コラム 暮らしを彩るワンポイント菓子研究家・福田里香さんの
台所はいつもセレンディピティ

第60回 
シャインマスカットと和梨のサラダ

秋のフルーツで作る歯触りのいいジューシーなサラダ。2味に分けて作り、和えながらいただきます。
第60回 シャインマスカットと和梨のサラダ/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】
さっぱりとした味わいの梨とぶどうはサラダに向く果物。スライスして合わせるとさらにおいしい。

マスカルポーネとオリーブ油

涼しい季節が待ち遠しかった猛暑の夏でしたね。秋の味覚を楽しむなら、まずはサラダから。和梨とシャインマスカットで作るホワイト×グリーンのバイカラーサラダです。シャインマスカットはオリーブ油のドレッシングで、和梨はマスカルポーネチーズで和え、混ぜながらいただくスタイルは新鮮なおいしさです。どちらもさっぱりした甘さで、サクサク、パリパリした歯応えなのが特徴ですから、スライスするのがコツです。おもてなしの一皿にも。

ハーブは好みで

シャインマスカットは房から外して水洗い。ドレッシングの材料をよく混ぜます。枝の付け根が黒ずんでいたら取り除き、5mm幅の薄切りにし、ドレッシングで和えます。和梨をくし切りにし、芯を取り除いたら皮をむいてください。5mm幅の薄切りにし、マスカルポーネと和えます。器に分けて盛り付け、黒胡椒を振り、ミントの葉をちぎって散らす。ミントの代わりにディルやイタリアンパセリでもおいしい。
第60回 シャインマスカットと和梨のサラダ/菓子研究家・福田里香さん の【台所はいつもセレンディピティ】

材料(2~3人分)

冷やした和梨 正味200g
マスカルポーネチーズ 30g
冷やしたシャインマスカット 約8個(150g)
黒胡椒 適宜
フレッシュミントの葉 5~6枚

*ドレッシング
オリーブ油 大さじ1
レモン果汁 小さじ1
塩 小さじ1/4

厚みを揃えるのがコツ

梨とぶどうの歯触りを活かしたいから、薄すぎず、厚すぎず、サクサクっと噛み切れる薄さが大事です。大体5mmを目安にスライスしてください。
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1 シャインマスカットは房から外して水洗いする。付け根が変色していたら取り除く。厚さ5mmにスライスする。
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2 ドレッシングの材料を乳化するまでよく混ぜる。1を加えてゴムべらなどでよく和える。
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3 和梨をくし切りにする。芯を取り除いたら皮をむく。5mm幅の薄切りにする。
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4 3をマスカルポーネと和える。
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5 器に2と4を別々に分けて盛り付ける。黒胡椒をかけ、ミントの葉をちぎって散らす。

混ぜるからおいしい

作ったら時間を置かずにいただくのがおすすめ。サッと和えたら、各自好きなだけ取り分けてください。
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6 サラダサーバーなどでざっくり和える。
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7 各自好きなだけ取り分ける。
福田 里香
福田 里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学出身。フルーツの専門店で勤めたのち、独立。果物を使ったオリジナリティあふれるスイーツや料理で注目を集める。雑誌でフードコラムを担当しながら、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)『新しいサラダ』(KADOKAWA)『R先生のおやつ』(文芸春秋)など料理本を多数出版。漫画への造詣も深く、作品に登場する食べ物の表現への考察は漫画ファンのみならず、漫画家からの評価も高い。美しい料理を次々とアップするInstagramにはおいしいもの好きが集う。2024年1月、文春文庫から『物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50』が発売。
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