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PMSがある人は睡眠の質が低下している | PMSラボは月経前の心や身体の不調「月経前症候群」に関する情報サイトです。

PMSがある人は睡眠の質が低下している

女性の睡眠は、月経周期の影響を少なからず受けるようです。特にPMSの症状がある人に、睡眠の質が低下している人が多いということ分かってきました。

月経前や月経中は誰でも睡眠が変化

健康な成人女性217人を対象に行われた調査によると、「月経に関連して睡眠に変化がある」という人は約4割、そのうち約9割が「月経前、あるいは月経開始とともに眠気が増す」と答えています。

月経に関連して睡眠に変化は?どのような変化がある?

(睡眠医療; 6(3): 419-24, 2012)

同時に心理テストも行ったところ、「月経に関連して睡眠に変化がある」というほとんどの人は、精神的に健康な女性だったとのこと。つまり月経前や月経中に眠気が増したり、あるいは不眠になったりという変化は、誰にでも起こり得ることのようです。

「PMSあり」の7割超で睡眠の質が低下

では、PMSと睡眠にはどのような関係があるのでしょうか。
PMSと診断された大学生127人(PMSあり群)とPMSではない大学生51人(PMSなし群)に、睡眠の様子を調べる質問票に答えてもらう調査を実施。それぞれの「睡眠の質」を評価したところ、PMSあり群に睡眠の質が悪い人が多いことが分かりました。

PMSの有症者に睡眠の質が悪い人が多い

(Gynecol Endocrinol; 28(8): 661-664, 2012)

詳しい原因は不明

月経周期、そしてPMSと睡眠に、どうしてこのような関連がみられるのかについては、よく分かっていないようです。1つの説として、体温との関連が指摘されています。質の良い眠りを得るには、1日の中で体温の上昇と下降のメリハリが必要とされますが、PMSの症状が出る時期は基礎体温が高めの高温期に当たるため、このメリハリが失われるからではないか、というものです。
また、眠りを導くホルモン、「メラトニン」の分泌との関わりを調べてみた研究報告はいくつもありますが、「影響あり」とするものもあれば、「関係なし」というものもあり、結果は一定していません。(※1)

PMDDの睡眠にメラトニンが関与?

一方、PMSの精神症状が強くあらわれるPMDD(月経前不快気分障害)の有症者では、メラトニンの分泌に変調がみられるという報告があります。(※2)
PMDDの患者5人(平均33.6歳)と健康な5人(平均30.4歳)について調べた小規模な研究では、PMDDの患者では、夜間のメラトニンの血中濃度が低いという結果が出ています。
また、PMDDの症状が出る月経前にはメラトニンの血中濃度が低くなる、といったことも確認されています。PMDDの睡眠の質には、メラトニンがかかわっているのかもしれません。

良い眠りが得られにくい月経前の時期は、いつも以上に規則正しい生活を心がけたいものです。夜遅くまでパソコンやスマートフォンを使っていませんか?これらから発せられるブルーライトという光は、身体に「朝が来たよ」と伝える光。(※3)夜に浴びると睡眠の質の低下を招きます。睡眠の変化を感じやすいPMSの時期こそ特に、これらのデジタル機器を寝る直前まで使わない、といった心がけも大切です。

※1 Sleep Med; 8(6); 613-622, 2007.
※2 PLoS One; 7(12); e51929, 2012
※3 Science; 295(5557): 1070-1073, 2002

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