第65回
ニラと豚肉そぼろの春雨和え麺
5月はニラの旬。肉厚で柔らかくて栄養価も高い。疲れた身体が整う和え麺です。

春雨で作るニラの和え麺
旬のニラを味わう一皿。私がニラの和え麺で思い出すのは、昨年惜しまれつつ閉店した某中華料理店の絶品メニュー「ニラそば」です。ニラの小口切りを平らな太麺が見えない程たっぷりのせて、和えながらいただくというスタイルを思い起こし、私流にアレンジしました。豚肉のそぼろを加えて、麺の代わりに春雨で作っています。これは某店とは似て非なる料理。熱々ではなく冷たい和え麺です。ガッツリ食べるのもよし、サラダに近い味わいなので、前菜やお酒のアテにもおすすめ。
春雨の水気はしっかり切る
ニラは幅5~7mmの小口切りにします。春雨は仕様書のとおりに茹でたら、水洗いして水気をしっかり切り、器に盛り付けてください。フライパンにサラダ油を引いて挽肉を入れ、ヘラでフライパンに押し付けるようにしてポロポロになるまで挽肉を炒めます。そこにAを加えて蓋をして弱火で4分蒸し煮したら、火を止めます。これにニラと炒りごまを加え、春雨の上にのせます。熱したごま油を回しかけたら完成。よく混ぜていただきます。

材料 (2人分)
ニラ 1束(約100g)春雨 100g
豚挽肉 130g
サラダ油 大さじ1/2
白炒りごま 大さじ2
ごま油 大さじ3
*A
酒 大さじ2
擦りおろした生姜 小さじ1
塩 小さじ2/3
黒胡椒 少々

1 ニラは幅5~7mmの小口切りにする。

2 春雨は沸騰した湯に投入し、仕様書のとおりに茹でる。春雨をザルにあけて水洗いする。水気をしっかり切る(サラダスピナーを使うと便利)。器の中で混ぜるので、大きめの器に盛り付ける。
コツは豚挽肉の炒め方
挽肉をおいしく炒めるコツは、かたまりがなくポロポロにすることです。フライパンにサラダ油を引いて挽肉を入れ、ヘラでフライパンに軽く押し付けるようにしてポロポロになるまで炒めてください。それだけで出来上がりの味がグッと引き締まります。

3 フライパンでサラダ油を熱し、挽肉を入れる。ヘラでフライパンに挽肉を押し付けては混ぜるを繰り返し、ポロポロになるまで炒める。

4 3の挽肉に火が通ったらごく弱火にする。Aを加えて軽く混ぜたら蓋をして3~4分蒸し煮にする。

5 4を火から下ろし、1のニラと炒りごまを混ぜる。器に盛り付けた春雨の上に全体を覆うようにのせる。

6 ごま油を小鍋に入れて中火で熱する。5の器全体に回しかける。
あとは混ぜるだけ
熱いごま油を回しかけたら、トングや箸を使って全体によく混ぜて、取り分けていただきます。見た目が多いなと思っても、お箸が止まりません。スルスルとお腹に入ってしまうから不思議です。余った分は密封容器に入れて冷蔵保存。味が染みて翌日もおいしい。

7 ごま油を回しかけたら完成。

8 トングでよく混ぜる。

9 お皿に取り分けたところ。
福田 里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学出身。フルーツの専門店で勤めたのち、独立。果物を使ったオリジナリティあふれるスイーツや料理で注目を集める。雑誌でフードコラムを担当しながら、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)『新しいサラダ』(KADOKAWA)『R先生のおやつ』(文芸春秋)など料理本を多数出版。漫画への造詣も深く、作品に登場する食べ物の表現への考察は漫画ファンのみならず、漫画家からの評価も高い。美しい料理を次々とアップするInstagramにはおいしいもの好きが集う。2024年1月、文春文庫から『物語をおいしく読み解く
フード理論とステレオタイプ50』が発売。
