コラム 暮らしを彩るワンポイントメイクアップアーティスト・レイナさんの
【人生が変わるメイク】

第10回 
柔らかな表情をつくるピンクメイク

「雰囲気をガラッと変えてみたい」と話す鷲真由美さん(50代)。レイナさんが、ピンクのメイクアイテムを使い、柔らかで明るい印象を与えるメイクを紹介します。
第10回 柔らかな表情をつくるピンクメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】

ピンクチークは眉にも入れる

メイクが大好きという鷲さん。お仕事のときは、オレンジのチークやリップ、ベージュのシャドウなど、深みのある色を使ってキリッとした印象に仕上げることが多いそうですが、今日は、「もう、何年も使っていない」というピンクをベースに、いつもとは違ったメイクに挑戦しましょう。健康的で穏やかな表情をつくる、大人のためのピンクづかいを紹介しますね。
まず、ピンクのチークは、頬だけでなく、フェイスライン、あご、目の上にも入れることで、血色よく、明るい表情になります。決め手は眉。シャドウブラシでチークを取って、元の眉をなぞるように入れます。ふんわりと色が入るので、アイブロウが濃くなりすぎず、優しい印象の眉に仕上がるんですよ。

鷲さんコメント

「眉メイクにチークを使うとは!驚きです」
第10回 柔らかな表情をつくるピンクメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
チークを入れる位置は、写真の通り。顔全体にもほんのりと入れることで、頬のチークだけが浮かず、顔全体がイキイキとした印象になる。
第10回 柔らかな表情をつくるピンクメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
使用したチークは、メルティシマー ブラッシュ 101<チークカラー>(ジルスチュアート)。透明感のあるベリーピンクは、大人の肌になじみやすい。

わからない程度がちょうどいい

ピンクチークを入れた眉は、赤みがかったブラウンのアイブロウで仕上げました。写真を見てください。ふんわりとした自然な眉に仕上がっていますが、チークが入っているとはわからないでしょう。わからない程度というのが肝です。

鷲さんコメント

「自分でメイクをするときは、濃く入れすぎないように気をつけます!」
第10回 柔らかな表情をつくるピンクメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
眉を描くときは、呼吸を忘れずに。アイブロウペンシルやブラシは、ぎゅっと握りしめず、中央より外側を持つと、力が抜けて、ソフトな印象の眉が描ける。
第10回 柔らかな表情をつくるピンクメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
使用したアイブロウは、スタイリングデュアルアイブロウ 02 ウォームブラウン(キャンメイク)。ワックスベースで足りない部分を描き足し、パウダーで眉全体に色を乗せる。付属のブラシも使いやすい。

光と影で演出するアイメイク

目の上にもピンクチークを入れたので、アイシャドウは2色のベージュで仕上げましょう。アイホールや涙袋など飛び出して見せたい部分にはパールの入った淡い色を入れて光を演出。目のキワなどへこませて見せたい部分にはマットな濃い色を入れて影を演出します。自然で立体的な目元の完成です。

鷲さんコメント

「ベージュの2色だけで立体感のある目元が作れるのは、手軽でうれしいです」
第10回 柔らかな表情をつくるピンクメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
写真のピンクの部分にパールが入っているピンクベージュを入れて光を演出。茶色の部分にマットなブラウンベージュを入れて影を演出。
第10回 柔らかな表情をつくるピンクメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
使用したアイシャドウは、レイナさんがプロデュースした3Dメイクシャドウ(レイクリスタル)。Crystalline Salonのサイトから割引購入できる。
使用したマスカラは、アイエディション マスカラベース(エテュセ)。黒いマスカラ下地で、自然なカールがキープできる。

大人のためのリップライナー

大人世代に持っていてほしいメイクアイテムの一つが、ピンクベージュのリップライナーです。くすみがちな唇に血色とツヤを足し、痩せてしまった上唇にボリュームをプラスできます。理想の唇がつくれるアイテムですね。どんな色とも相性がいいので、好きな色のリップやティント、グロスなどを足して仕上げます。

鷲さんコメント

「大人がピンクのリップを選ぶのはNGかと思っていましたが、こんなに自然で健康的な印象になるんですね」
第10回 柔らかな表情をつくるピンクメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
元の唇の色に近い、ピンクベージュのリップライナーで、上唇の口角から山にかけてのラインに1~2mmの厚みを足し、黒ずみがちな口角にも色を足すと、健康的な口元に。
第10回 柔らかな表情をつくるピンクメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
使用したリップライナーは、スムースタッチ リップライナーペンシル PK(サティシェ)。リップは、ディヴァインリップジェム 03(THREE)。発色とツヤがよく、上品な印象に仕上がる。

新しい風を呼びこむ

化粧品は進化していて、うるおい感、透け感、発色の具合、持ちなど、昔のものとは全然違います。過去のイメージにとらわれず、新しいものにどんどん挑戦してみてください。何年も同じ化粧品を使っていると、どうしてもメイクが作業になってしまいます。マンネリ化しているなと感じたら、新しい化粧品を買ってみて。できれば、試したことがない色や、トレンドのものがおすすめ。プチプラコスメだっていいんです。たった1つでも気分が上がり、毎日のメイクが、生活がぐっと楽しくなるはずです。
第10回 柔らかな表情をつくるピンクメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
「ピンクがこんなに自分の顔になじむと思いませんでした」(鷲さん)
「いつものキリッとした鷲さんも素敵ですが、フェミニンなメイクもお似合いです」(レイナさん)
レイナ(れいな)さん
メイクアップアーティスト。1978年生まれ。早稲田大学在学中にメイクアップスクールに通う。大学卒業後、大手化粧品会社勤務を経て、2006年より独立。その人本来の美しさを引き出すナチュラルメイクを得意とし、女優やタレント、文化人などから指名を受ける。美容誌・女性誌の美容企画の監修、連載のほか、CM・Webなどで活躍。20年以上のキャリアでのべ1万人以上の肌に触れた経験から、化粧品の開発にもかかわる。メイクアップサロン「Crystalline(クリスタリン)」主宰。完全予約制のプライベートメイクレッスン、グループレッスンを行うほか、プロ向けの教室、研究室も主宰する。著書に、『眉の本』(光文社)、『いくつになってもキレイになれる』(主婦の友社)、『コンプレックスを解く 本当にちょっとしたメークの法則』(小学館)がある。
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