地域との連携

防災関連

大塚製薬は、災害に備えて「健康維持」と「医療」の両面における準備すべきポイントについて、各関連団体に情報提供しています。また、災害発生時には当社製品の提供等、自治体と連携した支援活動を行っています。

豪雪や地震に備え、医療・保健・福祉を繋ぐ
(石川県金沢市との連携)

金沢市の基幹災害拠点病院のDMAT医師は、金沢市は豪雪地帯であるものの“災害が少ない街”として市民に広く認識されていることを懸念していました。一方で同市薬剤師会では、コロナ禍で止まっていた行政との災害薬事に関する連携を模索されていました。それらを踏まえ、当社は各関係団体の連携と情報発信を目的とした「災害医療スキルアップセミナー」を提案し、2023年1月にセミナーを実施しました。

同セミナーでは、金沢市保健所所属医師から市の災害時医療体制改革について発表いただき、『これからは災害に薬剤師の関与が必須で、地域の薬剤師が発災後に自ら何をしなければいけないのかを学ぶ事が重要』と発言いただきました。DMAT医師からは『金沢市には市内を縦断する活断層が存在し、過去に震度6以上の地震が発生しているので対策が必要』なことや、今後の薬剤師の活躍に期待することを解説いただきました。同セミナーでは様々な情報共有や課題提議が行われ、金沢市の医療・保健・福祉を繋ぐ機会となりました。

全国初の災害薬事セミナーを開催
(千葉県船橋市との連携)

大塚災害薬事サポーター養成プログラム 薬局地震動画
~震度7の大地震 その時薬局はどうなる?~

大塚製薬と船橋市は包括連携協定の締結以降、幅広い健康課題に対して官民連携での協業を推進してきました。このたび市内のDMAT医師より、『災害時にはどうしても薬剤師が必要。薬剤師との接点づくりをサポートして欲しい』という相談を機に、全国で初となる災害薬事セミナーを開催しました。

最初に行政・保健所・薬剤師会等と地域の健康課題を共有することから開始し、約1年かけてセミナーの準備を進めました。関連学会や省庁の後援もいただけることになり、2021年11月に「薬剤師のための災害医療スキルアップセミナー in 船橋」の実施へと至りました。
現在当事業は国の医療計画の方向性と合致して、様々な自治体や関係団体と連携して実施されています。