地域との連携

熱中症対策

地球温暖化による影響で平均気温が上昇する中、スポーツ活動時や暑熱環境下の労働作業時だけでなく、日常生活における熱中症対策がより重要となっています。大塚製薬は日本全国の地域に応じた熱中症対策の情報を提供しています。

夏期の「熱中症搬送者数ゼロ」に向けた活動
(大分県由布市との連携)

徐々に人流が回復しつつあった2022年、大分県由布市では増加する温泉等の観光客、および市民に対する熱中症対策が課題となっていました。由布市と包括連携協定を締結している大塚製薬は、「今夏の熱中症ゼロ」を目指し、市や観光協会等の関係団体と連携して開催する“健康会議”を由布市に提案しました。

同年5月の会議実施後に、各団体による熱中症啓発活動を開始しました。観光客や市民が集まる場所への啓発ポスターの掲出や啓発うちわの配布に加え、温泉地ならではの「温泉入浴時の熱中症対策」として市内の旅館に啓発資料を配布しました。さらに、地元メディアやSNSを通じて市民にも情報提供を実施しました。その結果、由布市における2022年夏期中の熱中症搬送者数は、昨年よりも人流が回復した中で増加を抑制することができました。

熱中症対策音源を活用した、市長からの啓発
(千葉県浦安市との連携)

包括連携協定を締結している浦安市とは、相互の資源を有効に活用した協働により、地域の一層の活性化と市民サービスの向上に資することを目的に連携を深めています。コロナ禍で迎えた2020年夏は、感染症拡大防止による外出の自粛によって、体が暑さに慣れていない状態となっているだけではなく、マスクの着用により熱中症のリスクが高まっていました。そこで、大塚製薬が用意した熱中症対策を呼び掛ける音源に、浦安市長のコメントを加えた新たな音源を作成し、市民への啓発を行いました。

この音源は市役所や公民館、運動施設など公共施設で放送されました。市内小中学校においても校内放送として熱中症対策音源が活用され、児童・生徒に向けた啓発が行われました。また、熱中症対策のポイントを記載したチラシも活用し、高齢者をはじめとする市民の方々へ向けた啓発が行われました。現在も市内小中学校へ校内放送用に熱中症対策音源の貸し出しを行うなど、市民の健康維持増進のための啓発を市と連携して実施しています。

ケーブルテレビを活用した熱中症啓発活動
(兵庫県芦屋市との連携)

大塚製薬は芦屋市との包括連携協定(2020年1月締結)のもと、熱中症対策の普及啓発の実現のため、ケーブルテレビ(芦屋市の広報番組)を活用した活動を実施しました。

近年、芦屋市においても熱中症による健康被害が報告されており、熱中症対策は重要な課題となっていました。さらに2020年以降は、外出時のマスク着用など「新しい生活様式」の中での熱中症対策について、これまで以上に分かりやすく伝える必要がありました。このような状況の中、市と連携し、広報番組にて熱中症対策についての知識を有した当社の社員が解説し、市民の方々に熱中症対策の理解を深めていただく機会となりました。