コラム 暮らしを彩るワンポイントメイクアップアーティスト・レイナさんの
【人生が変わるメイク】

第35回 
ワンカラーで叶えるきちんとメイク

2回目の登場となる鍼灸師の小林加奈さん(49歳)。アイメイクをすると派手顔になってしまうのがお悩みです。レイナさんが、シンプルだけど華やかなワンカラーメイクを紹介します。
第35回 ワンカラーで叶えるきちんとメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】

人気のマルチカラー

小林:メイクは好きなので、チークもアイシャドウもマスカラも……って全部盛りにすると、「どこのパーティーにおでかけ?」というメイクになってしまうのが悩みです。
レイナ:眉もしっかり生えていて、目元もぱっちりしていらっしゃるので、抜きどころが難しいですよね。今日は、ほほ、目元、口もとをワンカラーでそろえてみましょうか。
小林:1色しか使わないということですか?
レイナ:はい。ワンカラーでそろえると、抜け感ときちんと感が両立できるんですよ。今日は、ここ数年人気の「マルチカラー」を使いましょう。チークだけでなく、アイシャドウ、リップまで使える便利アイテムです。今回はオレンジ色でクリームタイプのマルチカラーを使って、まずはチークから。

【チーク4ステップ】

第35回 ワンカラーで叶えるきちんとメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
チーク(マルチカラー)は、指に取ったら、その指で顔の左右どちらか半分を仕上げるのがポイント。ほどよく顔全体になじみます。
① 中指にチーク(マルチカラー)を取り、黒目の外側の縁と小鼻の上のふくらみが交差するところに軽く指を置き、こめかみに向かってポンポンと押さえ、伸ばします。
② そのまま中指で輪郭をなぞるように指を動かします。ひたいからあごまでまんべんなく。
③ まだチークは指に残っています。まぶたの上をさっとなでます。
④ 仕上げに、目のラインよりやや下、ちょうど鼻の真ん中あたりを指でポンポンと押さえます。日焼けしたようなヘルシーな印象に。
①~④の手順を同様に反対側の顔に行います。

眉にもプラス

小林:チークはほほだけに乗せるものだと思っていたので新鮮です。顔全体が明るくなったような気がします。
レイナ:血色感がプラスされて、健康的な印象になりますよね。さらに、マルチカラーをほんの少し指に取って眉にも乗せましょう。
小林:え!眉に?いいんですか。
レイナ:いいんですよ(笑)。ちょっと眉が明るくなって、さらに抜け感がプラスされます。

【アイブロウ、アイシャドウ、リップもマルチカラーで統一】

第35回 ワンカラーで叶えるきちんとメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】

アイブロウ

眉にもマルチカラーをさっと指で乗せて抜け感をプラス。

アイシャドウ

目尻の上下にマルチカラーを入れて目元を印象的に。

リップ

指に取ったら、上唇の2つの山の上と下唇の中央の3ヵ所に乗せて、指先でぽんぽん、ぽんぽんと塗り広げます。ふんわりと色づくので、カジュアル感やリラックス感を演出したいときに。

マスカラ

マスカラも色を合わせて、オレンジ系のカラーマスカラをチョイス。「派手顔」にならないよう、下まつ毛だけに塗って、さりげないおしゃれを演出。

【ワンカラーアイテム】

第35回 ワンカラーで叶えるきちんとメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
マルチカラーは、ディファイン マルチユースフェイス カラー01(define brush)。写真では濃いブラウンに見えるが、手に取ると肌なじみのよいオレンジブラウンに発色。マスカラは、エレガンス グラヴィティレス マスカラRD82(テクノラボ)。色はテラコッタレッド。

なじませるのが大事

小林:オレンジ系のメイク、これまでも何度も挑戦してきましたが、顔から浮いてしまうので「私はオレンジが似合わないんだ」と思っていたんです。
レイナ:顔全体になじませると浮いて見えないでしょう。
小林:そうなんです。まさか、輪郭やあごや鼻筋、眉まで……そこまでなじませるとは思いもしませんでした。
レイナ:今回は、チークもアイシャドウもリップもすべて指でつけました。ちょっとつけすぎたなと思ったら、何もついていない指でぼかせばOK。そんな気軽なところも、マルチカラーがおすすめできるポイントです。
第35回 ワンカラーで叶えるきちんとメイク/メイクアップアーティスト レイナさんの【人生が変わるメイク】
「ワンカラーメイク、手軽だったのでメイクの定番になりそうです」(小林さん)
「今回はオレンジでしたが、ピンク系も似合いそうですね。ぜひ、いろいろ試してみてくださいね!」(レイナさん)
レイナ(れいな)さん
メイクアップアーティスト。1978年生まれ。早稲田大学在学中にメイクアップスクールに通う。大学卒業後、大手化粧品会社勤務を経て、2006年より独立。その人本来の美しさを引き出すナチュラルメイクを得意とし、女優やタレント、文化人などから指名を受ける。美容誌・女性誌の美容企画の監修、連載のほか、CM・Webなどで活躍。20年以上のキャリアでのべ1万人以上の肌に触れた経験から、化粧品の開発にもかかわる。メイクアップサロン「Crystalline(クリスタリン)」主宰。完全予約制のプライベートメイクセッションを行うほか、プロ向けの研究室も主宰する。著書に『眉の本』(光文社)、『いくつになってもキレイになれる』(主婦の友社)、『「いくつになってもキレイな人」のメイク』(三笠書房)、『45歳からの自分を好きになるメイク』(主婦と生活社)。
Share
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る
美しく生きるヒントがきっとある

コラム記事

取り扱い先

取り扱い先を調べる

公式通販サイト

ご購入はこちら