第16回
目力を1.5倍増しにするテクニック
目元にハリがなくなってきたと悩む長崎有希さん(50歳)。レイナさんが、目力を取り戻す簡単なマッサージとアイメイクを紹介します。

メイク前の3分マッサージで変わる!
50歳になったばかりの長崎さん。最近の悩みはまぶたがたるんできたこと。目力がなくなっているのではないかと感じています。ヨガの先生として人前に立つことも多いそうで、生徒さんに「疲れた顔は見せたくない」と話します。大丈夫。それ、朝の3分マッサージでほとんど解決できます。ポイントはまず、頭皮をしっかりほぐすこと。凝り固まった頭皮がゆるむことで、顔全体のむくみがとれ、血流がアップして顔色もよくなります。さらに、目と眉周りをほぐすとすっきり。「あ、変わった」と実感できると思います。

まず、ヘアラインの角ばっている部分(ピンクマーカー部分)を、もみほぐすとリフトアップと血行促進が期待できる。時間がないときはこれだけでもOK。あとは、耳、耳の周りを重点的に、頭全体をマッサージ。

1 眉頭にある「攅竹(さんちく)」と呼ばれるツボ(★印)を親指で押す。
2 眉を指でつかむようにもむ。
3 上まぶたを内から外へ向かって、やさしく中指の腹でなでて、こめかみをプッシュする。
4 下まぶたも同様に、内から外へ向かってやさしくなでて、こめかみをプッシュする。
朝、目がむくんでいるときは、これらのマッサージを丁寧に行うと、むくみがとれる。
2 眉を指でつかむようにもむ。
3 上まぶたを内から外へ向かって、やさしく中指の腹でなでて、こめかみをプッシュする。
4 下まぶたも同様に、内から外へ向かってやさしくなでて、こめかみをプッシュする。
朝、目がむくんでいるときは、これらのマッサージを丁寧に行うと、むくみがとれる。

まぶたの腫れぼったさと顔全体のむくみがとれ、血行もよくなった。
太眉とマットシャドウが旬
長崎さんのふだんの眉は、やや細め。眉が細いと、まぶたのたるみが余計に目立ってしまいます。黒目の2/3くらいの太さにすると、自然で若々しい印象に仕上がります。太さを足すときは、眉の下側に色を入れること。眉と目の間の距離を縮めてあげることが大切です。
アイメイクは、アイシャドウの質感を意識してみて。パールが強いものをまぶた全体にのせると、光の効果で飛び出して見えるので、腫れぼったい印象になってしまいます。今回は、髪色に合わせて、マットなオレンジブラウンをアイホール全体に入れました。長崎さんは、目のフレームがはっきりしているのでアイラインは引かず、まつ毛をビューラーでしっかりと上げてマスカラを塗るだけで、ぱっちりとした目元の完成です。
アイメイクは、アイシャドウの質感を意識してみて。パールが強いものをまぶた全体にのせると、光の効果で飛び出して見えるので、腫れぼったい印象になってしまいます。今回は、髪色に合わせて、マットなオレンジブラウンをアイホール全体に入れました。長崎さんは、目のフレームがはっきりしているのでアイラインは引かず、まつ毛をビューラーでしっかりと上げてマスカラを塗るだけで、ぱっちりとした目元の完成です。
長崎さんコメント
「マットなアイシャドウは初めてですが、ツヤ感があるから重たい印象にならないんですね。これは取り入れてみたいと思います!」
眉を少し太くするだけで若々しい印象に。眉の色は髪色に合わせて。

アイシャドウはアイホール全体と目の下に。アイホールは、あごをあげて鏡を見下ろすようにすると入れやすい。ビューラーは、まつ毛の根元を挟んでから、毛先に向かうにしたがって少しずつ力を弱めて数回カチカチと挟むと、まつ毛がナチュラルにしっかり上がる。

眉と目の間の距離が縮まり、目の腫れぼったさは気にならなくなった。アイメイクはアイシャドウとマスカラだけでも華やかに。

使用したアイブロウパウダーは、ヴィセ リシェ アイブロウパウダーBR-1(コーセー)。アイブロウペンシルは、ナチュラグラッセ アイブロウペンシル02(ネイチャーズウェイ)。アイシャドウは、ミネラルクラッシィシャドーⅠ ジンジャーキャラメル(エトヴォス)。マスカラは、エテュセ アイエディション<マスカラベース>(エテュセ)
※商品は撮影当時のものです。変更になることがあります。
※商品は撮影当時のものです。変更になることがあります。
顔の変化を受け入れ、楽しむ!
マッサージと眉メイク、アイメイクに少し変化を加えただけで、長崎さんのお悩みが解決しましたね。目力も、メイク前の1.5倍増しくらいになったのではないでしょうか。
年齢とともに、たるみやシワ、シミ、クマなどなど、気になるところは増えていくもの。でも、変化にあらがうのではなく、受け入れて、「今の私にはどんなメイクが似合うだろう」と考えてみるのはどうでしょう。メイクを楽しんでいる人は、表情もイキイキしているなと感じます。メイクが義務ではなく、楽しみに変わってもらえたらいいなと思います。
年齢とともに、たるみやシワ、シミ、クマなどなど、気になるところは増えていくもの。でも、変化にあらがうのではなく、受け入れて、「今の私にはどんなメイクが似合うだろう」と考えてみるのはどうでしょう。メイクを楽しんでいる人は、表情もイキイキしているなと感じます。メイクが義務ではなく、楽しみに変わってもらえたらいいなと思います。

「新しい自分に生まれ変わったみたいで、力が湧いてきました!」」(長崎さん)
「もともと華やかな顔立ちの長崎さんですが、さらに元気になりました。その元気を、ぜひヨガの生徒さんにも分けてあげてくださいね!」(レイナさん)
「もともと華やかな顔立ちの長崎さんですが、さらに元気になりました。その元気を、ぜひヨガの生徒さんにも分けてあげてくださいね!」(レイナさん)

レイナ(れいな)さん
メイクアップアーティスト。1978年生まれ。早稲田大学在学中にメイクアップスクールに通う。大学卒業後、大手化粧品会社勤務を経て、2006年より独立。その人本来の美しさを引き出すナチュラルメイクを得意とし、女優やタレント、文化人などから指名を受ける。美容誌・女性誌の美容企画の監修、連載のほか、CM・Webなどで活躍。20年以上のキャリアでのべ1万人以上の肌に触れた経験から、化粧品の開発にもかかわる。メイクアップサロン「Crystalline(クリスタリン)」主宰。完全予約制のプライベートメイクレッスン、グループレッスンを行うほか、プロ向けの教室、研究室も主宰する。著書に『眉の本』(光文社)、『いくつになってもキレイになれる』(主婦の友社)、『「いくつになってもきれいな人」のメイク』(三笠書房)。2023年11月末に主婦と生活社より新刊『45歳からの自分を好きになるメイク』を発売。
長崎さんコメント
「まぶたのたるみは、年齢によるものだと思ってあきらめていましたが、ちょっとマッサージするだけで変わるんですね!」