カプレーゼはモッツアレラチーズとトマトに、オリーブ油、バジル、黒胡椒を加えて作るイタリア発祥の前菜です。正式名称はインサラータ・カプレーゼで、「カプリ島のサラダ」という意味。だけど、夏に作るなら、トマトに負けず劣らず、すいかとモッツアレラのカプレーゼもおすすめ。ミルキーなチーズとジューシーな果実の相性は抜群。食欲がない猛暑の日でもつい、いくらでも食べてしまうおいしさです。

よく冷えたすいかとモッツアレラにオリーブ油、塩があれば、あとは家にある材料で代用してもおいしくできます。レモンがなければ、ビネガー小さじ1をオリーブ油に混ぜ、乳化させてからふってもいい。イタリアンパセリの代わりに、ミントやバジルを散らしてもおいしい。ミックスナッツがなければ、アーモンドやくるみなど単一のナッツを加えてもいいし、ローストココナッツもおすすめです。まずはナッツを包丁で粗めのみじん切りにします。

すいかを丸ごと買うひとが昔より少なくなりました。スーパーでは大抵くし形に切り分けて売っています。くし形のすいかをまな板にのせたら、包丁でだいたい1.5cm幅に均等に切り込みを入れます。全体に切り込みを入れたら、果肉と皮の間に包丁を入れて、皮を切り離してください。1.5cmの厚さにすると、果肉の中に埋まっている種も透けて見えるので、不規則に散らばっているすいかの種が断然取りやすくなります。また、口に入れやすく、かつサクサクとしたすいかの歯触りが楽しめる厚さでもあるんです。

平皿にすいかを左右にずらしながら重ねて盛り付けます。５mm幅に輪切りにしたモッツアレラを手でちぎって、すいかの間にバランスよく散してください。レモン果汁を全体にギュッと絞り、オリーブ油をたっぷりまわしかけます。最後に塩とイタリアンパセリの葉、ナッツを散したら、出来上がり。各自取り分けていただきます。じゅわっと溢れるすいかの果汁にミルキーなチーズ、カリカリのナッツの歯触りは、まさに真夏の味です。