第15回
チーク&リップでハッピーフェイス
「チークとリップの正しい使い方がいまだにわかりません」と八木精華さん(45歳)。「大人ならではの使い方がハッピーフェイスを作ります」とレイナさんが解説します。
おてもやんチークから卒業
チークを塗ると「おてもやん」みたいになってしまうという八木さん。濃い色を頬だけに乗せるという方、非常に多いのですが、実は大人のNGメイクの一つ。おてもやんとまではいかなくても、子どもっぽい印象になってしまいます。大切なのは、頬だけでなく、こめかみやあご、まぶた、フェイスラインにもうっすら乗せること。細かいパールが入っているようなツヤ感のあるチークを顔全体に入れると、華やかで健康的なお顔に仕上がります。くれぐれもつけすぎは注意。頬はほんのり赤みがさす程度、ほかの部分はパッと見てわからない程度にすることが大切です。
チークをブラシで取ったら、黒目の外側の縁と小鼻の上のふくらみが交差する部分にチークブラシを乗せてブラシを寝かせるようにしてこめかみのほうにスッと動かすと、頬に自然な赤みが入る。
ブラシに残ったチークを、まぶた、フェイスライン、あごに乗せると頬のチークだけが不自然に浮かない。
めざせ!ハート形の唇
リップの色選びが難しいという八木さん。若い頃よりも唇の色が薄くなって、どんな色を選んだらいいかわからないという大人世代には、「コーラルピンク」がおすすめです。日本人の肌に自然になじむ色なんです。大人世代はマットなものよりツヤ感のあるものを。年齢を重ねると口角が下がりがちなので下唇は輪郭からはみ出ないように、上唇は少しオーバー気味に描くと自然なハート形の唇になります。
八木さんコメント
「口角が下がり、上唇が薄くなり……。黙っていると怒っているように見られることもあるので、リップでカバーしていきたいです」リップとチークが入ったことで、血色がよくなり健康的な印象になった。
理想の唇は上下のボリュームが1対1。①②の順にリップライナーで輪郭の上をなぞる。このとき、上唇はオーバー気味に描くとよい。リップライナーで全体を塗りつぶしたら、仕上げにリップを直塗りする。
使用したチークは、ブラッシュ カラー インフュージョン 12 (ローラ メルシエ)。リップライナーは、コスメデコルテ リップライナー BE821(コーセー)。リップは、テクノサテン ジェル リップスティック 402(資生堂)
※商品は撮影当時のものです。変更になることがあります。
※商品は撮影当時のものです。変更になることがあります。
笑顔引きだすメイク
2回にわたって八木さんにモデルになっていただきましたが、「やつれて見られる」という悩みはメイクで解決でき、ハッピーフェイスになったと思います。メイクが仕上がっていくにつれ、笑顔が増えていった八木さん。どんなに完璧なメイクをしていても、無表情でいると寂しい印象を与えてしまうものです。自信をもって笑って過ごせるよう、メイクが力になってくれたらいいなと思います。
「チークとリップでこんなに元気な顔になるとは!これで仕事も家事も笑顔で乗り切れる気がします」(八木さん)
「八木さんのハッピーフェイスが見られて、私も元気になりました!」(レイナさん)
「八木さんのハッピーフェイスが見られて、私も元気になりました!」(レイナさん)
レイナ(れいな)さん
メイクアップアーティスト。1978年生まれ。早稲田大学在学中にメイクアップスクールに通う。大学卒業後、大手化粧品会社勤務を経て、2006年より独立。その人本来の美しさを引き出すナチュラルメイクを得意とし、女優やタレント、文化人などから指名を受ける。美容誌・女性誌の美容企画の監修、連載のほか、CM・Webなどで活躍。20年以上のキャリアでのべ1万人以上の肌に触れた経験から、化粧品の開発にもかかわる。メイクアップサロン「Crystalline(クリスタリン)」主宰。完全予約制のプライベートメイクレッスン、グループレッスンを行うほか、プロ向けの教室、研究室も主宰する。著書に『眉の本』(光文社)、『いくつになってもキレイになれる』(主婦の友社)、『「いくつになってもきれいな人」のメイク』(三笠書房)。2023年11月末に主婦と生活社より新刊『45歳からの自分を好きになるメイク(仮)』発売予定。
八木さんコメント
「チークは頬だけのものではなかったのですね!つけすぎ注意、気をつけます」