コラム 暮らしを彩るワンポイント北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの
フィンランド花通信

第21回 
おうちおやつを楽しくするリンゴのリース

リンゴを使ったフラワーアレンジメントです。ヘンティネンさんと娘でフラワーデザイナーのリノさんが紹介します。
第21回 おうちおやつを楽しくするリンゴのリース/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】

フィンランドはリンゴの季節

クミ:フィンランドは収穫の秋。森ではベリーやきのこを、家の庭ではリンゴを。楽しい季節ですよね。
リノ:リンゴを育てている家は、収穫に大忙し。家族みんなで協力して、冬のビタミン源を確保するのですよね。
クミ:そうそう。保存がきくようにジャムやジュースにしたりして。この時季、お呼ばれすると必ずアップルパイが出てくるのも懐かしい思い出です。さて、今日はそんなリンゴを使ったフラワーアレンジメントを紹介しましょう。
リノ:真っ赤なリンゴと、秋らしい花がたくさん並んでいます。
クミ:リンゴを丸く並べてリースにして、たくさんの花をあしらっていきましょう。
第21回 おうちおやつを楽しくするリンゴのリース/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
花材・道具:リンゴ/ガーベラ/ダリア/セルリア/コチョウラン/クランベリー(鉢)/ヘデラ/シラカバの小枝/ビバーナムコンパクター/わりばし/ワイヤー/楊枝/はさみ
第21回 おうちおやつを楽しくするリンゴのリース/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
基本的には好みの花を用意するが、花をリンゴに挿していくので、水下がりの激しいものや、茎が柔らかいものは選ばないほうがよい。

リンゴの糖分で花を生かす

クミ:まずは、リンゴでリースの土台を作りましょう。リンゴ同士を楊枝で固定していきます。
リノ:楊枝のとがっていないほうは、はさみで斜めにカットしておくと挿しやすいですね。
クミ:きれいに円になったら、クランベリーのつるを長めにカットして、先端をリンゴに挿していきます。そのまま刺さらない場合は、竹串や割りばしなどで穴を開けて、そこに挿しこむようにするといいですね。
リノ:リンゴを覆うようにからませていけばいいですね。
クミ:はい。リンゴには糖分がありますが、糖分は葉や花をよりつややかにさせたり、つぼみを早く咲かせたりする作用があると言われています。花瓶の中にシュガーを入れたりすることもあるんですよ。このリンゴの中で植物を育てたり、お花を長時間活けたりするのは難しいですが、ティータイムやパーティーなどの短い時間内の演出には最適なんです。
リノ:なるほど~!リンゴの水分と糖分で、すぐにしおれたりはしないということなんですね。
第21回 おうちおやつを楽しくするリンゴのリース/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
リンゴを円に並べて、リンゴ同士が触れ合う部分に合わせて楊枝を挿す。しっかり深く差すと安定する。
第21回 おうちおやつを楽しくするリンゴのリース/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
リンゴの上部にクランベリーのつるやヘデラなどのグリーン系の植物を挿していく。リンゴの円に沿うように、つるとつるを絡めるとまとまりがよい。

花や実、枝をあしらう

クミ:ヘデラやワイヤーでくくったシラカバの小枝などを挿して、リースの土台を完成させたら、好きな花をどんどん挿していきましょう。ガーベラやダリアなど、メインになる大きな花から挿していくとバランスが取りやすいです。
リノ:茎の太い植物は割りばしなどで穴を開けてから挿すといいですね。
クミ:だんだん華やかになってきました。クランベリーの実がついている部分もあしらっていくと、収穫の喜びが表現できますね。
リノ:クランベリーは、フィンランドの森の湿地帯にたくさんありました。収穫しながら食べるのが楽しかったなぁ。
クミ:フィンランドに行けなくても、ベリーやリンゴに触れているだけで思い出しますね。
第21回 おうちおやつを楽しくするリンゴのリース/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
同じ種類の花は、隣り合わないように挿すとバランスがよく見える。ときどき、真上から見るなどして全体を確認しながら挿していく。

見て楽しい、食べておいしい

クミ:さあ、完成です!
リノ:リンゴやガーベラ、ダリアの赤に、コチョウランの黄色が効いています!セルリアのふわふわした感じもかわいい。
クミ:リンゴはアレンジメントに使用したあと、花を挿した部分をのぞけば食べられますね。
リノ:見て楽しい、食べておいしいリンゴのアレンジメントですね。
クミ:フィンランドのフラワーデザインの仲間たちと、庭に落ちているリンゴや、花、落ち葉などを使ったアレンジメントを作って、友だちの結婚式にプレゼントしたことを思い出します。
リノ: パーティーにぴったりのアレンジメントですよね。
クミ:家族とのおうち時間をスペシャルにすることもできますね。
リノ:今日はアップルパイを焼いてみました!アレンジメントを愛でながら、いただきましょう。
クミ:いいですね。早速、おいしい紅茶を淹れましょう。
第21回 おうちおやつを楽しくするリンゴのリース/北欧フラワーデザイン協会・ヘンティネン・クミさんの【フィンランド花通信】
完成したリンゴのリースに、リノさんお手製のアップルパイ「Omenapiirakka(オメナ ピラカカ)」を添えて。
ヘンティネン・クミ
ヘンティネン・クミ(へんてぃねん・くみ)さん
北欧フラワーデザイナー。13歳より池坊生花を学び、国内大手百貨店内のフラワーショップに10年間勤務。イギリス、オランダへ花留学したのち、1998年からフィンランドへ。北欧フラワーデザインのパイオニアであるヨウニ・セッパネン氏の専属アシスタントを務めながら、フィンランド国立KEMPELE花卉園芸学校マスターフローリスト科を卒業。ヘルシンキ市内でフラワーショップとスクールを経営後、2007年に帰国。東京・新御徒町の「LINOKA Kukka」を拠点に北欧フラワーデザインの普及に尽力している。著書に『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』(六耀社)がある。
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