コラム 暮らしを彩るワンポイント北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの
フィンランド花通信

第20回 
フィンランド風お月見アレンジ

ヘンティネンさんと娘でフラワーデザイナーのリノさんが、お月見にぴったりの簡単フラワーアレンジメントを紹介します。
第20回 フィンランド風お月見アレンジ/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】

お月見に花を

クミ:今年の十五夜は9月21日。まもなくですね。
リノ:月を愛でるのは日本特有の文化なのかしら?
クミ:フィンランドにはお月見の文化はないわね。月のことはフィンランド語で「kuu(クー)」と言いますが、湖に反射する月の美しさは忘れられないですね。
リノ:ええ。写真、撮っておけばよかったな。今日は、お月見にぴったりのアレンジメントを作ると聞きましたが……。
クミ:空き瓶と身近な植物で簡単に作れるアレンジメントです。今年はぜひ、秋らしい花を活けて、お月見の1日を楽しんでほしいなと思います。
リノ:フィンランドと日本の文化の融合ですね!楽しみ!
第20回 フィンランド風お月見アレンジ/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
花材・道具:パニカム/スモークグラス/黒米(ドライ)/リンドウ/ワレモコウ/オレガノ/ヒペリカム/グラスペディア/サンダーソニア/フェンネル/小石/両面テープ/輪ゴム/ひも/空き瓶/はさみ

花瓶を作る

クミ:パニカムやスモークグラス、黒米などの細長い植物を、空き瓶に貼りつけていく作業からスタートします。
リノ:ススキやガマなどでもよさそうですね。
クミ:茎がまっすぐで細長い植物ならなんでもOK。まずは、空き瓶に両面テープをつけていきましょう。
リノ:太い両面テープがあるといいですね。
クミ:しっかり貼り付けたら、葉を取った植物をすき間なく並べるように貼りつけます。
リノ:枝分かれしている部分が、瓶の口に合うように貼るのですね。
クミ:そう。瓶の底からはみ出る部分はカットします。瓶の表面が見えなくなるまで、茎を貼ってください。
リノ:余すところなく使うのですね。瓶も再利用だし、とってもエコな感じ。
クミ:これこそ、フィンランド流です。
第20回 フィンランド風お月見アレンジ/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
瓶に模様があったり、パニカムのような細い茎の植物を使ったりするときは、茎がうまく貼りつかないことがある。輪ゴムで固定しながら貼り付けていくと作業しやすい。

身近な植物を使う

クミ:仕上げに好きな紐でしっかりしばっておきましょう。さあ、世界に一つだけの花器ができましたね。花を活けていきましょう。
リノ:どんな花がいいですか?
クミ:なんでも。庭の花でもいいし、好きな花を活けてもいい。今日は、オレガノやフェンネルなど香りのあるハーブの花も用意しました。
リノ:水を入れてから活けていくのですね。
クミ:瓶の口が広く、背の高い植物が立たないので、瓶の底に小石を入れておきましょう。小石のすきまにうまく挿すと、まっすぐ立ってくれます。
リノ:ビー玉やゼリーでもよさそうですね。
クミ:そうですね。まずはワレモコウのように、大きく枝分かれしている植物を挿しましょう。あとから入れる植物が、立ちやすくなります。あと、花を活けるときに大事なことは……?
リノ:水に浸かる部分の葉はしっかりとっておくこと!
クミ:そのとおり!とっても大事なポイントです。
第20回 フィンランド風お月見アレンジ/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
左がパニカム、右がスモークグラスを使って、瓶をコーティング。写真のように青々としたグリーンもきれいだが、時間が経ってドライになってからも趣深い。
第20回 フィンランド風お月見アレンジ/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
瓶の中に小石を入れておくと、瓶が重くなって安定しやすく、植物も固定しやすい。小石は3分目、水は8分目まで入れてから花を活けていく。

花も団子も楽しむ

クミ:シュッとしたかっこいいアレンジメントになりました。使う植物によって雰囲気も変わるので、いろいろ試してみてほしいですね。
リノ:今年はおだんごも手作りしてみよう!
クミ:いいですね。美しい満月と、好きな花に囲まれて、おいしい団子を食べる。
リノ:最高ですね!
クミ:周囲に貼った葉はそのままドライフラワーになるので、中に入れる花を替えれば、長く楽しめます。
リノ:冬の花を活けたら、お正月にもよさそう。春の華やかな色も合いそう。
クミ:なにも入っていなくても、存在感がありますね。簡単なので、ぜひ、気軽に作ってください。お子さんとのおうち時間にもおすすめです。
第20回 フィンランド風お月見アレンジ/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
黒米で覆った瓶にはフェンネルを(左)、パニカムで覆った瓶には秋の草花を各種(中央)、スモークグラスで覆った瓶にはサンダーソニアとワレモコウを活けた(右)。
ヘンティネン・クミ
ヘンティネン・クミ(へんてぃねん・くみ)さん
北欧フラワーデザイナー。13歳より池坊生花を学び、国内大手百貨店内のフラワーショップに10年間勤務。イギリス、オランダへ花留学したのち、1998年からフィンランドへ。北欧フラワーデザインのパイオニアであるヨウニ・セッパネン氏の専属アシスタントを務めながら、フィンランド国立KEMPELE花卉園芸学校マスターフローリスト科を卒業。ヘルシンキ市内でフラワーショップとスクールを経営後、2007年に帰国。東京・新御徒町の「LINOKA Kukka」を拠点に北欧フラワーデザインの普及に尽力している。著書に『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』(六耀社)がある。
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