地域との連携

教育

大塚製薬は自治体や教育委員会、学校と連携し、児童・生徒・学生を対象とした健康啓発を行っています。成長期に欠かせない栄養や日々の生活の中での健康づくり等について、当社保有の情報資材も活用し分かりやすく伝えています。

大学薬学部の授業で災害医療特別講座をサポート
(名古屋市立大学との連携)

包括連携協定を締結している名古屋市での協定説明会に参加していた名古屋市立大学薬学部から、『災害薬事の一日集中講義をサポートして欲しい』という相談があり、これを機に各関係団体との調整を進め、2022年9月に同大学薬学部学生対象の講義を実施しました。
当日は、市の災害医療体制や災害時医薬品供給体制、災害時における薬剤師の役割について講師から説明がありました。その後、モバイルファーマシーの見学と医薬品搬送用ドローンの試験飛行、国内初の360度VR(仮想現実)被災薬局動画の視聴や、ローリングストックに関する展示等、学生が参加できる形での情報提供を行いました。

演習では避難所での薬剤師の役割・特例措置などを学んだ上で、実際に発災後の避難所を想定したワークが行われました。避難所での実際の課題収集や優先順位・トリアージについて、最後には支援者自身のこころのケアを考える総合的な構成で、計8時間の集中講義が行われました。

中学校の補食で生徒の自主性を育成
(広島県府中市との連携)

府中市では従来より学校教育の一環で朝食欠食対策について様々な取り組みを実施していました。2021年2月に府中市教育委員会が学校教育における補食摂取の取り組みを開始した際、当社が保有するバランス栄養食や朝食摂取に関する様々なデータを教育委員会に紹介させていただき、府中市と当社との協働で市内の中学校生徒を対象にした取り組みがスタートしました。

この取り組みは、校内にイートインコーナーを設置し、2限目終了時の休み時間に補食摂取を希望した生徒がバランス栄養食を摂取して3限目以降の授業に臨むというものです。イートインコーナーを利用した生徒からは「授業に集中できた」「学校に来るのが楽しくなった」等の声が挙がりました。この取り組みを機に、府中市と当社は包括連携協定を締結しました。互いに取り組みの結果を共有し、市内での実施校の拡大につなげています。

高校の授業で“教育と医療”を繋ぐ
(千葉県船橋市との連携)

大塚製薬と船橋市は包括連携協定の締結以降、幅広い健康課題に対して官民連携での協業を推進してきました。市立船橋高校においては高校生が抱えるこころの課題に対し、当社がスポーツ精神医学の専門医を講師として紹介し、スポーツメンタルサポートを行っています。2022年には「メンタルヘルストレーニングによりスポーツのパフォーマンスを高める」という新たな協業を開始しました。

同年11月に専門医を講師として招き、体育科1年生を対象にスポーツ概論の授業が行われました。「テニスでセカンドサーブが入らない」「サッカーでフリーキックが入らない」こういったイップスに悩むアスリートに対し、精神科医療で効果が立証されている認知行動療法を応用した対応法を分かりやすく解説いただきました。今後も“教育と医療”を繋ぐ協業として発展・継続していく予定です。