コラム 暮らしを彩るワンポイントメイクアップアーティスト・レイナさんの
【人生が変わるメイク】

第33回 
大人のための中顔面ちゅうがんめん短縮メイク

「顔が平らになって大きくなった」と話す吉田友理さん(仮名、37歳)に、レイナさんが、SNSなどで話題の「中顔面ちゅうがんめん短縮メイク」を紹介します。
第33回 大人のための中顔面短縮メイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】

中顔面ちゅうがんめん」ってなに?

吉田:SNSなどで美容情報を見るのが好きなのですが、最近気になるのは「中顔面短縮メイク」です。
レイナ:「中顔面」とは、目の下から上唇の上部、つまり顔の中心部分のことですね。ここが短いと幼く、可愛らしい印象に見え、長いと大人っぽい反面、間延びした印象になるといわれています。
吉田:私、昔よりも、中顔面が長くなっている気がするんです。
レイナ:歳を重ねるごとに、目の下やほほはどうしてもたるんでしまうんですよね。それだけでなく、口角を上げずに話すのが習慣になっていたり、マスクをつけることが多く、顔を動かさずにいる時間が長かったりすると、頬が上がりにくくなって、顔が長く見えるということはあると思います。
吉田:大人のための中顔面短縮メイク、教えてください!
レイナ:はい、もちろんです。ただ、メイクも大事ですが、まずは凝り固まってしまった筋肉を1日1回のマッサージできちんとほぐして、たるみをケアしておくことも大切です。

【中顔面は、目の下から上唇の上部までの範囲】

第33回 大人のための中顔面短縮メイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
中顔面は、美容分野で使われる用語。「ちゅうがんめん」と読み、目の下から唇の上部までの範囲を指します。

【中顔面たるみ解消マッサージ】

第33回 大人のための中顔面短縮メイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
第33回 大人のための中顔面短縮メイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
ほほ周りのコリをほぐして血流を促すマッサージ。中顔面のたるみ対策に毎日行いましょう。
①乳液や美容液などを顔に塗り、肌の滑りがよい状態にしておきます。
②グーにした両手をほほ骨の下に当て、息を吐きながら圧をかけ、耳たぶに向かって滑らせます。これを3~5回ほど繰り返します。このとき、テーブルに両ひじをついて前傾しながら行うと、自重を利用できて行いやすくなります。

【顔全体を引き締めるマッサージ】

第33回 大人のための中顔面短縮メイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
固くなって狭くなりがちなおでこをほぐし、顔全体のバランスを整えるマッサージです。
①乳液や美容液などを塗り、肌の滑りがよい状態にしておきます。
②手のひらをおでこの中央に当て、頭の重さで額に圧をかけるように首をかしげて手のひらを上方向に滑らせます。おでこ全体が均等にほぐれるように、繰り返し行いましょう。

ポイントは4つ

レイナ:大人の中顔面短縮メイクのポイントは4つ。
吉田:たったの4つですか?もっといろいろしなければならないと思っていました。
レイナ:複雑なことをしなくても、ポイントだけ押さえれば、大人ならではの品のあるメイクに仕上がります。難しければ、どれかひとつを意識するだけでもOKです。ぜひ、トライしてみてください。

【中顔面短縮メイク】

第33回 大人のための中顔面短縮メイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】

①涙袋にパールを入れる

綿棒の幅くらい、思ったよりも太めに入れてOKです。目の縦幅が広く見えるようになります。薄い色のアイシャドウ、パールは細かめのものを選ぶとよいでしょう。

②下まつ毛はマスカラをたっぷり

下まつ毛のマスカラはしっかり、たっぷり目に入れるとより中顔面が短縮して見えます。

③チークは目の下にも入れる

チークは、ほほを中心に上まぶたやまゆ、フェイスラインにもほんのり入れて、ほほのチークだけが浮かないようにします。最後に、ブラシに残ったチークを目の下にさっと入れます。

④上唇はオーバーリップで

上唇は、歳を重ねるごとに薄くなりがち。1~2mmほど上側にはみ出すように描きます。

【中顔面短縮アイテム】

第33回 大人のための中顔面短縮メイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
アイシャドウは、コスメデコルテ スキンシャドウ デザイニング パレット 06 fruit bijou(コーセー)。涙袋には一番薄い色を使用。チークは、SUQQU ブラーリング カラー ブラッシュ 08 透眺-SUKINAGAME(エキップ)。リップは、サティシェ エッセンスイン リップスティック PK-19 (CPコスメティクス)。

好きなところを見つける

吉田:目が大きく、ほほの位置も上がったような気がします。
レイナ:実際に中顔面が狭まったわけではないですが、そう見えるようにできるのがメイクの楽しいところです。
吉田: 4つのテクニック、しっかり覚えたので、明日から取り入れたいと思います!
レイナ:大人世代は、若い頃と比べるとツヤやハリなどが変わってきてがっかりすることもありますが、それはメイクでカバーしつつ、自分の顔の好きなところを見つけることも大切です。好きなところがより美しく見えるように整えるのもメイクにできることです。
第33回 大人のための中顔面短縮メイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
「難しく考えていた中顔面短縮メイク。ふだんのメイクを少し工夫するだけとは!」(吉田さん)
「流行のメイクに挑戦するのは楽しいですね。これからも、メイク、楽しんでくださいね」(レイナさん)
レイナ(れいな)さん
メイクアップアーティスト。1978年生まれ。早稲田大学在学中にメイクアップスクールに通う。大学卒業後、大手化粧品会社勤務を経て、2006年より独立。その人本来の美しさを引き出すナチュラルメイクを得意とし、女優やタレント、文化人などから指名を受ける。美容誌・女性誌の美容企画の監修、連載のほか、CM・Webなどで活躍。20年以上のキャリアでのべ1万人以上の肌に触れた経験から、化粧品の開発にもかかわる。メイクアップサロン「Crystalline(クリスタリン)」主宰。完全予約制のプライベートメイクセッションを行うほか、プロ向けの研究室も主宰する。著書に『眉の本』(光文社)、『いくつになってもキレイになれる』(主婦の友社)、『「いくつになってもキレイな人」のメイク』(三笠書房)、『45歳からの自分を好きになるメイク』(主婦と生活社)。
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