第39回
スイカと生ハムの冷製ピザ
猛暑の夏は、冷たいピザ。スイカ×生ハム＝めちゃくちゃおいしい！
火を使わないスイカのピザは、夏のホームパーティにもピッタリです。
夏はスイカをおいしく食べたい
毎年恒例（と私が決めた）のスイカレシピ回です。スイカをサラダ的に食べるのが大好きで、毎年あれこれ食べ合わせを試しています。これは！と思ったのが生ハムとの組み合わせです。塩気と発酵に伴う旨味とねっちりした舌触りが、スイカのほのかな甘味とサクサクした圧倒的な水分量に、とてもよく合うんです。食べ合わせがいいオリーブとチーズもトッピングして、ピザ風に盛り付けるとさらに楽しい。ぜひやってみてください。
火を使わないサラダピザ
スーパーで売っているカットスイカでも作れます。ピザといってもサラダですから、調理に火は使いません。切ったり、ちぎったり、振りかけたりするだけです。基本材料は6つ、それに塩と胡椒、あればハーブも少々……で作れます。まず、輪切りにしたスイカを6等分に切り分け、種を取ってください。ほら、もうピザの形になりました。ちぎった生ハムをのせたら、オリーブ、リコッタチーズ、ハーブを散らし、オリーブ油とレモンピールをふりかけ、塩胡椒をすれば完成です。
材料（6ピース分）
厚さ3cmのスイカの輪切り（画像は直径22cm） 1枚または カットスイカ 1個
生ハム 4～5枚
輪切りにしたオリーブ 6個
リコッタチーズまたはカッテージチーズ 50g
オリーブ油 大さじ2
レモン 1/6個
塩、胡椒 少々
イタリアンパセリ（あれば） 適宜
１ イタリアンパセリは使う前にさっと冷水に放って水気を切るとシャキッとする。代わりにミントやパセリ、セロリの葉先でもおいしい。
２ よく冷えたスイカを6等分に切る。竹串などで目立つ種を取り除く。
３ スーパーで売っているカットスイカで作ってみました。両端の尖った部分を3cmほど切って取り除き（画面右側によけた2片）、中心部分を6等分に輪切りにし、円形に並べればピザの形になる。
トッピングが楽しい
切り分けたスイカを平皿にのせたら、トッピングです。具材をのせるのは、お子様と一緒にやっても楽しい作業。
４ 生ハムを手でちぎってそれぞれのピースにのせる。輪切りにしたオリーブと、手でちぎったイタリアンパセリを散らす。
５ 軽く水気を切ったリコッタチーズを均等に散らす。グレイター（削り器）で削ったレモン皮をふりかけ、全体に果汁を絞る。塩胡椒をして、オリーブ油を回しかける。
冷たいのがおいしいピザ
とにかく簡単でおいしいんです。ぜひ試して欲しい組み合わせです。角切りにしたスイカとその他の材料をざっくりと混ぜ合わせて、上に生ハムをのせて、ボウルに盛り付けてもいいんです。だけどこんなふうにピザを真似して盛り付けたら、楽しい気持ちが倍増しますよ。
６ サーバーですくうとピザ感が増しますね。皮部分を指で持っても簡単に取り皿に移せます。
７ 1切れのボリュームはこんな感じ。だけど2切れくらいはぺろりと食べられちゃいます。
福田 里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学出身。フルーツの専門店で勤めたのち、独立。果物を使ったオリジナリティあふれるスイーツや料理で注目を集める。雑誌でフードコラムを担当しながら、『いちじく好きのためのレシピ』（文化出版局）『新しいサラダ』（KADOKAWA）『R先生のおやつ』（文芸春秋）など料理本を多数出版。漫画への造詣も深く、作品に登場する食べ物の表現への考察は漫画ファンのみならず、漫画家からの評価も高い。美しい料理を次々とアップするInstagramにはおいしいもの好きが集う。
