コラム 暮らしを彩るワンポイント菓子研究家・福田里香さんの
台所はいつもセレンディピティ

第27回 
えびとアスパラの卵サンド

初夏の味、グリーンアスパラをたっぷり挟んだバゲットサンドです。

初夏は卵風味がおいしい

初夏を感じる野菜のシャキッとした歯触りに、卵と油脂のまろやかな風味が寄り添う……これは誰もがおいしいと感じる食べ合わせです。ホワイトアスパラガスには、昔から卵黄とバターで作るオランデーズソースが付き物。だから、卵黄と植物油をベースにしたマヨネーズ&グリーンアスパラもとってもおいしい組み合わせ。それから、マヨネーズと茹でエビも好相性です。さらに、半熟卵も追加して卵風味を増強しましょう。「とてもよく合う」食材をリレー式に加えると美味しいサンドイッチのできあがり。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
アスパラのグリーンに赤いエビ、半熟卵の白とイエロー。初夏の彩りを昼食に。

ゆで順はアスパラ→エビ→卵

冷凍エビは300wの電子レンジ(低温)で加熱し、解凍します。殻をむき、黒い筋を竹串で取ってください。グリーンアスパラは、ピーラーで皮を下から1/3くらいまでむきます。小鍋に湯を沸かし塩少々を入れます。グリーンアスパラを塩ゆでし、湯から引き上げ、さっと冷水に取って冷まします。湯は捨てずに次はエビを投入し、中まで火が通ったら、湯から引き上げて冷まします。さらにその湯に卵を入れて8分ゆでてください。同じ湯でアスパラ→エビ→卵でゆでると効率的です。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】

材料(バゲット1/2本分)

エビ(殻付き) 70g
グリーンアスパラ 3本
卵 1個(下記画像参照)
マヨネーズ 10g
粒マスタード 小さじ1
バゲット 1/2本
バター 5g
パセリ 少々
こしょう 少々
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
ゆで順は卵が最後。冷蔵庫から出したての冷たい卵を沸騰した湯に入れ、8分ゆでる。冷水に取り、隙間に水が浸み込むように殻にヒビを入れてからむく。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
下部の皮は固いので、ピーラーでむく。目安は下から1/3くらい。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
アスパラをゆでたあとにエビを投入。アスパラのゆで汁がハーブのように臭みを消す。エビをゆでたら、次は同じ湯で卵をゆでる。

ゆでたら、切って、和えるだけ

パセリはみじん切りに。わたしはたっぷり目が好みです。バゲットは横半分に切り、切り口にバターを塗ってください。グリーンアスパラとエビは小口切りにし、マヨネーズと粒マスタードで和えます。和えた具材をバゲットにのせ、パセリをふってください。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
パセリはお好みの量をみじん切りに。グリーンアスパラとエビの小口切りは幅1.5cmに揃える。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
バゲットの切り口に室温で柔らかくしたバターを薄く塗る。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
バターを塗ったバゲットに具材をのせ、パセリをふったところ。

半熟卵をのせたら完成

殻をむいた卵を半分に切り、具材の上にのせます。パセリ少々をふりかけて、お好みでこしょうをふってください。バゲットの上半分をギュッとかぶせたら、さあ、かぶりつこう。すぐに食べない場合はきっちり包んで保存しましょう。生地が落ち着いておいしくなりますよ。おまけでラッピングのコツもつけておきます。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
サンドイッチをのせる器は、はみ出し&こぼれが出るのが前提ですから、大きめが◎。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
1 クッキングペーパー(なければラップフィルム)の端にサンドをのせる。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
2 卵がつぶれるのは気にせずに、思いっきりギュッときつく巻く。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
3 巻き終えたら、両端を折り畳んで密封する。
第27回 えびとアスパラの卵サンド/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
4 よく切れる包丁で紙ごと半分に切り分ける。紙を少しずつむきながら食べると、具がこぼれません。
福田 里香
福田 里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学出身。フルーツの専門店で勤めたのち、独立。果物を使ったオリジナリティあふれるスイーツや料理で注目を集める。雑誌でフードコラムを担当しながら、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)『新しいサラダ』(KADOKAWA)『R先生のおやつ』(文芸春秋)など料理本を多数出版。漫画への造詣も深く、作品に登場する食べ物の表現への考察は漫画ファンのみならず、漫画家からの評価も高い。美しい料理を次々とアップするInstagramにはおいしいもの好きが集う。
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