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月経前の「むくみ」「イライラ」などの症状軽減に有用な成分とは? | PMSラボは月経前の心や身体の不調「月経前症候群」に関する情報サイトです。

月経前の「むくみ」「イライラ」などの症状軽減に有用な成分とは?

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γ -トコ、エクオール、カルシウム。PMS対策で注目の成分を一緒に摂った場合の有用性は?月経前にむくみを自覚する健康な女性35人(20~41歳)を対象に調べました。

※γ-トコフェロールとγ-トコトリエノール

<試験の概要>
月経2周期にわたり、月経前の7日間、1日1回、夕食後に「γ -トコ複合食品」(表) を摂った場合と、プラセボ(偽成分)を摂った場合を比較。各試験期間の1日目から4日目までは自宅や職場など日常生活下で、5日目夕方からは実施施設にて安静に過ごしました。試験期間中は、PMSの自覚症状のチェック(VAS法)を行い、施設では尿中ナトリウム排泄量、尿量、体重の測定なども行いました。5日目から7日目は、1日3食全員に同じ食事を提供することで塩分摂取量を揃えました。

γ-トコ複合食品

月経前のむくみを軽減

試験期間を通して、プラセボ摂取時に比べ、γ -トコ複合食品摂取時に、顔のむくみや下腹部・お腹まわりの張りの自覚症状が有意に軽減しました。

むくみや張りがとれた

6日目の朝から8日目の朝までのすべての尿をため置き(蓄尿)、尿中ナトリウム排泄量と尿量を調べたところ、プラセボ摂取時に比べ、γ -トコ複合食品摂取時は尿中ナトリウム排泄量も尿量も有意に多いことが分かりました。また6日目の朝から8日目の朝までの体重増加量や、むくみの指標となる細胞外水分量の増加量は、プラセボ摂取時に比べ有意に抑えられていました。

尿中ナトリウム排泄量も尿量も増加

日常生活時の精神症状を軽減

イライラ・怒りやすさや気分の落ち込みといった精神症状に関しても、興味深い結果が得られました。プラセボ摂取時に比べ、γ -トコ複合食品摂取時に有意に症状が抑えられましたが、試験1日目から4日目までの日常生活下のほうがより顕著でした。施設滞在中はなるべく安静に過ごすように指示されたため、日常の仕事や家庭生活におけるストレスから解放されただけで、PMSの精神症状が軽減されたのではないかと考えます。(※1)

イライラや落ち込みが軽減、特に日常生活下で顕著

つまりこの結果は、日常における様々なストレスがPMSの症状の出現や重症化に深く関わっているということを、改めて示していると言えるでしょう。だからこそ、まずはPMSの社会的要因を把握し、周囲の協力も得て、それを回避するように努めるのが大切です。

※1 日本女性医学学会雑誌; 29(4): 578-587, 2022

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