第66回
スイカの塩クリームサンド
夏のおやつは、スイカで作るフルーツサンド。ヨーグルト+塩が隠し味。サクサクでジュワッと溢れる果汁はスイカならではの、特別な味わい。

1番好きなフルーツサンド
今までいろんなフルーツサンドを食べてきましたが、1番おいしいと思うのは「スイカ」です。え?と思うかもしれませんが……。だけど、スイカの果汁たっぷりでサクサクとした歯触りに、食パンのフワフワ感とホイップクリームの乳製品のコクは絶品の味わいなんです。レシピは毎年改良していて、今のベストは8枚切りの食パンに、1.5cm幅のスイカ、生クリームにギリシャヨーグルトを足したホイップクリーム、それに各自塩をかけながら食すスタイル。今年の夏はぜひ作ってみてください。
材料は6つだけ
材料は、スイカと食パン、ギリシャヨーグルト、生クリーム、砂糖、塩の6つだけ。酸味を足すために以前はヨーグルトを水切りして加えていましたが、絹ごし豆腐程度に固いギリシャヨーグルトなら水切り要らずです。そして味の決め手は塩。1人で2切れはペロリですよ。

材料 (4切れ分)
スイカ 厚さ1.5cmの薄切り4~5枚8枚切り食パン 4枚
自然塩 適宜
*A
ギリシャヨーグルト(プレーン) 大さじ2
生クリーム(乳脂肪40%以上) 120ml
砂糖 大さじ1

1 厚さ1.5cmに切り分けたスイカから、種を菜箸でほじって取り除く。皮をナイフで切ってはずす。
きれいな断面のコツ
フルーツサンドには必ず「断面」ができますよね。美しい断面にするには、ちょっとしたコツがあります。まず三角形に切り分けた3枚のスイカを互い違いに隙間なく並べます。パンで挟んで一旦冷蔵庫で冷やした後、真ん中のスイカで切り分けてください。継ぎ目のない断面になります。

2 氷水を当てたボウルにAを入れ、泡立て器でツノが立つまで泡立てる。
*冷凍庫に保冷剤があれば、氷の代わりに使えます。
*冷凍庫に保冷剤があれば、氷の代わりに使えます。

3 食パンを4枚、縦に長くなるように並べる。2をテーブルナイフなどで4等分に塗る。

4 点線が切り分ける位置で、ここが断面になる。まず食パンの真ん中にスイカを置く。スイカの両端に互い違いになるようにスイカを置いて隙間を埋める。
*スイカの切り身が大きい場合は食パンの大きさに合わせて切り分ける。
*スイカの切り身が大きい場合は食パンの大きさに合わせて切り分ける。

5 4のスイカがのってないほうの食パンを被せて、上から軽く押さえる。ラップでぎゅっと包み、油性マジックで包丁を入れる目安を付ける。冷蔵庫で生地が落ち着くまで30分程度冷やす。
味の決め手はあとがけの塩
スイカやクリームに混ぜると水分を引き出してしまうから、塩はいただくときに振りかけるのが正解です。塩気でスイカの甘みがさらに際立ちます。旨みのある自然塩だとさらにおいしい。

6 包丁で食パンのみみを切り落とし、5で入れたマジックの印を目安に半分に切り分ける。器に盛り付けて、塩を添える。

7 スイカに塩を振ったところ。
福田 里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学出身。フルーツの専門店で勤めたのち、独立。果物を使ったオリジナリティあふれるスイーツや料理で注目を集める。雑誌でフードコラムを担当しながら、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)『新しいサラダ』(KADOKAWA)『R先生のおやつ』(文芸春秋)など料理本を多数出版。漫画への造詣も深く、作品に登場する食べ物の表現への考察は漫画ファンのみならず、漫画家からの評価も高い。美しい料理を次々とアップするInstagramにはおいしいもの好きが集う。2024年1月、文春文庫から『物語をおいしく読み解く
フード理論とステレオタイプ50』が発売。
