第64回
母の日のハートアレンジメント
今年の母の日は手作りのフラワーアレンジメントはいかがでしょう。ハート型に思いを込めて。

フィンランドの母の日
5月の第2日曜日は母の日。フィンランドも同日で、「Äitienpäivä(アイティエンパイヴァ)」と言います。日本ではカーネーションを贈るのが定番ですが、フィンランドではバラやアジサイなどの鉢植えが好まれます。庭を大切にする文化が根づく国ならではの贈り物と言えるでしょう。
さて、今回は、バラやラナンキュラスなどの華やかな花を用意して、ハート型のフラワーアレンジメントを作りましょう。感謝の気持ちを伝える贈り物にぴったりです。
さて、今回は、バラやラナンキュラスなどの華やかな花を用意して、ハート型のフラワーアレンジメントを作りましょう。感謝の気持ちを伝える贈り物にぴったりです。

花材・道具:バラ(ローズ・メアリーシノックス)/ラナンキュラス(雪ん子)/ビオラ(春うらら)/ビバーナム/スイートピー(アップルグリーン)/コデマリ/ウンリュウヤナギ/ハーデンベルギア/リースの土台/鉢受け/吸水性フローラルフォーム/ワイヤー/ひも/はさみ/ナイフなど
ハート型はヤナギで
アレンジメントをハート型にするために用意したのが、ウンリュウヤナギ。柔らかく、「矯(た)め」が効くため、ハートの上の丸くふくらんだ部分を表現するのにおすすめ。くねくねとらせん状にねじれた枝ぶりがいいアクセントになります。ヤナギ科のほかの植物や、ヘデラなどのツル性植物もいいでしょう。

1 鉢受けの縁に穴を開けてひもを通し、リース土台とつなぎます。プラスチック製の鉢受けなら、火で熱したキリや千枚通しなどを刺せば簡単に穴が開きます。

2 鉢受けの中央に水をたっぷり吸わせたフローラルフォームをセットします(水の吸わせ方は、第54回 イースターにはスイセンを参照)。

3 フローラルフォームの側面にウンリュウヤナギを挿し、ハートの片側の丸くふくらんだ部分の形になるように、リース土台とつなぎます。

4 同様に、もう片方のハートの丸くふくらんだ部分の形を作り、ハート型の土台とします。

5 3と4で形作ったハート型に沿うように、数本のウンリュウヤナギをあしらいます。ハートのくぼみ部分に枝の太い方(根元)をフローラルフォームに挿し、枝の先をハートのとがった部分で束ねます。
グリーンをたっぷりがフィンランド流
ウンリュウヤナギのハート型に、グリーンをあしらっていきます。今回は春らしくコデマリを用意しましたが、枝ぶりがしなやかでナチュラルな雰囲気を持つ植物ならなんでもOK。ユキヤナギやシモツケ、アセビなどもいいですね。グリーンをたっぷり用いると、緑が生い茂るフィンランドの森の雰囲気になります。

6 コデマリをウンリュウヤナギのハート型に沿うようにあしらいます。5と同じ要領でフローラルフォームに挿していきます。

7 コデマリをすべて挿したところ。キレイなハート型になっているのがわかります。短くカットしたコデマリをフローラルフォームの側面に挿し、立体感とボリューム感をプラスします。

8 バラやラナンキュラスなどのメインとなる花をフローラルフォームに挿します。

9 ビオラなどの茎が細く、弱い植物は、フローラルフォームに挿さらないので、カットした部分からワイヤーを挿して補強します。

10 用意した花をどんどん挿していきましょう。ウンリュウヤナギのハート型から、花や枝がはみ出さないようにしながらも、フローラルフォームが見えないようにたっぷりの花やグリーンをあしらうようにしましょう。
どこから見ても美しく
上から見てきれいなハート型になるように作りましたが、アレンジメントはどの角度から見ても美しく見えるようにするのが大事なポイント。同じ方向から花を挿すのではなく、アレンジメントを動かしたり、しゃがんだり、回り込んだりして、さまざまな角度から見ながら作っていくといいでしょう。プレゼントの相手を思いながらお花と触れ合ってみてくださいね。


プレゼントにするなら、バラなどの華やかな花をメインに。野花を用いるとナチュラルな雰囲気になり、自分用の癒しのアレンジメントになります。
デザインのテクニックを知りたい人は、ヘンティネン・クミさんが主宰する北欧フラワーデザイン教室で丁寧に教えてもらえます。趣味のコースでは、6,500円(花資材・講師料・税込み)で受講できる体験レッスンもあります。また、お花をもっと知りたい、お花を教えるようになりたい方のためのマンツーマンプライベートレッスンも始まりました。(https://www.linoka.jp/)
著書『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』からも学べます。(詳しくはこちら)
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ヘンティネン・クミ(へんてぃねん・くみ)さん
北欧フラワーデザイナー。13歳より池坊生花を学び、国内大手百貨店内のフラワーショップに10年間勤務。イギリス、オランダへ花留学したのち、1998年からフィンランドへ。北欧フラワーデザインのパイオニアであるヨウニ・セッパネン氏の専属アシスタントを務めながら、フィンランド国立KEMPELE花卉園芸学校マスターフローリスト科を卒業。ヘルシンキ市内でフラワーショップとスクールを経営。13年間の欧州での花仕事の後、2007年に帰国。東京・新御徒町駅上の「LINOKA Kukka」で、北欧スタイルのフラワーデザインスクールを開校。著書『森の植物が教えてくれた 北欧フィンランドのフラワーデザイン』(六耀社)。
