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月経前のむくみ | PMSラボは月経前の心や身体の不調「月経前症候群」に関する情報サイトです。

月経・生理前のむくみ

公開日:

更新日:

こんな症状、ありませんか?

月経前になると身体や手足がむくみ、体重が増えたり、動くのがおっくうになったりします。
例えば

  • 朝から顔がむくんで、人前に出たくない
  • 朝から身体が重く、動きにくい
  • 朝から靴がきつく感じる
  • 手足がしびれて動かしづらくなる
  • 足がつりやすくなる
  • 何か身体に溜まっている感じがする

考えられる症状の原因

  • はっきりと分かっていませんが、月経前に分泌する女性ホルモンの影響により、身体のいろいろな場所に水分が溜まりやすくなるためと考えられています。

対策

  • 身体に水分を溜めこむ作用のある塩分の取りすぎに注意しましょう。
  • 水分の排出を促すサプリメントが有効な可能性があります。
  • 低用量ピルや利尿薬、漢方薬などが有効なことがあります。

研究トピックス

むくみを軽減する作用が期待できるγ(ガンマ)ートコフェロール

黄体期は排卵を合図に妊娠しやすい状態に身体を整えようとして栄養も水分も溜め込み、妊娠のための準備を始める時期です。女性の身体として当然ではありますが、見方を変えれば、むくみやすい時期とも言えます。

むくみに関する研究において、ビタミンEの1種であるγ(ガンマ)-トコフェロールという成分が「むくみを軽減する作用がある」と期待されています。

実際にPMSのむくみの症状を感じている20人の女性(20~25歳)を2つのグループに分け、排卵日ごろからの7日間、一方は1日に400ミリグラムのγ-トコフェロールを、もう一方はプラセボ(偽成分)を摂ってもらったところ、γ-トコフェロールを摂取した人たちのグループでは月経前の足のむくみが軽減したという報告があります

γ(ガンマ)-トコフェロールは食品では植物油に多く含まれますが、大豆油100グラム中の含有量でγ-トコフェロール67.6ミリグラムです。食事から摂るには難しい反面もあり、健康食品などへの活用も期待されている注目の成分です。

※ Acta Med Nagasaki; 53(3): 59-64, 2008

監修 小川真里子特任教授

福島県立医科大学 
ふくしま子ども・女性医療支援センター

福島県立医科大学医学部卒業。慶應義塾大学産婦人科を経て、2007年に東京歯科大学市川総合病院産婦人科助教、2011年同講師、2016年同准教授。2024年4月より現職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本心身医学会心身医療専門医、日本女性心身医学会認定医などの資格を持ち、PMSや更年期などの診療にあたる。

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