、フラワーギフトの作り方を教えてくれます。
北欧フラワーデザイナー。13歳より池坊生花を学び、国内大手百貨店内のフラワーショップに10年間勤務。イギリス、オランダへ花留学したのち、1998年からフィンランドへ。北欧フラワーデザインのパイオニアであるヨウニ・セッパネン氏の専属アシスタントを務めながら、フィンランド国立KEMPELE花卉園芸学校マスターフローリスト科を卒業。ヘルシンキ市内でフラワーショップとスクールを経営後、2007年に帰国。東京・新御徒町の「LINOKA Kukka」を拠点に北欧フラワーデザインの普及に尽力している。著書に『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』(六耀社)がある。
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