第68回
とうもろこしの凍製ジェラートスープ
とうもろこしの甘み&豆乳でやさしい味わい。暑い夏を乗り切る冷たいジェラート仕立てのポタージュスープ。

冷製ではなく、夏は“凍製”
みんなが大好きなコーンスープは、夏になると冷やしていただく冷製スープ(ビシソワーズ)になります。冷製があるなら、凍製があってもいいと思う。気温が30℃を超す真夏日に食べたいスープです。とうもろこしを半分凍ったジェラート風スープに仕立てました。夏バテで食欲がない日でも、これならするりと喉を通ります。コーンの粒を残して作りましたが、ポタージュ状になめらかになるまで潰しても。半熟卵を混ぜながら食べると栄養のバランスもよく、さらにおいしい。
出汁はとうもろこしの芯
とうもろこしを包丁で芯から削ぎ落とし、芯は適当な大きさに折ります。薄切りにした玉ねぎをフライパンで透き通るまで炒め、とうもろこしと芯、塩を加えてさらに3~4分炒めてください。そこに分量の水を加えてほぼ水分がなくなるまで煮詰めます。粗熱が取れたらジッパー付き袋に入れて、冷凍庫へ。卵は半熟に茹でておき、パセリはみじん切りに。とうもろこしが完全に凍ったら豆乳と一緒にミキサーで撹拌してジェラート程度の柔らかさになったら器に盛ります。卵を添え、パセリと黒胡椒をふったら出来上がり。

材料(2人分)
とうもろこし 1本玉ねぎ 1/4個
オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ1/4
水 200ml
*仕上げ
豆乳 50~80ml程度
半熟ゆで卵 2個
黒胡椒 適宜
イタリアンパセリのみじん切り 適宜

1 とうもろこしの実を包丁でそぎ落とす。包丁で芯に切れ目を3~4箇所入れてフライパンに入る大きさに折る。玉ねぎは横薄切りにする。

2 鍋にオリーブオイルを入れて中火で熱し、玉ねぎを炒める。玉ねぎがしんなりして透き通ったら、とうもろこしと芯、塩を加えて2~3分炒める。

3 2に分量の水を注ぎ、とうもろこしが柔らかくなるまで、混ぜながら5~7分煮る。

4 うっすら水分が残るくらいで火を止める。粗熱を取る。
保存は冷凍状態で
手順5のように煮たとうもろこしをジッパー付き袋で凍らせたら、この状態で数日間保存できます。時間のあるときに、多めに作っておくと便利です。

5 4を汁ごと冷凍用保存袋に入れ、平たくして空気を抜いて口を閉じる。冷凍庫で完全に凍らせる。

6 このタイミングで器も冷凍庫で冷やしておく。冷たい卵を沸騰した湯で8分茹でる。冷水に浸けて素早く冷ます。完全に冷めたら殻をむく。

7 完全に凍った6を袋から取り出して、手で割る。

8 7をミキサーに入れて豆乳を少しずつ注ぎ、ジェラート状になるまで攪拌する。
盛り付けはディッシャーを活用
画像はアイスクリーム用のディッシャーですくって盛り付けたところ。さらにジェラートっぽく冷え冷えに見えて清涼感が増しますね。また、テーブルスプーンでざっくりすくって盛り付けても感じがいい。ラフな感じがとってもおいしそう。

9 冷やしておいた器にジェラート状のコーンスープを盛り付ける。半熟ゆで卵を添え、パセリと黒胡椒をふる。

10 ゆで卵をくずし、全体を絡めながらいただく。
福田 里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学出身。フルーツの専門店で勤めたのち、独立。果物を使ったオリジナリティあふれるスイーツや料理で注目を集める。雑誌でフードコラムを担当しながら、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)『新しいサラダ』(KADOKAWA)『R先生のおやつ』(文芸春秋)など料理本を多数出版。漫画への造詣も深く、作品に登場する食べ物の表現への考察は漫画ファンのみならず、漫画家からの評価も高い。美しい料理を次々とアップするInstagramにはおいしいもの好きが集う。2024年1月、文春文庫から『物語をおいしく読み解く
フード理論とステレオタイプ50』が発売。
