第8回
顔の上半分で若々しさアップ
「メイクに自信がなくて、ふだんは前髪で隠しています」との小川じゅんさん(46歳)。レイナさんが「顔の上半分に手をかけるだけで印象が変わりますよ!」とアドバイスします。

頭皮マッサージで顔が上がる
小川さんは小顔さんで、目力も強くてとても魅力的。せっかくですから、前髪を上げて美しい顔立ちをしっかり見せていきましょう。
おでこのしわが気になるということですが、頭皮マッサージがおすすめ。メイク前のスキンケアのついでに、とろみのあるローションを顔につけたら、息を吐きながら両手でおでこを後ろに引っ張る。そして、息を吐きながら頭皮をしっかりもみほぐす。これだけ。1分もかからないのではないでしょうか。頭皮とおでこの筋肉をほぐし、血流を促すことで、皮膚が柔らかくなり、しわ改善につながります。
おでこのしわが気になるということですが、頭皮マッサージがおすすめ。メイク前のスキンケアのついでに、とろみのあるローションを顔につけたら、息を吐きながら両手でおでこを後ろに引っ張る。そして、息を吐きながら頭皮をしっかりもみほぐす。これだけ。1分もかからないのではないでしょうか。頭皮とおでこの筋肉をほぐし、血流を促すことで、皮膚が柔らかくなり、しわ改善につながります。

おでこを手のひらで包むようにし、息を吐きながら、生え際に向かってしっかり圧をかけて引っ張り上げる。これを5~10回繰り返す。

息を吐きながら、頭全体を両手でよくほぐす。おでこから頭頂部、襟足から頭頂部へ。シャンプーのついででもOK。
ファンデーション代わりにコンシーラー
頭皮マッサージで顔のハリと透明感がアップした小川さん。ベースメイクは、日焼け止めとコンシーラーのみでいいでしょう。今の化粧品はずいぶん進化していて、日焼け止めは塗るだけで肌が明るくなりますし、コンシーラーも柔らかく、肌になじみやすくなりました。つけるポイントは写真を参考にしてください。
小川さんコメント
「コンシーラーはしみを隠すだけではなくて、こんな使い方もあるんですね」
日焼け止めを塗った後、コンシーラーを薬指の腹に取り、高く見せたいTゾーン、くぼんで影になりがちな目の上と下、気になるほうれい線、あごに薄くつける。顔の中央部分が明るくなるだけで、立体的な顔立ちになる。コンシーラーは2色使い。パール入りの肌色で明るさを、オレンジよりの肌色で血色をプラスしている。

使用した商品。〇は使用した2色。左の日焼け止めは、ホワイトショット スキンプロテクター DX(ポーラ)。美白ケアも兼ねたUVカットクリームで伸びがよい。右のコンシーラーは、トーンパーフェクティング パレット 02 <コンシーラー>(コスメデコルテ)。4色入っていて、ファンデーションとしても使えて、気になるポイントもカバー。
太め眉で大人っぽく
眉の太さは、黒目の大きさの2/3くらいの太さにすると、目と一体感が出て、自然で若々しい印象になります。小川さんの眉は、存在感はあるけれど柔らかく細い毛が多いタイプ。まず、リキッドのアイブロウペンシルで足りない部分を描き足すといいでしょう。ペンの後ろのほうを軽く持って、呼吸を止めないよう「シュッシュッ」と言いながら、1本1本描き足すイメージです。仕上げにアイブロウパウダーを乗せると自然な仕上がりになります。
小川さんコメント
「黒目の大きさに合わせて眉の太さを決めるんですね」
眉じりは、口角と目じりを結んだ延長線までとするとバランスがよい。小川さんは、目が離れ気味なので、眉頭の下にアイブロウパウダーで影を入れる。

使用したアイブロウは、リキッド&パウダー アイブロウ<眉墨>(ファシオ)。極細のリキッドペンシルとパウダーが1本になっている。
ながらの30分より鏡の前で1分
メイクは眉を描いただけですが、若返ったように見える小川さん。肝はやはりマッサージ。テレビやスマホを見ながらのマッサージよりも、鏡に向かっての1分のマッサージのほうが、効果があると思います。高価な器具も必要なし。自分で毎日顔や頭を触っていると、最初は凝り感があって押すと痛かった筋肉が、柔らかくなり、しわも薄くなっていくのを実感できるはずです。
次回は、顔の下半分のメイクを紹介します。自信を持ってマスクを取れるメイク術、お楽しみに!
次回は、顔の下半分のメイクを紹介します。自信を持ってマスクを取れるメイク術、お楽しみに!

「眉の正しい書き方がわかり、嬉しいです。マッサージ、続けてみます」(小川さん)
「前髪をアップにして、堂々とおでこと眉を出してくださいね!」(レイナさん)
「前髪をアップにして、堂々とおでこと眉を出してくださいね!」(レイナさん)

レイナ(れいな)さん
メイクアップアーティスト。1978年生まれ。早稲田大学在学中にメイクアップスクールに通う。大学卒業後、大手化粧品会社勤務を経て、2006年より独立。その人本来の美しさを引き出すナチュラルメイクを得意とし、女優やタレント、文化人などから指名を受ける。美容誌・女性誌の美容企画の監修、連載のほか、CM・Webなどで活躍。20年以上のキャリアでのべ1万人以上の肌に触れた経験から、化粧品の開発にもかかわる。メイクアップサロン「Crystalline(クリスタリン)」主宰。完全予約制のプライベートメイクレッスン、グループレッスンを行うほか、プロ向けの教室、研究室も主宰する。著書に、『眉の本』(光文社)、『いくつになってもキレイになれる』(主婦の友社)、『コンプレックスを解く 本当にちょっとしたメークの法則』(小学館)がある。
小川さんコメント
「1分なら続けられそう。おでこのしわ、撃退したいです!」