PMSはいつから起こる?

毎月起こるPMS。振り返れば「もう何年も悩まされている」という人も、多いのではないでしょうか?症状にも個人差があるPMSですが、“いつから”“どんなタイミングで”起こるかというのも、人によってさまざまです。今回は、PMSが起こりやすい年代のこと、そして、毎月のどの時期に症状が出やすいかについて解説します。

PMSが起こりやすい年代は?

初経を迎える10代から閉経を迎える50歳前後まで、さまざまな年代の女性がPMSに悩んでいますが、症状のピークは20代後半から30代という報告が多いようです。(※1)
症状は人によってさまざまで、身体症状が強く出る人もいれば、精神症状ばかり出る人もいます。PMSの症状の出方に個人差があるように、PMSの起こりやすい年代も人によって異なります。

PMSの症状が出るタイミング

PMSの症状が出るタイミングは、大きく分けると図の4つのパターンに分類できます。

PMSの出現パターン

(Clin Obstet Gynecol; 26(3): 710-18, 1983)

PMSの症状は、本格的に月経がはじまると自然に消えていくことが多く、感じるとしても軽いレベルになります。月経期間の後半から次の排卵までの間にも症状が出るようなら、それはPMSではありません。別の病気が潜んでいる可能性があるので、医療機関を受診しましょう。

月経前といっても、症状が現れるタイミングは様々で、その時々の心と身体の状態によっても大きく変化します。しかし、気になる症状が月経周期のどのタイミングで出やすいかについて把握しておけば、心構えも変わり、対策が立てやすくなります。

※1 最新女性心身医学; 本庄英雄監修, 日本女性心身医学会編, ぱーそん書房: 158-69, 2015

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