コラム 暮らしを彩るワンポイント菓子研究家・福田里香さんの
台所はいつもセレンディピティ

第41回 
茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース

ハーブを利かせた焼き茄子は、どんな料理にでも寄り添ってくれる万能な一皿です。
第41回 茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】

焼き茄子はヨーグルトソースで

秋といえば茄子料理。最近気に入っているのはヨーグルトやオリーブ油、ハーブを利かせた食べ方です。ぜひ、ニンニクを隠し味にしたヨーグルトソースで、焼き茄子を召し上がってみてください。ディップとしてパンに塗ってもよし、サラダとして召し上がるもよし、お酒のアテにもピッタリです。焼いてとろけた茄子とヨーグルトの酸味は調和の取れた味わいで、どうしてこんなにおいしいの!?と、茄子の万能選手ぶりに感動すら覚えます。

茄子は焼くだけ

茄子のヘタは取らずに、包丁で縦半分に切ってください。切り口に格子状になるように斜めに切り込みを入れたら、オリーブ油を塗り、塩胡椒をします。200℃に予熱したオーブンで20~25分焼き、完全に冷ましてください。茄子を焼いている間にヨーグルトを軽く水切りして、食べる直前までソースの材料と混ぜて冷蔵庫で冷やします。茄子にソースを塗り、トッピングの食材を散らしたら出来上がりです。
第41回 茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】

材料(2~4人分)

長茄子 2本
オリーブ油 小さじ1+1/2
塩 ふたつまみ
黒胡椒 適宜

*ヨーグルトソース
プレーンヨーグルト 120g
ニンニク(すりおろす) 1/4個
炒りごま 小さじ1
塩 ひとつまみ

*トッピング
素炒りアーモンド 5粒
パセリの小枝 1本
バジルの葉 4枚
カイエンペッパー(または赤唐辛子) ひとつまみ
オリーブ油(仕上げ用) 大さじ1
第41回 茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
1 茄子をヘタごと縦に切る。格子状に切れ目を入れる。
第41回 茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
2 1を耐熱容器に並べ、オリーブ油を塗る。塩胡椒をする。200℃に予熱したオーブンで20~25分焼く。

※フライパンで焼く場合
オリーブ油を塗った茄子の断面を下にして熱したフライパンに並べる。弱火にして蓋をして、様子を見ながら10~12分焼く。
第41回 茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
3 茄子を焼いている間に、ザルにキッチンペーパーを敷きヨーグルトを注いで水切りする。ザルの下にはボウルなどを当てておく。写真のようにコーヒードリッパーを使ってもいい。
第41回 茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
4 中までとろりと火が通ったら、完全に冷ます。冷蔵庫で冷やしてもおいしい。

仕上げは混ぜる&刻む

ヨーグルトは30分程度、軽く水切りすればOKです。残りの材料を混ぜればソースの出来上がり。トッピングのハーブは絶対にパセリとバジルでなくても大丈夫。ミントや小ネギ、ドライハーブにしたオレガノなどでもいいし、アーモンドがなければ、くるみやピスタチオ、松の実などでもおいしいです。気軽に家にあるものを振りかけてみてください。
第41回 茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
5 水切りしたヨーグルトに、すりおろしたニンニクと炒りごまを加えて混ぜる。
第41回 茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
6 トッピングの材料を刻む。アーモンドは包丁で薄くスライスする。パセリはみじん切りにし、バジルは5mm幅程度に刻む。

盛り付けは思い切りよく

冷やした焼き茄子を器に並べたら、ヨーグルトソースをたっぷりかけてください。ハーブとナッツを散らし、最後にオリーブ油とカイエンペッパーを振ったら出来上がりです。しっかり冷たいうちに召し上がれ。皮ごと食べられますが、よりトロンとしたなめらかさを楽しみたいなら、手順9(下画像)の食べ方をご参照ください。
第41回 茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
7 オリーブ油とカイエンペッパーを振ったら出来上がり。
第41回 茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
8 取り分けたところ。
第41回 茄子のオーブン焼き ヨーグルトソース/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
9 固いヘタの部分を指で押さえて、フォークの腹を皮にしっかり押し付け滑らせるようにして、かき取る。
福田 里香
福田 里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学出身。フルーツの専門店で勤めたのち、独立。果物を使ったオリジナリティあふれるスイーツや料理で注目を集める。雑誌でフードコラムを担当しながら、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)『新しいサラダ』(KADOKAWA)『R先生のおやつ』(文芸春秋)など料理本を多数出版。漫画への造詣も深く、作品に登場する食べ物の表現への考察は漫画ファンのみならず、漫画家からの評価も高い。美しい料理を次々とアップするInstagramにはおいしいもの好きが集う。
Share
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る
美しく生きるヒントがきっとある

コラム記事

取り扱い先

取り扱い先を調べる

公式通販サイト

ご購入はこちら