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生活習慣を見直す
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PMSをはじめとする婦人科系の不調は、日々の生活習慣や精神状態、社会環境の影響を受けやすいものです。ここでは、PMSの悪化につながる生活習慣やPMSの改善のために取り入れたい生活習慣について紹介します。
PMSの悪化につながる生活習慣
「朝食を食べない」「ストレスで食行動が変わる」「過食」「脂質や糖質の多い、いわゆる欧米型の食事が多い」「運動習慣がない」といった生活習慣は、PMSの発症に影響を及ぼすようです。
日本の女子学生152人について、PMSの症状の有無と生活習慣や食行動の特徴などについて分析した報告によると、明らかな差が出たのは以下の5項目でした。(※1)
【「PMSの症状あり」という人は】
- 朝食を毎日定期的にとっていない
- ストレスがたまりやすい
- お腹いっぱい食べないと満腹感を感じない
- 食後でも好きなものなら入る
- イライラすると食べることで発散する
また、台湾で行われた調査では、よく食べているものと関係があるかどうかにも踏み込んで調べています(※2)。対象はPMSの症状がある677人と、症状がない1022人の女子学生です。明らかな差が出た項目は以下のとおりでした。
【「PMSの症状あり」という人は】
- 朝食をとるのは週に3回未満
- 週3回以上摂取するもの:卵黄を含む食品、揚げ物、砂糖入りの飲み物、ファストフード、果物、アルコール
- 運動するのは週に3回未満
- 睡眠の質が悪い
- ネガティブ要素(不安、うつ、敵意、劣等感、不眠、自殺指向)が強い
- 脂質異常症の家族歴あり
- コレステロール値が高い
PMSの改善に効果が期待できる生活習慣
食習慣では、「朝食をきちんと食べる」「糖質や脂質をとり過ぎない」といったことが大切と言えそうです。適度な運動も有効です。有酸素運動や、自律神経を整えるのに役立つとされるヨガなど、取り組みやすいことから始めてはいかがでしょうか。
また、生活リズムを整え、しっかりと休息をとることも大切です。ストレスをため込まないように、たとえばアロマセラピーを行うなど、自分なりの方法でリラックスする時間をとるのもいいでしょう。
※1 北海道医療大学看護福祉学部紀要; 11, 101-105, 2004
※2 Kaohsiung J Med Sci; 29(2): 100-105, 2013
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