第63回
マツカサで作るフラワーバスケット
たっぷりのマツカサを使ってナチュラルなバスケットを作りましょう。ネコヤナギや黄色の花をアレンジすればイースターのお祝いにぴったりです。

フィンランドのイースター
毎年、3~4月に行われるイースター。2026年は4月5日に開催されます。イエス・キリストの復活を祝うお祭りで、フィンランド語では「パーシアイネン(Paasiainen)」と言います。雪が解け、暖かくなる頃なので、春のお祝いの意味合いも。イースター休暇を取る人もいます。家庭では、庭で採れたネコヤナギや黄色いスイセンを生けるのが定番。今回は、マツカサで作ったバスケットにイースターをイメージした花を生けていきましょう。

花材・道具:マツカサ/ラナンキュラス/ネコヤナギ/マトリカリア/チューリップ/フルティコーサ/ブプレリウム/初雪草/ヒムロスギ/ヒバ/小枝/モス/フローラルフォーム/ワイヤー/ビニール/はさみ/ナイフなど
マツカサでバスケット?
マツカサは、マツボックリとも呼びますね。公園などで拾ったことがある方もいるでしょう。フィンランドの森にはあちこちにマツカサが落ちていて、フラワーアレンジメントに用いる人も多いアイテムです。小さなマツカサがバスケットに?と不思議に思うかもしれませんが、実はとっても簡単。ひだにワイヤーを引っかけてねじって、また引っかけて…を繰り返してマツカサ同士をつなげます。長くつなげたら、ぐるぐると巻いて、バスケットの形に仕上げましょう。今回は、40個のマツカサを使っています。

1 ワイヤーを長く取り、二つ折りにします。マツカサのお尻の方のひだにワイヤーの輪をひっかけてねじって留めます。二股に分かれたワイヤーを次のマツカサのひだに通します。ねじって留めて……を繰り返します。

2 約40個のマツカサをすべてつなげたところ。

3 最初にセットしたマツカサを中心に、マツカサ同士のひだを組み合わせて巻き付けるようにバスケット状に組み立てていきます。

4 バスケット状になったマツカサは、ワイヤーなどを使って固定し、形を整えます。

5 内側にモスを配置して、マツカサのすき間を埋めます。

6 フローラルフォームをバスケットのサイズに合わせてナイフなどで削り、水を含ませておきます。バスケットの内側にビニールを敷き、その上にフローラルフォームを置きます。すき間に、削ったフローラルフォームを敷き詰めると、よりたくさんの花を生けることができます。
イースターには黄色の花を
あとはセットしたフローラルフォームに好きな花やグリーンを挿していくだけ。イースターでは、「太陽の光」や「春の訪れ」を表す黄色の花がよく使われます。フィンランドでも黄色のスイセンが使われますが、今回は日本でも手に入れやすいラナンキュラスとチューリップをメインフラワーとしました。ネコヤナギもイースターの象徴ですが、ふわふわとした花穂がアレンジメントをさらに彩ります。

7 ヒムロスギやヒバなどの針葉樹をフローラルフォームの側面に挿して、フローラルフォームやビニールなどが外側から見えないようにします。

8 好きな花をどんどん挿していきましょう。小枝はあらかじめ数本をワイヤーで束ねて、小枝バンドルを作っておくと、挿すだけでナチュラルなアクセントになります。

9 同じ種類・色の花はまとめて配置します。このテクニックをグルーピングと言いますが、より自然な景色に近づき、デザインにリズムとメリハリが生まれます。すき間なく小花やグリーンを挿して完成です。
繰り返し使えます
コロンとしたフォルムの可愛らしいアレンジメントに仕上がりました。マツカサのバスケットは繰り返し使えますので、春夏秋冬、旬の花を生けて楽しんでください。

マツカサのお尻の模様がモダンなデザインに見えてくるから不思議です。
デザインのテクニックを知りたい人は、ヘンティネン・クミさんが主宰する北欧フラワーデザイン教室で丁寧に教えてもらえます。趣味のコースでは、6,500円(花資材・講師料・税込み)で受講できる体験レッスンもあります。また、お花をもっと知りたい、お花を教えるようになりたい方のためのマンツーマンプライベートレッスンも始まりました。(https://www.linoka.jp/)
著書『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』からも学べます。(詳しくはこちら)
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著書『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』からも学べます。(詳しくはこちら)
ヘンティネン・クミ(へんてぃねん・くみ)さん
北欧フラワーデザイナー。13歳より池坊生花を学び、国内大手百貨店内のフラワーショップに10年間勤務。イギリス、オランダへ花留学したのち、1998年からフィンランドへ。北欧フラワーデザインのパイオニアであるヨウニ・セッパネン氏の専属アシスタントを務めながら、フィンランド国立KEMPELE花卉園芸学校マスターフローリスト科を卒業。ヘルシンキ市内でフラワーショップとスクールを経営。13年間の欧州での花仕事の後、2007年に帰国。東京・新御徒町駅上の「LINOKA Kukka」で、北欧スタイルのフラワーデザインスクールを開校。趣味のコースのほか、お花を仕事にしたい方や、基本からしっかりお花を学びたい方への完全プライベートレッスンのディプロマ取得コースがある。著書『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』(六耀社)。
