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月経前宣言
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多かれ少なかれ誰もが経験している月経前の不調。みんなどうやって乗り切っているのでしょうか。PMSの諸症状が出たときのセルフケア法について調べた研究報告を紹介します。「月経前だから」と周囲の人に宣言してしまう、という人も多いことが分かりました。
誰もが何らかの症状を感じている
日本の女子学生が対象のアンケート調査によると、月経周期が規則的な有効回答者162人のうち、月経前に何らかの症状を感じているのは97%で、ほとんど全員と言えるレベルでした。日常生活に影響するほどの症状を感じている人は全体の6割(100人)、49人は激しい症状を感じると回答しています。これらの人は、毎月訪れる憂うつな症状に対し、どのようなセルフケアを行っているのでしょうか。
十分な睡眠や気分転換、「月経前宣言」も有効
「日常生活に影響あり」という100人のうち、PMSの症状が出たときに何らかのセルフケアを行っているという人は87人いました。
その87人にセルフケア法を詳しく聞くと、1番多かったのは「十分な睡眠をとる」でした。「気分転換をする」「お腹・腰を温める」という方法も、多くの人が取り入れています。
また、周囲の人に「月経前であることを宣言してしまう」というのも意外に多いことが分かります。口数が少なくなったり、つらそうにしていたり……といった様子を見せることで心配をかけしまうのを回避したいという気持ちが「月経前宣言」から感じられます。(※1)
PMSの症状を感じるときのセルフケア
(九州看護福祉大学紀要; 13(1): 57-65, 2013)
月経前宣言で、つらい症状が共通認識できるほど、周囲が正しく理解してくれる社会となるのが理想です。この調査ではほかにも、マッサージや入浴、アロマをたく(精油を使った芳香浴)といった、心身をときほぐすようなセルフケアも好まれていました。いつものケアに「月経前宣言」も加えて、周囲に遠慮し過ぎずにゆっくりと休んでみてはいかがでしょうか。
※1 九州看護福祉大学紀要; 13(1): 57-65, 2013
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