ホルモンバランスの乱れがPMS症状を重くする?

PMSの症状がつらいという人のなかには、自分の女性ホルモン分泌が異常なのではないかと心配する人も多いかと思います。PMSの症状が重く出る原因は何なのでしょうか。詳しくみていきましょう。
まずはPMSについて理解を深めたい人は、PMS(月経前症候群)についてを参考にしてください。

正常なホルモン分泌がPMSを引き起こす

PMSがあるからといって女性ホルモンの分泌に異常があるわけではありません。女性ホルモンの分泌量は約1カ月の周期で変動し、その変動がPMSの引き金となっている、つまり女性ホルモンの正常な分泌が、PMSを引き起こしているともいえるのです。
PMSの誘因の1つは、月経周期にともなって増減する2つの女性ホルモンの変動だとされています。それ以外にも、貧血や、プロゲステロンの分泌に関係する低血糖症の影響、自律神経の不調などが考えられ、これらの組み合わせによってPMSの重さにも個人差が出てくるようです。

PMSの症状の重さには生活習慣が関与

PMSの症状は食事や運動、睡眠、といった生活習慣にも左右されやすいものです。実際、「不規則な生活が続いているときに症状が出やすい」「仕事が忙しいときほど症状が重い」という人も多いのではないでしょうか。
また、風邪をひいているなど体調が悪いときは、PMSの症状を重く感じることもあるようです。
PMSの原因は、ホルモン分泌の異常にあるのではなく、生活習慣や日々の体調なども深く関わっています。PMSが重くてつらいという人は、まずは生活習慣を見直し、日々の体調管理を心がけましょう。

自分にはPMSがあることを認識し、きちんと症状と向き合うことも大切です。PMSは日記をつけるなどして自分の症状を自覚するだけで軽くなる場合もありますから、症状が出たときに「いつ、どんな症状が、どのくらい」なのかチェックしてみるのがおすすめです。

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