月経前だけじゃない!?排卵日や月経中にもPMS症状が出ることも | PMSラボは月経前の心や身体の不調「月経前症候群」に関する情報サイトです。
月経前だけじゃない!?排卵日や月経中にもPMS症状が出ることも
公開日:
更新日:
PMSは月経が始まる1週間くらい前から症状が出て、月経開始後は症状が弱まるか、なくなってしまうもの、とされます。でも実は、こうした典型例のほかにもいくつかのバリエーションがあるようです。
PMS、4つの出現パターン
PMSについてまとめた総説では、症状の出現パターンを4つに分類しています。
PMSの出現パターン
(Clin Obstet Gynecol; 26(3): 710-718, 1983)
月経前の約1週間だけではなく、排卵日の直後から月経開始時までずっと症状が続く人や、排卵日前後にも症状が出るような人もいます。実際、日本で行われた調査では、排卵日ごろにむくみ、にきびや吹き出物、イライラがピークになる(※1)、という人や、月経前よりも月経中のほうが下腹部痛や腰痛、眠気、集中力の低下といった症状が強くなる(※2)、という人がいることも分かりました。
「PMSは月経前に起きるもの」という思い込みをいったん捨てて、少し柔軟に考えてみると、思い当たる症状はありませんか?毎月、どの時期に症状が現れるか、あらためてチェックしてみましょう。
月経前以外なら、ほかの病気の可能性もある
しかしそうは言っても、「これもPMSかな……」と思っていたらほかの病気だった、ということもあるので注意が必要です。たとえば、月経中に症状が強く出る場合は、月経困難症かもしれません(「PMSと月経困難症」参照)。「PMSが長引いているだけ」と自己診断してしまうのは危険です。また、病気ではありせんが、妊娠のきざしとして現れる症状もPMSと似ているところがあります。
PMSと思われる症状がいつ出るにしても、あくまでも1つの可能性としてPMSがある、と捉えるようにしましょう。
つらい症状があれば、「これもPMSだから仕方がない」とセルフケアでやり過ごすのではなく、婦人科に相談することをおすすめします。
※1 女性心身医学; 1(1): 23-25, 1996
※2 女性心身医学; 9(2): 119-133, 2004
よく読まれている記事
PMSニュースについてもっと見る
CREA WEBの新着記事
-
CREA WEB CREA WEB〈第1回〉調子は良くない日が多い。これが私の通常運転。
頭痛や気分の浮き沈み、定期的にやってくる不調は、「体質だから」「生まれつきだから」仕方がないと諦めていませんか?
公開日: -
CREA WEB CREA WEB〈第3回〉なんだか仕事がうまくいかない。思う存分仕事ができない。
PMSの症状は、仕事や家事の効率、さらには人間関係にまで影響を及ぼす可能性があり、本人だけの問題にとどまりません。
公開日: