コラム 暮らしを彩るワンポイントメイクアップアーティスト・レイナさんの
【人生が変わるメイク】

第21回 
はつらつとした顔に見せる3つのテクニック

永山文さん(43歳)、2回目の登場です。より元気に見せるためにベースメイクにこっそりプラスするものとは?レイナさんが伝授します。
第21回 はつらつとした顔に見せる3つのテクニック/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】

光と影でメリハリを

永山:歳を重ねるごとに、顔がのっぺりとして、凹凸がなくなってきたなと感じます。メイクでなんとかしようとすると、厚化粧に……。印象的だけれど、同時に初めて会う人にも「話しかけやすい」と思ってもらえるといいなと思います。
レイナ: なるほど!理想のナチュラルメイクですね。厚化粧にならずに、メリハリのある顔にするためにはポイントメイクを濃くするのではなく、ベースメイクで陰影を足してあげることが大切です。ふっくら見せたい部分には、ハイライト(光)を。引き締めて見せたいところには、シェーディング(影)を入れるのがポイントです。
永山:高校生の娘を見ていても思うのですが、若い人たちはハイライトやシェーディングを上手に使っていますよね。
レイナ:大人世代が陰影を入れるなら、必要な部分にだけ「ちょこっと」が大切。パッと見てわからない程度でも、十分華やかな顔になります。

【ハイライトの入れ方】

第21回 はつらつとした顔に見せる3つのテクニック/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
ハイライトを入れるのは、年齢を重ねるごとに落ちくぼみやすい6カ所。①鼻のつけ根 ②ほお骨の上 ③目の下 ④ほうれい線 ⑤ 口角の下ライン ⑥あごのへこみ
写真の白くなっている個所にリキッドタイプのハイライトをのせ、指で押さえるようになじませる。

【シェーディング(ノーズシャドウ)の入れ方】

第21回 はつらつとした顔に見せる3つのテクニック/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
顔がフラットに見えやすい人は、ハイライトを引き立たせるためにノーズシャドウを入れる。眉頭から鼻すじにかけてのへこんだ部分と、眉の下にアイブロウパウダーの一番薄い色を入れる。ブラシを寝かせて、面でなでるように動かすと、うっすら自然な色づきに。彫りの深い人は入れないほうがよい。

涙袋にパールシャドウ

レイナ:仕上げは、涙袋をふっくらと見せること。
永山:ふっくらと……ということは、ハイライトを入れるんですね?
レイナ:はい。おすすめは、パールベージュのアイシャドウ。涙袋に光が入ると、反射板になって白目がクリアに、目を大きく見せることができるんです。
永山:アイシャドウは目の上だけに入れるものだと思っていました。
レイナ:大人こそ、下まぶたを明るくしたほうがイキイキと見えるんですよ。
永山:そうなんですね。
レイナ:加えて、目の上、二重幅に好きな色のアイシャドウを入れたら、その色を目尻の下側にほんのり入れると、こなれた印象に。ピンクやオレンジ系のアイシャドウなら、血色もプラスされます。
第21回 はつらつとした顔に見せる3つのテクニック/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
涙袋と、アイホールの中央にパールベージュのアイシャドウを入れると、目が明るく立体的に。目尻の下には、ピンク系のアイシャドウを入れて血色をプラス。
第21回 はつらつとした顔に見せる3つのテクニック/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
使用したハイライトは、アクアファンデーション イルミネーター IL00 ホワイト(江原道)。ブラシでさっとハイライトが入れられる。ノーズシャドウに使用したのは、ヴィセ リシェ アイブロウパウダーBR-1(コーセー)のアイブロウパウダー。最も薄い色を使用。目元には、1本で2色が使えるチャコット ダブルマルチクレヨン 423(チャコット)を。シェルピンクを涙袋とアイホールに、目尻の下側にキャンドルピーチを使用した。

元気な顔でポジティブに

永山:正直、こんなに薄く入れて変わるの?と思っていましたが、メイク前の写真と比べると、のっぺり感がすっかりなくなっていました。
レイナ:立体感とツヤがプラスされて、元気なお顔になりましたね。永山さんの理想のメイク「話しかけやすい人」の条件の一つは、はつらつと元気であること!
永山:そうですね!ハイライトとノーズシャドウと涙袋、この3つのポイントを覚えて、元気顔を作っていきたいと思います。
レイナ:いいですね!きっと明るい気持ちで、ポジティブに1日を過ごせると思います。
第21回 はつらつとした顔に見せる3つのテクニック/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
「教えてもらったことを、メイクが大好きな娘と共有したいと思います!」(永山さん)
「メイクの話は楽しいですよね。ぜひ、元気顔のポイントについて話してみてくださいね」(レイナさん)
レイナ(れいな)さん
メイクアップアーティスト。1978年生まれ。早稲田大学在学中にメイクアップスクールに通う。大学卒業後、大手化粧品会社勤務を経て、2006年より独立。その人本来の美しさを引き出すナチュラルメイクを得意とし、女優やタレント、文化人などから指名を受ける。美容誌・女性誌の美容企画の監修、連載のほか、CM・Webなどで活躍。20年以上のキャリアでのべ1万人以上の肌に触れた経験から、化粧品の開発にもかかわる。メイクアップサロン「Crystalline(クリスタリン)」主宰。完全予約制のプライベートメイクレッスン、グループレッスンを行うほか、プロ向けの教室、研究室も主宰する。著書に『眉の本』(光文社)、『いくつになってもキレイになれる』(主婦の友社)、『「いくつになってもキレイな人」のメイク』(三笠書房)、『45歳からの自分を好きになるメイク』(主婦と生活社)。
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