コラム 暮らしを彩るワンポイントメイクアップアーティスト・レイナさんの
【人生が変わるメイク】

第14回 
元気になれるシンプルアイメイク

「最近、疲れている?と聞かれることが増えました」と八木精華さん(45歳)。「眉の描き方とアイメイクで、元気な自分、作れます!」というレイナさんがとっておきのメイク法を紹介します。
第14回 元気になれるシンプルアイメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】

元気なメイクで若返る

MCのお仕事をもち、華やかな舞台に立つことも多い八木さん。声や話し方だけでなく、見た目の印象も大切なお仕事ですが、最近、どう見られているのか気になると言います。特に夕方以降、疲れてくるとぱっちりした目が落ちくぼんで、げっそりして見えるのではないかと不安を感じています。
八木さんは若いころから紫外線対策をばっちり行ってきたこともあり、お肌はとても元気。もともと薄めの眉にしっかり毛を描き足して、目にアイシャドウで光を入れてあげるだけで、快活なイメージのお顔に仕上げられると思います。

八木さんコメント

「目に疲れが出やすいタイプです。眉はもともと薄いのですが、年齢とともにさらに薄くなった気がしています。メイクで元気になりたい!」
第14回 元気になれるシンプルアイメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
眉の描き方がわからず、悩み続けているという八木さん。太眉に挑戦して、友だちにびっくりされたこともあるのだとか。

疲れ目にブラウンシャドウはNG

まずはアイメイク。アイホールのくぼみがはっきりしていて、アイシャドウが溜まりやすい方に使ってほしいのがアイシャドウベース。まぶたの皮膚の凹凸を埋め、アイシャドウの発色アップやヨレ軽減にもなります。彫りが深い八木さんのような方はブラウンのアイシャドウをつけると影が濃くなり、目が落ちくぼんで見えてしまうので、明るさを出すためにパールの入ったピンクベージュがよいでしょう。血色とツヤがプラスされて、これだけで若々しく見えます。

八木さんコメント

「アイシャドウベースを使うのは初めて。見えないところで仕込んでおくというのが大事なんですね」
第14回 元気になれるシンプルアイメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
パールの入った明るい色のアイシャドウは、まぶただけでなく、下まぶたも忘れずに。目元が明るく、より元気な印象になります。
第14回 元気になれるシンプルアイメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
使用したアイシャドウベースは、SUQQU アイ エンハンシング プライマー(エキップ)。アイシャドウは、ナチュラグラッセ カラーアイズ02ミスティピンク(ネイチャーズウェイ)。上段の明るい2色のみを使用した。

リキッドアイブロウは薄眉さんの味方

眉は、黒目の3分の2くらいの太さにすると快活で若々しい印象になります。エレガントに見せたいときは黒目の半分くらいの太さがいいですね。また、毛量も多く見えるほうが健康的で親しみやすい雰囲気になります。
薄眉さんにおすすめの眉アイテムは、極細タイプのリキッドアイブロウ。ペンのお尻のほうを軽く持って、うっすらつくかつかないかくらいの力加減で、毛を1本1本優しく描いていきましょう。

八木さんコメント

「どのくらいが太眉なのか目安がわからずにいましたが、黒目を基準にするのはわかりやすいですね」
第14回 元気になれるシンプルアイメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
アイブロウで毛を描き足すときは、眉の毛流れに合わせてペンを動かす。
第14回 元気になれるシンプルアイメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
眉を描くときに最も大切なのは呼吸。息を止めると力が入ってしまい、不自然なメイクに仕上がってしまう。どうしても息が止まってしまう人は、「シュッシュッ」などと言いながら描くとうまくいく。
第14回 元気になれるシンプルアイメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
眉頭はアイブロウパウダーのみで薄く仕上げることで、眉頭のスタートが自然に仕上がる。よりかっこよく、強いイメージにしたいときは、眉頭もやや濃く描くとよい。
第14回 元気になれるシンプルアイメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
使用したアイブロウパウダーは、HABA グラデーションアイブロウパウダー(ハーバーコスメティクス)。リキッドアイブロウは、エテュセ アイエディション スキニーブロウライナー 02.アッシュピンク(エテュセ)。

力を抜くとメイクがうまくなる

太眉にして目元に血色とツヤがプラスされたことでイキイキとした印象になりました。薄眉がコンプレックスで太眉にずっと憧れていたという八木さんですが、「描き足さなくては」というプレッシャーから、ずいぶん力を入れながら眉を描いていたと言います。なんだかメイクがうまくいかない……と言う人は、力を抜いてみてください。ペンやブラシはぎゅっと握らず、指先で軽く持つ程度。道具の真ん中より後ろを持つとほどよく力が抜けます。そして、呼吸は止めない。それだけで、不思議なくらいメイクがうまくなると思います。
第14回 元気になれるシンプルアイメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
「顔が元気になって、声にもハリが出てきた気がします。人前に立つとき、レイナさんに教えてもらったメイクでがんばります!」(八木さん)
「いいですね!ぜひ、メイクで元気をプラスしてくださいね」(レイナさん)
レイナ(れいな)さん
メイクアップアーティスト。1978年生まれ。早稲田大学在学中にメイクアップスクールに通う。大学卒業後、大手化粧品会社勤務を経て、2006年より独立。その人本来の美しさを引き出すナチュラルメイクを得意とし、女優やタレント、文化人などから指名を受ける。美容誌・女性誌の美容企画の監修、連載のほか、CM・Webなどで活躍。20年以上のキャリアでのべ1万人以上の肌に触れた経験から、化粧品の開発にもかかわる。メイクアップサロン「Crystalline(クリスタリン)」主宰。完全予約制のプライベートメイクレッスン、グループレッスンを行うほか、プロ向けの教室、研究室も主宰する。著書に『眉の本』(光文社)、『いくつになってもキレイになれる』(主婦の友社)、『「いくつになってもきれいな人」のメイク』(三笠書房)。2023年10月末に主婦と生活社より新刊発売予定。
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